何の気なしに 森高千里 "古今東西" 鬼が出るが蛇が出るかツアー, ワーナー・パイオニア, WPLL-8122, 1991, を掛けていて仰天.クレジットに「キーボード,ギター 河野伸」と出てくる.え”,この河野伸って,もしかしてあの河野伸なんかいな? と思って,全編通して観るも,当然のごとく,森高の映像にバックバンド (Janet Jacksons) のメンバーなどほとんど出てこない (笑).うーみゅ,このまま謎で終わるのかと思っておったら,最後にメンバー紹介があって,やっと確認できた.やっぱ, あの河野伸 さんやがな〜〜〜!
Janet Jacksons
- 松尾弘良 : gtr
- 吉岡誠 : drms
- 横山雅文 : bs
- 河野伸 : kbds, gtr
- 前嶋康明 : kbds
Spanks の前は,こんなこともやってたんですね〜 (この LD は 1991 年のやつ.同年か前年の中野サンプラザでのライヴ.ツアーの追加公演だったとか).
ちなみに, Spank Happy は 「裏ドリカム」とか「暗黒ドリカム」 とか言われていたトリオ (原緑,菊地成孔,河野伸) で,あたしゃ大好きなんでございます.捻りまくりった歌詞 (絶対に裏の意味がある),一聴耳に優しいが,実はとんでもなく癖のある凝りまくったサウンド (変拍子含む),脳天唐竹割りの超高域のヴォーカル,豪華なバックのメンツ (ティポグラフィカからグラウンド・ゼロまで!),しかもそれでいて超ポップ! なんでこれが売れねぇ (売れなかった) のかな〜?
LD の A 面 1 曲目は『鬼たいじ』という曲だが,これの替え歌『蟲 (バグ) たいじ』を作って会社 (旧広島大千田町キャンパスの裏手に在った) で歌っていたのも遠い昔の話ではある.
余談:『鬼たいじ』は,なかなかに悲壮な歌である.だって「桃太郎がいないから」,わたしが犬と猿と雉を連れて鬼退治に出かけるというんだぜ.鬼を退治できるのは,桃太郎みたいに状況の外にいるヤツでないとダメなのは明白.それにも関わらず退治しに行かにゃならんわけで,そりゃ「たいへんだ」.負けると判って「タチムカウ」ですな.そう,再び帰ることはないのだ.あと,『夜の煙突』もヘンな歌だ.お仕事が終わったあとの楽しみは「ポッケに隠れている君とデート」っつーんだけど,この「君」ってなに? どうも,あまりエエものには思えないんだけど.執拗に繰り返されるリフレインの「梯子を登る途中で振り返ると君の家の灯が見える」も意味有り気だ.この「梯子」は当然「夜の煙突」に掛かっているんだけれど,この煙突の天辺は何処に続いているのか? そりゃ,天に続いているに決まってるぢゃん.だから,これは天国への階段なのだ.振り返って君の家の灯が見えるとき,「ぼく」は現世からあの世への分岐点または峠を越しつつあるということになる.
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