ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年6月30日水曜日

上田秋成『雨月物語』

 February 20, 1998 購入ということは広島時代だったのか.

  • 上田秋成 "雨月物語", 高田衛, 稲田篤信 校注, ちくま学芸文庫, 1997, ISBN4-480-08377-4
  1. 白峰:西行,崇徳院.「刹利も須陀もかはらぬものを」
  2. 菊花の約:赤穴宗右衛門,丈部左門.「吾今信義を重んじて態々ここに来る.汝は又不義のために汚名をのこせ」
  3. 浅茅が宿:勝四郎,宮木.「いにしへの真間の手児奈をかくばかり恋てしあらん真間のてごなを」
  4. 夢応の鯉魚:興義和尚.「生を殺し鮮を喰ふ凡俗の人に,法師の養ふ魚必しも与へず」
  5. 仏法僧:夢然,作之治,殺生関白秀次.「よしなき奴に我姿を見せつるぞ.他二人も修羅につれ来れ」
  6. 吉備津の釜:井沢正太郎,磯良,袖.「月あかりに見れば,軒の端にものあり.ともし火を捧げて照し見るに,男の髪の髻ばかりかかりて,外には露ばかりのものはなし」
  7. 蛇性の婬:豊雄,真女子,まろや.「古き契を忘れ給ひて,かくことなる事なき人を時めかし給ふこそ,こなたよりまして悪くあれ」
  8. 青頭巾:快庵禅師,大中寺阿闍梨.「江月照松風吹 永夜清宵何所為」,「作麼生何所為ぞ」
  9. 貧福論:岡左内,黄金精霊.「蛟蜃の竜と化したるは,寿わづかに三歳を過ず」

 「吉備津の釜」,「蛇性の婬」がやっぱ圧巻だけど.個人的には「浅茅が宿」の切なさがエエな.なんか引っくり返した「筒井筒」みたいだし.

 手の入った原文,語釈,現代語訳,評,さらに巻末に解説からなるので大部になるのはしょうがないけど,現代語訳がないと読めんというはなんだか侮辱されてるような気がせんでもない.古文は外国語になっちまってるからな.

Madlax #13 覚鳴 - awake -

  • 爆天 OP / Madlx ED / 北へ。 OST
  • Gungrave OST2, DVD 6 / Madlax OST, DVD1b / Xenosaga OST / 絢爛 OST1
  • 忘却 OP / ケロロ軍曹 ED / LE DVD 12

 Wake up! The Ceremony has just begun. というヤツですな. Revolutionary awakening.

 聖都で見つめ合うプゥペとレティシア.どうもプゥペの無言の問いかけに対し答えないレティシアという構図なんだけど,気配に感付いたレティシアが振り向くとマーガレットお嬢さま.んでやおら開始の音楽が鳴り出すと,前回 を受けてそこに近付くカロッスア氏という演出に何やら不穏な気配が漂う.

 『サークス・サーク』や『elda taluta』という言葉にはある種の記憶を操作する言霊が宿っているらしく,フライデーさまやカロッスア氏はそれを「本質」と呼ぶ.反カンナビノイドみたいなものか.なんかもう監督好きだね,こういうの.とはいうものの,『サークス・サーク』はマーガレットお嬢さまには発動せず.が『elda taluta』の方は Madlax を直撃.この辺りの音楽の切り替えは流石だ.マーガレットお嬢さまをテストしようとしたカロッスア氏は逆にセカンダリの発動を喰らったみたいだが.

 レティシアとプゥペはそれぞれマーガレットお嬢さまと Madlax の失われた記憶の象徴なのか.今回レティシアがマーガレットお嬢さまの口を借りて喋っていたらしい場面があったが.一方のプゥペは相変わらず無言のまま.

 カロッスア氏の私室を覗いてるマント臍出しマフラーの 緑髪女 って,クアンジッタさま配下のナハル殿であることが明らかにされたけど,今頃気付くなんて遅過ぎ (笑).マーガレットお嬢さまの寝室に忍び込んでセカンダリ奪取しようとするが睡眠中で霧香化してるマーガレットお嬢さま阻止したりして,なんかいよいよ "noir" 地味てきた.

 カロッスア氏曰く,バートン家所蔵のセカンダリのタイトルは『サークス・サーク』.テストのためという疑義があるので実際にこれがタイトルかどうかは判らんけど,それ以上にそんな危ないタイトルを付けるとは思わんがな〜.危険度は『ハザール事典』並みだし.ま,エエけど.これがタイトルだとしてみよう.こういう妖しげな書物って R.O.D the TV を引くまでもなく「なんとかの書」という名前がふつうに見られる.このタイトル訳すと「書物の中の書物」ってな感じかね.「サーク」は「本」.あんまし威力のありそうな名前じゃないな〜 (笑).

 カロッスア氏による現状認識.

  • マーガレットお嬢さま:セカンダリを持つ少女.本質に動じない少女.
  • ヴァネッサ:アンファンの秘密を知ろうとする女.
  • Madlax:ヴァネッサと行動を共にする代理人.
  • Madlax という言葉:記憶なきマーガレットが唯一覚えていた言葉.
  • すべてが関わりを持っている.
  • 自分:セカンダリにあった血の跡.あれはおれの血だ.おれは必ず取り戻し,そして戻る.あの果てしなき場所へ.

 パスタが匂わせるエリノアと Madlax の関係は如何に.エリノアがカロッスア氏に仕掛けた罠の真意や如何に.女性陣 3 人にとっては,なんかエレクトラ・コンプレックスの話になってるな〜.

2004年6月29日火曜日

雑記

 退避作業とりあえず終了.半分空いた.

美鳥の日々 #13 二人 no 日々

  • 美鳥 DVD & VHS レンタルリリース a, b
  • ハレグゥ final 7 / 美鳥 DVD M1
  • PoppinS CDS / 美鳥 ED

 なにもかも予定調和のうちに終わってしまったけど,これはこれで佳いと思う.っつ〜か,この作品の場合意表をつく終わりは似合わんからな〜.松浦理英子というか飛頭蛮というか明からさまに独身者の機械の変形である突拍子もない設定で始まったんで,平寧で終わることでバランスが取れた.

  OP なしだったが,エンディグ・クレジットは『センチメンタル』が使われており.アップ・テンポなんで爽快感を醸し出している.最終クレジットがオール・スターになるのはありきたりだけど,曲調とも相まって湿度を上げることなく,なかなかの雰囲気.ハルハラ高校の滝口由真と高見沢のコンビも出てきてたし.綾瀬委員長はカッチョ佳かったですな.

 けっきょく何が変わったか.春日野美鳥が想いを伝えて沢村正治がそれに応えたという一点だけだ.このためだけに美鳥は右手に変容し人格も解体というか改造されることを余儀なくされたわけで,なんつ〜かそういう時代なのかどうか知らんが,軽快なテンポとストレートな語り口の背後に何か空恐ろしいというか直視し難いものが横たわっていることを感じないこともない.

2004年6月28日月曜日

雑記

 ペプシ・ブルー.ううむ,♪ブルーレット,飲むだけ♪ げぼぼぼ.あ〜,かなり炭酸キツいけど充分飲める.ただ,あの色がな〜. DP 愛好会ならぬ PB 愛好会でもできそうだな.

ジャングルはいつもハレのちグゥ #16 - #20

#16 そい寝

 こりゃまたストレート.

#17 ウェンディ 17 才

 台詞回しがおもろ.ウェダ二日酔い -> ハレ健康診断 -> ウェダ年齢詐称して健康診断という強引な流れに笑.

#18 スキスキおじいさんデラックス

 ダマ -> クライヴ先生ってつねにホラー的表現なのね.逃げるクライヴ先生を下から撮ったシーケンスなんか『シャイニング』みたいだ.ダマ視点からのカメラの動きもゲームというかホラーというか.そういや『キャリー』のネタもあったな.

#19 しゃらんら

  グゥ「男の夢だな.大人しくて可愛くて自分に従順でしかも都合のいい女」   ハレ「勝手におれを馬鹿で自己中男にすんなよ」

 ってな他者対象の変身モノと「長老」事件を強引に一本に.最後のジャガーが××を銜えてハレんとこにトコトコ寄ってくるとこ,よく観察してんな〜,ってか飼ったことのある人間じゃないと判らんぜ,あの可笑しさは.

#20 まっちろ

 「ジャングルに雪を降らせてみたら」という一発ネタを序奏提示展開再現結尾. OP 込みで 8 分過ぎにようやくサブ・タイトル, ED テーマに乗って雪合戦,カントリー・フレイヴァーの音と壮絶な絵がまったく合ってなくておかしいが,「独りじゃない.友だちが傍にいるってだけで違うもんさ」というほくほくするような A パートから一転して B パートが雪に閉ざされた山荘 (笑).しかしながらミステリにならず怪談話になるのは一応季節が夏だからか.サンタクロースなまはげ説からどんどん暴走.くら尽くしから完膚抹殺,「死して屍拾うものなし.それが乾布摩擦の掟じゃ」へエスカレート.マッチ売りの少女悪魔崇拝を経て締めは遭難 (笑).なんかぽつぽつ 2ch 用語が.

前日の収穫: <美少女>の現代史

前日の収穫:讀物

  1. ササキバラ・ゴウ "<美少女>の現代史", 講談社現代新書, 2004, ISBN4-06-149718-9

 2004.06.04 の 備忘録 より.斜め読みしてみたら,『陽射し』や『海から来た機械』あたりまでは知らんうちに流れに乗っかっていたらしいが,それ以後逸れたもよう.

前日の収穫: access "Delicate Planet"

前日のおもらいさん:聴物

  1. access "Delicate Planet", ファンハウス, 1994, FHCF-2165

  2 枚手に入ったから 1 枚持ってけと言われてもらってきたもの.なんか説明してもらったんだけど,すんません,忘れちまいました (笑). BMG のサイト見てみたけど 浅倉大介、貴水博之のユニット って言われても,何のことやらで,すまぬ.典型的な打ち込みサウンドで,小さなスピーカだと音量上げんと平板だな.サブ・ウーファは必携か.ゲストで北島健二が参加してるのが目を引く. 10 年前のサウンドなんでアレだが,やっぱシミュレイション系の進歩は凄いね〜.

前日の収穫:利口な牝狐の物語, 羊たちの沈黙

 前日タイム・アウトだったので昨日のお話.

前日の収穫:観物

  1. Geoff Dunbar "The Cunning Little Vixen", Opus Arte, アイヴィ, 2003, OA0871D
  2. Jonathan Demme "The Silence of the Lambs", 20 世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン, 2004, GXBN-15907

 ビストロウシカについては 2004.01.26 の Peter Gabriel, Janáček より.まだ開けてない.日本語,英語字幕はないらしいが,仏独西の字幕はあるらしい.どれも読めんがな (笑).

某錦糸町方面出張サポート:羊たちの沈黙

 昨日のお話.某錦糸町方面より SOS メールが飛び込んで来たので.某所お参りの後,錦糸町駅から双喜亭.夜は五右衛門.

 トマス・ハリスの原作はけっきょく読まないまま手放してしまったけど,読んどきゃ佳かった.ジョナサン・デミの映画版『羊たちの沈黙』,凛としたジョディ・フォスターが素晴らしく息をのむような美しさ. 2 時間弱程度なんで長くはないんだが,最後のクライマックスがもう引っ張る引っ張る,観終わった後はへとへとになるほど疲れる.『ザ・セル』と似たような設定なんだが,やはりレクター博士の存在が圧巻.対決ラインがより明確に.あんまし予算がなかったせいか,手持ちカメラが揺れる画面が散見される.体調悪けりゃ酔うかも知れん.『Stop Making Sense』では,そんなんまったく感じなかったけど.

 トマス・ハリス原作の映画って,けっこう数あるのね.アンソニー・ホプキンスがレクター博士を演じている『ハンニバル』と『レッド・ドラゴン』は観たいかも.

2004年6月27日日曜日

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち #10 フレイラと番犬

 "The Tale of a Mouse" とは,ハンナの冒険譚?  tail が関係してそうだけど.長々と「素晴らしい丘からの眺め」の歌が流れるんで,総集編かと思った.しかし先週結婚してもう二匹の子持ち? ヘイズルもしかして「できちゃった婚」ですか (笑).というわけで,意地の悪いネコと番犬がいる某農場の野菜畑を襲撃するお話.「飼われていない」ことがかれらの誇り.

 途中で語り部ダンディライアンが本格的に物語るエル・アライラーとラブスカトルの冒険譚.主従のデザインがユニーク.

記憶による私家版用語集 続き

フレイラ
レタスとかニンジンとかカブとか,人間が育てたごちそうのことだよ (ビグウィグ談).

 天然ものではないのですね.やっぱ肥料をばっこんばっこん与えるから味が違うのかな.

光と水のダフネ #23 エスケープ・フロム・カムチャッカ

  • ダフネ DVD 4 / _17 Live DVD / ダフネ DVD 4 (再) / Mezzo DVD
  • シノブ伝 番宣 1 & 2
  • シノブ伝 番宣 1 & 2

 「ダ〜フネ〜〜, DVD」って,え〜くろ〜とんのかぃ (酔っ払っているのですか) (笑).

 第 20 話ぐらいから長い間地道に設営準備してきたせいもあって,すっかりふつうに面白くなってしまって.とくに今回はネレイスのメンバー大活躍で,ほろりとさせる台詞や場面もあり,しかも,ヘタレ役はマイアに変わってつかさが担当するという凝りよう.レナさん取り付く島もないように思えるけど A パート最後で読んでる本の表紙が見えてニヤリ.花岡支店長も気合い入ってます.ってな感じで,ぼくたちわたしたちが観たかったダフネがここにある.ゆうさんの踵落としはなかったけど (笑).

 まるで『贋作・猫』の終盤のように,主要な登場人物が全員集合するから終わるのか,終わりが近いから全員集合するのか判らんけど,とにかく全員集合しつつありますな.しかも,クレアさんとは違って,完全に悪人になりきれなかったケヴィンさんもこっそり手助けしてたりして.でも,お宝ハンター 4 兄弟妹と保安局が組むとは思わんかった (笑).

 第 21 話の「振り出し戻り」は,例えばベートーヴェン的な長大なコーダの前で序奏部のモティーフを回想するというテクニックですな.なんかベルリオーズとか使ってそうだ.今回はその長大なコーダ部に於ける Allegro con brio 変ホ長調みたいな感じで一気に突っ走りました.泣いても笑っても次が最終回.アダージョになるんかアレグロで押し通すのか判らんけど (たぶんアダージョだと思う),楽しみに待つことにしませう.

 OP でいちばん動いてるのはゆうさんだな.本編でも崩れた場面って全くなかったような気がする.スタッフのいちばんのお気に入りなんかな.

 最終話のサブ・タイトルも判明したので,以下その推定元ネタの定義リスト.一応全部映画の邦題から取ったと看做している.本放送からの聞き取り & 読み取りなんで,公式サイト等に記載されているタイトルと違ってるのもある. J. C. Staff のページ http://www.jcstaff.co.jp/sho-sai/daph-shokai/daph-index.htm とか.公式サイトストーリー紹介ページ なんて,Sat Jun 26 21:41:15 JST 2004 現在 #20 で更新作業止まってるし.

光と水のダフネ サブ・タイトルと元ネタ (推定)

#01/2 マイアのいちばん長い日
日本のいちばん長い日, 1967年, 日
#03 ネレイスほど素敵な商売はない?
ショウほど素敵な商売はない There's No Business Like Show Business, 1949, 米
#04 チャカチャカバンバン
【?】 チキ・チキ・バン・バン Chitty Chitty Bang Bang, 1968年, 英
#05 帰ってきた暴れん坊
  1. 二階堂卓也銀座無頼帖 帰ってきた旋風児, 1962年, 日
  2. 帰ってきたドラキュラ Dracula has risen fromt the Grave, 1968年, 英
#06 夜の大捜査戦
夜の大捜査線 In The Heat Of Night, 1967年, 米
#07 オール・ザット・パパ
オール・ザット・ジャズ All That Jazz, 1979年, 米
#08 スピードに体を張れ!
現金に体を張れ The Killing, 1956年, 米
#09 オレだけに明日はない
俺たちに明日はない/ボニーとクライド Bonnie And Clyde, 1967年, 米
#10 シベリア超特休
シベリア超特急, 1996年, 日
#11 かくも長き滞在
かくも長き不在 Such A Long Absence, 1960年, 仏
#12 世界が浮上した日
【?】魚が出てきた日 The Day The Fish Came Out, 1967年, 米
#13 怒りを上げて
錨を上げて Anchors Aweigh, 1945年, 米
#14 老人と UMA
老人と海 The Old Man and the Sea, 1958年, 米
特番 The Light Staff(らいとすたっふ)
ライトスタッフ The Right Stuff, 1983年, 米
#15 大波動(ダイハドー)
ダイ・ハード Die Hard, 1988年, 米
#16 大波動(ダイハドー)2
ダイ・ハード2 Die Hard2, 1990年, 米
#17 赤ちゃんに完敗!
赤ちゃんに乾杯! 3 Hommes et un Couffin, 1985年, 仏
#18 静香なる葛藤
静かなる決闘, 1949年, 日
#19 潜水艇よもぎ 1 号浮上せず
  1. 潜水艦ろ号 未だ浮上せず, 1954年, 日
  2. 原子力潜水艦浮上せず Gray Lady Down, 1978年, 米
#20 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・シベリア
  1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ Once Upon A Time America, 1984年, 米
  2. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明 Once Upon Time In China, 1991年, 香
  3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ & アメリカ/天地風雲 Once Aopn A Time In China & America, 1997年, 香
(ネレイスから遠く離れて)
ベトナムから遠く離れて Loin Du Vietnam, 1967年, 仏
#21 何がマイアに起ったか?
何がジェーンに起ったか? What Ever Happened to Baby Jane?, 1962年, 米
#22 アイと追憶の日々
愛と追憶の日々 Terms Of Endearment, 1983年, 米
#23 エスケープ・フロム・カムチャッカ
エスケープ・フロム・ L. A. Escape From L.A., 1996年, 米
#24 光と水のダフネ
レジェンド/光と闇の伝説 Legend, 1985年, 米

 どの程度合ってるんかどうか知らんけど,ま〜,こんな感じ.【?】は皆目判らんのでこじつけ印の意. 意外と古い映画が多いようで,好きなんだね.

2004年6月26日土曜日

Kurau Phantom Memory #01 広い世界へ・・・

  • 爆天 Joe Box (1-3)a / 君望 DVD 5 / 爆天 ED / Xenosaga OST
  • 爆天 Joe Box (1-3)b / _17 Live DVD

 KURAU Phantom Memory

 クーラウ (Kuhlau) かと思ったじゃねぇか (笑).「喰らう」ではないけど.例によって例の如く予備知識なし,っつ〜か, 7 月スタートの新番未チェックなんで恋風の後番組であることすら知らんかった.いきなり十年前の回想シーンに飛んでカットバックしつつ自己 (事故) 紹介.父子家庭か. B パートでいきなり逃亡中でバイトに励む瀬名ロビンになっちゃってますけど.チャリンコ通勤で DSA か.なんだ,あの監視男は.

 Linux ならぬ Rynax ってなんですか,そりゃ.「勝てない.分けない.抜けられない」の熱力学の法則? そして、リナクスはあらゆる物質を原子に分解してしまいます。 って言ってるけど,分解するだけでなくてまた再構成すんの? 今んとこリナクスの分解能力っつったってエイメじゃあるまいし「壁抜け女」としてしか使ってないようだけど? 「対」って何.クラウ内には都合三つの人格が収まっている? んでそのうちの三つめが十年経って表に出てきたわけ? 10年後の地球編,空に月のシーンが 2 回出てくんだけどさ,その月の心理的大きさがエラく小さいのはなぜ?

 制作はボンズ.ボンズの作品は『棄てプリ』と『Wolf's Rain』(時間変更に追随できず脱落) ぐらいしか知らないんだけど,『狼雨』は嫌いじゃないし『棄てプリ』はファンタジー非愛好家のワタシとしては例外的に好きな部類なんでとりあえず様子見.う〜ん,でも何か大外ししそうな悪寒も.サブ・タイトルも三点リーダーじゃなくてナカグロだしな〜.

 初めて名前を見る勝木ゆかりさんの ED は佳さ気.今回は新居昭乃さん ("noir" ED ぐらいしか知らん) の OP はなかったけどスポンサー・コールのバックがソレなら,こちらも佳さ気.

2004年6月25日金曜日

ベルクソン『創造的進化』あるいは『飛べないエラン・ヴィタール』

 一ヶ月ほど前ヨコシマな動機で 買った ものだから興味の対象もヨコシマである (笑).

 ボッカのアイバーマシンはエラン・ヴィタールという名前だが, 公式サイト でも Gainax のサイト http://www.gainax.co.jp/anime/boukyaku/chara.html#eran でも「エランヴィタール」という一語のカタカナ名しか与えられていない.だが,どちらもファイル名に eran とあるのは誰でも気付く.語感もフランス語っぽい.というのでこれを eranvital と仮定してみた.が,ロワイヤルを引っくり返してみたが載ってない.複合外来語の中黒を省くのはありがちなので eran vital の 2 語としてみたが, vital はあるものの eran がない.ないのだが,さすがはロワイヤル, vital の用例中に élan vital が揚げてある.曰く, vital は英語のとだいたい同じ意味の形容詞, élan は跳躍,はずみ,感情の高まりという意味の名詞.だが,これが二つくっつくと 生の飛躍,エランヴィタル [Bergson の用語] なのである.ということで長い前フリ終了.以下放課後 (『忘却の旋律』 #02 pt.1 長い放課後のはじまり).

élan vital

  • ベルクソン "創造的進化", 真方敬道 訳, 岩波文庫, 1979, 1997, ISBN4-00-336451-1 (Henri-Louis Bergson "L'Évolution Créatrice", 1907)

  l'élan vital は「生命の躍動」とされる場合もあるようだが,この本では「生命*1のはずみ」と訳されている (p. 450).で,その「はずみ」とは何ぞやという問うと.

私は生命の根源のはずみが胚のひとつの世代からつづく世代へと移ってゆき,成体となった有機体は胚から胚への媒介をつとめる連結符だと考えている.このはずみこそは進化の諸線に分たれながらもとの力をたもって,変異の根ぶかい原因となるものである.少なくとも,規則的に遺伝し累加されて新種を創造する変異を,それはひき起こす.

[ p. 117 より ]

 進化を促す傾向もしくはエネルギーのようなものが,つねにすでに生命体には埋め込まれているというのである.その例証としてホタテ貝のような軟体動物と脊椎動物の眼の構造の類似を示してみせる.

けれども視覚への歩みなどといえば,旧い目的概念にもどっていることにほかならないか.この歩みが到達目標の表象を意識されてか無意識にか必要としているならば,まったくその通りにちがいない.しかし事実は,視覚への歩みは生命の根源のはずみによっておこなわれ,この運動そのものに含まれているのであって,だからこそ進化の独立な諸線上におなじ歩みがみとめられもするのである.ではこの歩みはどうして,またどのようにそこに含まれるのであろうか.そう尋ねられたら私は答えて,生命は何であるよりもまずなまの物質にはたらきかける傾向なのだといおう.このはたらきかけの方向はもちろん前もってきまってはいない.そこから,生命は進化の途上に予想もつかぬ多様な形態をまきちらすことになる.

[ p. 126 より ]

 進化の度合いが進んで形態が似ても似つかぬ程変化しても,根源的な「はずみ」の一撃は変わらず伝えられている.だから,環境が同じであれば適応は形態ほどの差異はあり得ず,どこか似通ったものになる.

 つまり生命活動は身の回りの物質を取り込み支配しつつ進化して行くというプロセスを歩む.物質に対する「障害」,「戦い」という用語に注目.

私が生命のはずみというのはつまり創造の要求のことである.生命のはずみは絶対的には創造しえない.物質に,すなわち自分のとは逆の運動にまともにぶつかるからである.しかし生命はそうした必然そのものとしての物質をわが物にして,そこにできるだけ多量の不確定と自由を導入しようとつとめる.

[ pp. 297-298 より ]

はずみは有限であり,しかも一度で全部あたえられたきりであった.それはあらゆる障害を乗りこえることはできない.生命のはずみの刻みつける運動はあるときは逸れあるときは分裂し,つねに反抗を受けている.そして有機的世界の進化とはこの戦いの展開にほかならない.

[ p. 301 より ]

 この他「はずみ」の主要な要素には「本能」と「知性 (の元)」が含まれている,と続くのだが,とりあえずこの辺で.要は「生命のはずみ (l'élan vital)」とは物質に抗いこれを支配して自由をもたらそうとする内的衝動*2であり,進化とはその発露である程度にまとめておく.

errant

 ロワイヤルによると errant という単語がある.この位置に来るのは名詞だから,複数形で用いる古語で「(信仰上における) 迷える人々」という意味だそうだ.形容詞だと「流浪の」とか「遍歴の」という意味だそうで,なんとなくクサいんだが,まぁ cf ということで.それに errant vital というのがフランス語として正しいのかどうか知らんし.

エラン・ヴィタール

 ボッカの乗るアイバーマシンの名前はツナギじいさんの開発コード名のままである.これがマシンが未完成であることを示唆しているのかも知れないが,このままではこのマシン名だけが異質だ.黒船さんのマシン名に「太陽」,遠音には「空」,ココが従えている 3 台の内 1 台が「光」という語を含んでいる.名前だけでも飛びそうなイメージを持っている.「はずみ (躍動)」はむしろ飛ばす原動力であり,モンスター支配から自由を取り戻すという意志にこそふさわしいと思うのだが,ひとまず置いとく.

 さて,またヨタの始まりである.「エラン・ヴィタール」という名称の元ネタがベルクソンだと仮定しよう.その場合,冒頭に記載したページのファイル名が élan (elan) じゃなくて eran になっているのが問題だが,単なるミスでは面白くないので意図的なものだと,これまた仮定しよう.ここで意味深なのが 忘却の旋律 #12 pt.5 迷宮島 迷宮 で再登場*3してきた「ガネっこ」の存在である. 公式サイト を見ると「園田エル」という名前であることが判る.こちらでは一貫して「園田 L」と表記*4してきた.くどくど言ってないで,さっさと結論を言え.え〜と,つまりですな,「ガネっこ」はアイバーマシンのパーツである (パーツになる) のではないか,と. 忘却の旋律 #12 pt.5 迷宮島 迷宮 では小夜子がキーになるとか書いてたけど,一応「ガネっこ」説も書いておこう.えと,「ガネっこ」とエラン・ヴィタールが合体することで飛べるようになる,う〜ん,絵的にどうかね〜,「エラン・ヴィタールを飛ばすのはガネっこ (もしくは,かつて「ガネっこ」と呼ばれたもの) の存在である」ぐらいにしとこう (笑).むろん彼女を時間が狂っているらしい迷宮から連れ出せてからの話だけど.

*1: 生命とはとりもなおさず,胚が胚を生み出すための成長過程の持続である.

私の見当では,胚の発達と完全な有機体の発達とは切れ目のない連続をなしている.生物を成長させ発達させ老化させる推進力は,とりもなおさず,その生物に胚生活の諸相を経過させた力なのである.胚子の発達は形態のこやみない変化にある.そのつぎつぎの様子をあまさず書きとめようとするひとは,無限のなかに埋もれて,連続体と取りくむひとと同じ目にあうであろう.そうした出生以前の成長を延長したものが.すなわち生命である.

[ p. 41 より ]

*2: 非連続の現象を生じさせる根源的飛躍.

ベルグソンが「創造的進化」(L'evolution creatrice,1907 )の中で用いた、この有名な言葉 (l'élan vital) は、生命の進化が物質の外的結合によってではなく、生の内的衝動によって飛躍的になされることを表わすものであった。それは、因果則や目的論で説明しえない進化の妙を捉えたものであるが、一種の不可知論の表明でもあるといえよう。

[ 小林直樹『人間の総合的把握をめざして』 より ]

*3: やかましいことを言えば 忘却の旋律 #12 pt.5 迷宮島 迷宮 終了時点ではクレジットは「バスガイド」であり,正面を向いたカットがないのでこのバスガイドが「ガネっこ」であるという証拠はない.ただし中の人が同じであること,最期に眼鏡のフレームだけを見せたことから,まず間違いないと思われる.そうでなかったらお笑いだ.

*4: 倉橋由美子さん好きなもんで.

2004年6月24日木曜日

忘却の旋律 #12 pt.5 迷宮島 迷宮

  • 忘却 DVD 1c / 棄てプリ DVD 11
  • Steamboy

 妄想連想はあとにして,今回の目玉というか,次回以降の布石というか,流れが変わるような気がする.まずはボッカのモノローグ「モンスター・ユニオンといくら闘っても切りがない.モンスターそのものと闘わなきゃ」で,言われてみればごもっとも.さすがにそろそろこの辺りを変えんと飽きられますな.今回がホル (スタイン) さま,あと,たまころがしさまと赤髪のゴルゴンさま (まだ名無し) が控えておられます.もう一つが小夜子の存在.最初の方は視聴者向けの福利厚生担当だったけど,ここんとこぐんぐん比重が増大している.なのにボッカはこれに気付いてなくて,自分に矢を向ける小夜子,閉じつつある迷宮の牛扉の向こうに立ち尽くす小夜子の必死の言葉も茶化すだけだ.とくに後者の最期の言葉は視聴者にも (音声がないので) 届かない.ここはとても重要だと思うんだがな〜.

 ということで妄想連想.誤字も脱字も踏み倒し,てにをは狂うもご存じない,トラブルトラウマ委細無視,全部吐き出しはいそれまでよ,ってな感じで.

 部の頭なので忘却の旋律の前フリ.絵は棺の中にセーラー服の少女とホルさま.セーラー服の方は前回の予告編でも出てきてたけど,誰やこいつ.ホルさまはセーラー服に腕時計をはめてやる.モンスターの時計 -> 異様にデカい月 -> 太古に沈んだはずの島ということで,この島の時間軸は今までと違う法則に支配されているらしい.

 非常食である贄を運ぶ「うしとら丸」には『黒い郵便船』やら『眠り島』を連想してみたり.壁棺桶の仕組みやら,塵だか錆だかに覆われたジャガーの太陽号が一気に蘇生して元の姿を取り戻す場面とかの,劇場版も含めた『ウテナ』もどきの小道具にニヤリとしてみたり.「うしとら」が「丑寅 (艮)」なら北東の意味で,これは「鬼門」.艮ちゃんはトリック芸者四人組のひとり猪口奴または艮野里美はたまたカリンちゃん.声帯の魔術師にしてかなりの切れ者.「牛」と「虎」ならモンスター怪獣.そういや,丑,巳,酉,子,申,寅という順番で出てきてますな.

  • グローバルやまねこさん,ハッスル・モンキー橋本マサルが暴走したおかげで新型タイガー・ヘッドが未着.旧型で対戦し,アイバーマシン封じの兵器「グローバル・ノイズ・キャノン」を繰り出すもあえなく敗北.橋本マサルは前回上昇する Engine 1 から墜落しちゃったから新型は永久に届かないんかな.ともかく,メロスの戦士の楽音にはノイズも含まれるのが判明.一気に現代音楽ですな.対決シーンは音楽のケツがピタリと決まって快感.
  • 迷宮の外の壁画.神が牛を生み -> 人間 (猿人?) が牛を世話し -> 牛の交尾によるエージェントの誕生.蹲った格好がまるで焼き印時のそれ.象形文字らしきものなんぞが使われてるけど.エジプト神話に出てくる牛は豊穣の神 Abyss だって.豊かな実りを約束する代わりに贄を求めるんかな.っつか,アジアだけかと思ってたよ > 牛崇拝.
  • 迷宮の内の壁画.迷宮の中心に牛 -> 贄を運ばせる牛 -> 贄を喰らう牛.散乱している頭蓋骨.この辺りは墓穴を掘りそうなのであまり突っ込まないことに (笑).
  • 牛扉を開けるとぞろり横たわっている人形たち.最初の方でも出てきたこの人形,これは骸骨の表象ですな.こりゃ踊るよ,おそらく.モンスターに合わせてダンス・マカブルですな.

 迷宮の内部.壁に嵌め込まれた棺は深い縦穴の底に落下するようになっている.縦穴の入り口から謎の少年との会話.ボッカは縦穴を滑り落ちる.棺に誘い込まれて穴に飛び込む? そりゃアリスだぜ.地底の迷宮はエスが解放されたチェス盤か.そしてなんと落下点は (もしかすると) 牛バスの中.いきなりの心理攻撃です.ボッカの深層心理は無意識は,これとどう闘う?

 ホルさまと「ガネっこ」園田 L 再登場.こりゃホルさまがミーノータウロス,ボッカがテーセウスってことですかね.そうするとアリアドネーは誰だ? 「ガネっこ」は再登場の仕方がまるでクリングゾール催眠下状態のクンドリーだし,やっぱ小夜子だよな〜.でも「ガネっこ」がクンドリーだとするとパルジファルに救われた後浄化されて死んじゃうから却下だ (笑).行きの糸玉は小夜子の鎖だろうが,帰りのはなんだろ.ボッカに届かなかった小夜子の言葉,かな.それとも,鳴弓っていうぐらいだから弓が感応するんか.

 クレジットにユウって出てきたけど,これは誰だ.不定なのは,音声としては暗闇の中で「先生,今ボッカくんが変なとこ触りました」だし,絵としては冒頭の棺の中のセーラー服だし.もうひとりソロと名乗る棺の中にいたらしい少年がいて,こいつも謎だ.まぁ,おいおい説明されることでしょう.

 フラメンコが乱舞しそうな次回に明らかになるのは黒船さんの正体? 黒船さんだけ弓じゃなくてボウガン使ってるし,聖痕の場所はボッカと同じだし, 3 回も発矢してるのに發のキメ台詞不明だし,謎なんだよね.黒船っていうぐらいだし, OP ではそれぞれアイバーマシンを駆ったボッカ,遠音,ココが光り輝く三本の矢になって軌跡を絡ませながら宇宙要塞らしい建造物に突っ込んで行ってるぐらいだから,彼らを宇宙空間に運ぶ役目なんかなとも思ってみたり.ま,たぶん違うと思うけど.

 小夜子ってなんなんだろ.月之森さんのところに居るはずだったのに,ボッカといっしょに黒船さんを追い掛けている.ボッカと名前が被っているし,その名に反してエラン・ヴィタールが飛べないことからも,小夜子とボッカが合一することで未完成なエラン・ヴィタールが覚醒し飛翔能力を得るんだろうか.「忘却の旋律」が春日野美鳥で,小夜子が右手の美鳥なんかなとも思うんだが.今まで名前だけしか出てきていない月之森さんも謎だ.

 更に疑問.なんで戦士はみな単独行動なのだ?

爆裂天使 #12 通天閣は涙に濡れて

  • 爆天 Joe Box / カレイド最終箱 (いずれも loppi)
  • 君望 DVD 5 / 爆天 Joe Box (1-3)
  • Kurau PM 番宣

 え〜と.いやぁ,ほんとにヤケというかなんというか.内部の密通者は頭でバレるんであれれれだけど,灰髪ジョーのソロでなくて予算カット喰らったくせに全員揃うのもアレだけど,んでもって相変わらず赤髪メグがヘタレてるのもとほほだけど,なんとこれは 2 話では終わらんというのがびっくり.それはそうと,立場無恭平くんはいったい何しとるん.

2004年6月23日水曜日

雑記

 凄ぇ面白い記事を見つけたので思わずサルと化して 追記

 さっそく 070-アーステイル-呼出し中のみやびさんに 捕捉 されたようで.詰まんねぇ記事ですみませんです.

Star Trek: Deep Space 9 #75 The Visitor 父と子, 1996

 原題が「訪問者」で邦題が「父と子」.なるほど.でも「訪問者」ってエエタイトルだねぇ.異界から訪れてくるんだよ父親が.別れた時のまんまの姿で.最後には自分の息子ぐらいの年齢の姿で.グールドの引用しか知らないけど『ワンダフル・ライフ (素晴らしき哉、人生!)』みたいな香りもする.

 三好さんの いぬ日記:2004年06月21日DS9を知らない人でも、スタートレックを知らない人でも、一見さんでも、突然この話を見ても、なにか感じ取ってくれるはず とまで絶賛されているので観てみた.おれ自身は「Star Trek」はほとんど無知で,カーク船長やらスポック,ドクター・マッコイが出てるのをいくつかぐらいしか観たことがない.1996年度ヒューゴー賞,1996年度エミー賞 メーキャップ賞にそれぞれノミネートされた作品らしく,素直に面白かった.

 なのだが,強烈な既視感があったのもまた事実.なんでだろと考えてみたら,ブラッドベリや萩尾望都になんかそっくりの作品があったような気がする.高校の頃に読んだので記憶違いかも知れんけど.

 トレック絡みの設定はほとんど知らないのでパスするとして,いちばん佳いと思ったのが,父親の時間が止まっていて,それがそのまま (息子にとっては長い時間を経て) 息子の前に現われるという点だ.どう考えてみても,死んでしまった父親が守護霊となって息子の心配をしているとしか受け取れん.エエ年こいた中年にもなって親不孝を重ねている自分には非常に身に詰まされる話だ.

 設定は「父と息子」だが,これが「父と娘」や「母と息子」でないのは理由がありそう.この話では父親は息子の後半生を自己犠牲の生涯と捉えている.これに対し唯一出てくる女性の近親者である息子の妻は,息子が父親を救うために筆を折って科学者に転向すると,自己の道を歩むために離婚するという設定になっている.女性をそういう風に捉えているとすると「父と息子」になるのはある意味当然.でも,もっとそれらしい理由は,息子は父を殺すことで一本立ちするという概念だろう.乗り越えるものと立ちはだかるものとの間の絆であるからこそ,ぎこちないがそれ故に心に残る.

 佳く判らんのが,最初に出てくる作家志望の女性.『嵐が丘』みたいに物語全体の聞き手になるのかと思ってたら結末を見ずして原稿持って消えてしまう.ううむ.それ以上に判らんのが最後の父の言葉なんだけど.このシーンは観なかったことにしよう.

 この話を父親の側から描くとロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』になる.萩尾望都にもこれにインスパイアされたとしか思えない中編がある.タイトル忘れたけどなんだったかな.また読み返してみたいものだ.

mi の環境いじり

 見出しジャンプをいじったら (いくつか追加したら) かなり便利になった.ジャンプ先を正規表現で指定できて,しかもジャンプ後の選択域まで指定できるって,やっぱ mi (とそのツール群) はやめられませんな.

Madlax #12 消意 - close -

  • 北へ。DDD DVD / Gungrave OST2, DVD4,5
  • Madlax OST, DVD1b / Xenosaga OST / 絢爛 OST1 / 忘却 ED / 爆天 ED
  • LE DVD11 / Madlax OP & ED

 あ〜,こっちもズルズルとしたアタックのない展開 (笑).消意…… 意を消して「少尉」の面前から易と消える…… まさかね.

  • ドロップアウトしたヴァネッサさん,社の方針としては,本社 (?) 勤務からガサソニカに長期出向扱い (別名:行方不明) ですか.
  • 情報歪曲中のカロッスア氏がマーガレットお嬢さまに接触.
  • リメルダさんが Madlax と三度目の対決.蹴手操りで Madlax の逃げ勝ち.ダメじゃん.リリスとクロエも…… ううみゅ,オチャラケてリリスが逃げ勝ちそうだな (笑).

 何話かまとめて観た方が消化がエエかも知れん. "noir" や ".hack//SIGN" なんかそうだったし.

 おや, DVD vol. 1 CM の新版が. OP を BGM にしたマーガレットお嬢さま版の他に「やんまにやいや」を BGM にした Madlax 版も作ってるんか.シーケンスも微妙に変えてあるよ.こいつは豪気だね.喋ってることは相変わらずだけど (笑). 2 パターンともマーガレットお嬢さまが振り返る〜いろいろ〜 Madlax が火炎バックに右手を挙げてポーズを取ってるシーンで,やっぱこれを描きたかったんですかねぇ.