アマゾン.
2007/01/30 の収穫:観物篇
- 片渕須直 "Black Lagoon The Second Barrage", 001, ジェネオン エンタテインメント GNBA-7370, 2007
第二期シリーズの始まり.初回版.
アマゾン.
第二期シリーズの始まり.初回版.
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15 番目の "In C" はポール・ヒリアーが振ったもの.
「わたしには畏れはない」 © シルヴァーナ・グレオーネ.
「Intoccabile」には不可触賎民という意味もあるそうですよ.これすなわち第三項排除の構造.
世界で最も狂暴な姫君シルヴァーナ・グレオーネ見参.なんか『プロジェクト A 子』の B 子 (美子) みたいに見えるのは気のせい気のせい.きっちり仕事したのに約束の報酬は得られずタダ働き.ミレイユの経営責任が問われる.「イントッカービレ」という単語に初手から竦んでいるミレイユ,経営理念も問われなければならない (笑).
オメルタ,組織内部のことは絶対に洩らしてはならないという「沈黙の掟」のこと. Omertà - Wikipedia, the free encyclopedia.
「わたしのことを,ふつうの女の子として扱ってください」 © 美坂栞.本気出します宣言.
前回 で姉妹に加えて舞もグルであることを自ら宣言していたが,いよいよ栞が釣りを本格化.その上,学校にまで乗り込んで来て密着監視状態.しかし,祐一を釣り上げて一体何をしようというんだ? 関係修復というのは副次的なものであって,主目的が他にあるはずなんだが.何かと理由をつけて あゆ も見張ってるしな.となると,1) ここ最近表立った行動を取っていない名雪か, 2) 病み上がりだと了解されている秋子さん.いずれか,あるいは双方ともに,何かを成すための準備期間が必要で,それで祐一を遠ざけておくために.まぁ残り話数から言っても.祐一監視態勢のリーダーは,どうも あゆ らしいですな.
「みや ちゃん,猫みたい」 © ゆの.そ,人の姿した四匹の猫.
TBS 版の第一話は前半だけしか見られなかったが,ようやく全編が.後半は前半に輪を掛けて 801 タイプのユルユルだった (笑).あんまりユルいんで,さえ は「こうじま多し」なんて言ってる.好事魔なら「こうづま」だろう.念のために岩波国語で確認したら「こうずま」だったけど,ことえりでは「こうじま」じゃないと変換できん (笑).まぁ,エエか.
「(リーズ二号に) 君も犠牲者だったね」 © エルヴェ・ジラルド.リーズの「彼」とはエルヴェ.エルヴェとリーズ一号はお付き合いをしていた.
なんか一斉に動き出したな.四人それぞれの個人的事情から締め付けが厳しくなる. 1) とうとうミレーユ犬化. 2) ローズの父親ロバート,相変わらず行方不明のまま. 3) エルヴェ,ようやくケイト脅迫に動き出す. 4) クロードとニールの元に届けられた差出人不明のリーズとケイトの交換日記. 5) まだ実効力はないがジェシカの粘り腰の探索.とりあえず,理事長,ルーシー,ポーラ,正体不明の二人 (ルーラと JC) が何やらクサい中であることまでは把握. 6) クレアの兄ランディ,買い付け担当に裏切られて事業に失敗.自殺. 7) レイチェル,ニックとの深夜の茶店デートをルークたちに見られる. 8) 一人残されたアンナ,鬱.飯も喰わない.ま,いちばん切羽詰まってるのはケイト.というわけで内破が近いのもケイトだが.
神経死の段階で犬化したミレーユは撲殺されるわけだが,犬化するのが判ってるならなぜその段階で手を打つというか処分しないんだろ.首を切断するとかさ.なんで犬になるまで待つかね.もしかして何か重要な意味があるんかな.
JC がヴィヴァレオ社を見張っていたように,いつの間にか反ドロル族の方はヴィヴァレオ社の存在を嗅ぎ付けたようだけど,ヴィヴァレオ社の方はまだ掴めてないらしい.それというのもケイトと通じているエルヴェからの情報が入って来ないから.ラウルやベンダーがミレーユとアンナを見離した,手を打たなかったと解釈していて敵意を抱いているせい.クロードたちにエサを撒いたりして攪乱作戦に出る.なお,反ドロル族がケイトとの接点を持つ無名氏の存在には気付いているので,エルヴェに行き当たるのも時間の問題.学校とヴィヴァレオ社を繋ぐのはむしろエルヴェなのかも.
なんか複雑そうなフォレスト家の内情.「ママのこと,パパは見捨てたんだよ」,「あれは事故だよ,クレア.お前だって知ってるはずだ」.ごくふつうの家族構成なのはアシュレイ家だけか.ま,そこが弱点になるんで,エルヴェはその点を活用してるわけだが.
夜逃げ同然で逃げ出したランディんとこ,「G·DH」のロゴがあるんで,あとに入ったのはゴンゾの親会社らしい (笑).
Sweet Smell of Success. ついつい最後までお付き合いしてしまうほど面白かった. 1957 年,アレクサンダー・マッケンドリック監督のモノクロ社会派ノワール.主演はバート・ランカスターにトニー・カーティス.生き馬の目を抜くニューヨークで権勢を極めるコラムニスト J.J. にランカスター,その下働きシドニーにカーティスという布陣.どっちも悪役.「権勢を極めるコラムニスト」って日本じゃ実感がわかないので,ペン先一本 (実はタイプライタだが) で他人の人生を左右できるような存在とでもしとく.シドニーってのは J.J. のために口八丁手八丁でネタを探しまわるプレス・エージェント.これも佳く判らん世界なので「下働き」 (笑).傲慢な怪物とネタのためには手段を問わない卑劣漢.なので,この二人の関係も非常に現実的で生臭いものになる.筋自体は他愛もないものだが,とにかくこの二人がおもしろい.五十年も前の映画だが,最近の無味無臭でクリーンな感じではなくて,なんかこう古い本のような,アナログ布張り箱の匂いのようなものが感じられて,そこも佳い.
「ハァ〜〜イ♪」 © ミレイユ・ブーケ.
今回のお仕事の標的は中東紛争地帯でのゲリラの首魁.お仕事自体は回想でしか描かれず,その逃亡過程がメイン.しくった霧香がゲリラ組織に拉致されるが,ミイレユが奪還に殴り込む.霧香の華麗な学生証の舞 (笑) が見られる.台詞はないがクロエが初めて姿を見せる.「やっぱり嘘言は嘘言」ということで,夕叢霧香=嘘言ということを行解する回.アラメラというのはチリの首都サンチャゴにある通りの名前らしいが,アラメラ河というのは不詳.
この回,記憶と違って音楽含有率が少なく,割合では過去二番目に低いという意外な結果になった.「学生証の舞」が強烈過ぎたか.
知人の とこ を見てたら……. Michael Brecker Dies at 57; Prolific Jazz Saxophonist - New York Times.というわけで,最近は滅多に聴くこともなかったけど The Michael Brecker Band の 1989 年の Live CD を聴きながら.やっぱ Mike Stern との絡みは最高にカッチョ佳かったな…….
「(極めて投げやりな調子で) うぐぅ〜」 © 相沢祐一.
栞篇が他と違うのは,こちらでは香里と栞二者間の問題であるということ.だったと記憶してるんだが,どうだったっけ.ま,前半は香里の方の心の問題がチラと出て来ただけで,舞篇の後片付けと,秋子さんの風邪事件だった (笑).クレジットには出て来なかったが, B パートの雪合戦というか雪投げ合いその他の BGM はえい子先生が歌う『Last regrets X'mas floor style』 ("regret", ICD-66001, 1999).久し振りに聴いた.雪を入れるのは反則ではなくて,人間失格です (笑).
香里の唐突な栞話,これ,未だに意味が判らん.「あと一週間であの子の誕生日.次の誕生日まで生きないだろうって言われた,あの子の誕生日」.あんなに外をほっつき回ってる元気があるのを見ておいて,そこでどうして「もうすぐ死ぬのよ,あの子」と論理を飛躍させるかな.この疑問を解く鍵は最後の「あの子,何のために生まれて来たの?」という香里の台詞にある.これはただの疑問文ではなくて,修辞的という形容詞が付くのだ.神話学的あるいは文化人類学的な,弟殺しならぬ妹殺しなのである.美坂家は埜戸の出身ではないのか (笑).
「秋子さんがボクのお母さんみたいに」 © 月宮あゆ.
これって,どういう伏線だったっけか.
「みんなが知り合いだと,その辺が不便だな」 © エルヴェ・ジラルド. Tres, Tres, Tres, Tres.みんなグルで,みんながオレだけをおミソにして.存在を否定するのは,存在しないからではなく,存在することを隠そうとしているからだ.そういう発想のやつらは,オレたちが無から作り上げた秘密を奪おうと,首に縄を掛けて振り子に吊り下げようとする.
飛ぶのが怖かったローズが飛んだ.残りはクレアだけか.意外な成りゆきとも思えるけど.脱「どん底」には飛ぶしかないのか (笑).百合疑惑があった (笑) ポーラ・シンクレアはやはり反ドロル派構成員だった.学校とヴィヴァレオ社との対立抗争ですな.学校側は生徒の中からコレといった人材を葬儀屋モーリスに引き渡す.新兵教育担当のルーラと JC が鍛え上げた新人を第一線に送り出す,と (笑).問題はジェシカの反応.ルーシー,理事長,ポーラ,ルーラ, JC のミーティングを盗み聞きしているが平然としている.遅刻して来たクレアとケイトの会話も秘かに聴いていたし,ドロル側のスパイですかね.グレースからケイトを追い出そうしている画策は目的はグレース内でのポーラの権力失墜であるようだし.
ドロル族と反ドロル族は対立している.が,その相手が学校とヴィヴァレオ社であることは,当事者たちは知らない.クロードとニールはその二つの拠点を繋ぐ役目ですか.
久々に神保町まで出て秋葉原まで歩く.
アスキーの『Postfix メールサーバの構築』を探したんだけど,四軒回っても置いてなかった. Plone は Zope ベースの WebCMS システム.めたぼうさんの Meta Meta Web で見たのが最初.これ以外にはアスキーの 分厚いの しかなかった.静的コンテンツに体系を与えたいだけならオーバースペックだけど選択肢になる.ただし,相当に「重い」が,
「もしこの仔に名前があるのなら,わたしとは違う.ただ迷子になっただけ.わたしには名前がない.夕叢霧香という嘘言があるだけ」 © 夕叢霧香.そいつの名前はキリストにも準えられる白痴だぞ.そんな名前が欲しいのか.
今度のお仕事は旧ソのどこぞの某共和国.ターゲットは無名の難民の聖者さま=元 KGB 幹部のユーリ・ナザーロフ.旧ソ強制収容所での少数民族タシキール人虐殺の実行責任者.ナザーロフ自身も対立していた少数民族ノルガ人の出身.依頼主はタシキール人の生き残りということで,ソルダは関与してないかと思われたが,そんなことはないのであった.実地訓練ではなく,到達度チェック.
「座学等はすでに修了済みと看做されて」いるとおぼしき件は今回ミレイユが確認してくれとりました.「殺しの技術に長け,裏社会の事情に精通し,あらゆる言語を話す.でもロシア文学については知識を持たない」.それはエエけど,ヴァイオリン弾いたり引ったくられたカメラ追い掛けて走り回ったりしないのは,ちと残念かも (笑).同じくミレイユの解説「ムイシュキン公爵は純粋で無垢な魂の象徴」,公爵は作者がキリストに準えていたことからすると,ちょっと違うよねぇ.猫がムイシュキンなら,ナザーロフがロゴージンか.いや,それはあり得ないけどさ.って,そういう方面にツッコんではいけないんだよ,たぶん.バルクーツクはノルガ人の故郷だったが,スターリン時代にタシキール人に襲撃されて今は地名も残ってないそうだが,旧ソの都市ってころころ地名替えるから困るよね.ヴォルゴグラード〜スターリングラード〜ヴォルゴグラードとか,サンクト・ピーテルブールフ〜サンクト・ペテルブルク〜ペトログラード〜レニングラード〜サンクト・ペテルブルクとかさ.今はレニングラード・フィルハーモニーって言わないもんな.
『ひだまりスケッチ』 #01 「冬の日のコラージュ」,猫 TV だな,これ. BS-i と同系列なのに時間被ってるやん.しょんがねぇな. BS-i では『Rozen Maiden Ouvertüre』の後釜に座るらしいから,そちらで見るか.『Saint October』 #02 「ロリ吃驚!噂の美女が超襲来!」,もうエエや (笑).見切り撤収.
「わたしは舞の力の欠片.でもこう呼んで欲しい.希望って」 © 川澄舞の自称「希望」.散々っぱら暴れといていまさら希望もへったくれもねぇだろう.方向性を持たない可塑性脳化の意味ですか (笑).
ピアノ版や弦版の『少女の檻』が唸りを上げて舞篇完結.仔狐に続いて今度は兎.動物シリーズですか.学校の敷地って,建つ前はちび舞とちび祐一が遊んでいた野ッ原 (麦畑) だったらしい.ファイバーの上を行く舞には玄妙な治癒能力の他にも,祐一の来訪を事前に察知していたように予知能力もあるようなんで,「魔物なんていない」という祐一の言葉は間違い.「魔物」とはサンドルフォードの繁殖地を潰したもの,すなわち人間一般に関わる何か.おそらく欲望機械.とするなら,舞だけがその「希望」と折り合ったところで何の解決にはならん.とした方が,「魔物」は舞の嘘言が実体化して一人歩きし出したものだとする祐一の解釈よりも面白くないですかそうですか.十年間見続けた長い夢から醒めたらタダの人になり果てるよりオモロいんではないか.いや,タダの人に戻りたいんだけどさ.それに祐一の言うとおり,「魔物」に関する責任が舞一人のみに属するものだとするなら,それを認めたとたんに行為のツケは舞一人に降り掛かる=自らに刃を向けざるを得ないわけで.
舞の母ちゃんって,娘の治癒能力を一般公開しちゃったですか.金儲けにでも走るつもりだったのか,非道な母親だな
次からは栞篇のようですな.しかし,ペース配分ダイジョブなのか.もう 15 話だぞ.さっさと終わらせてじっくり本題に掛かってくれ〜.
今回の風邪は咳が酷い上に止まんない.自分の咳で目覚める程で,しかもしつこくて長い.
『貧乏姉妹物語』 (再放送) #01 「浴衣と花火とりんご飴の日」,予想よりも佳くないので様子見.『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』 #01 「学美星人、あらわる」,例によって ufotable なので第一話は素ン晴らしいが ミッドナイトステージ館 と被るのでたぶん脱落.わざわざ MTV で録って移す程の手間を掛けるべきもんかどうか.『京四郎と永遠の空』 #01 「永遠の空」, (『神無月の巫女』以降の介錯モノには) ちょっと付いて行けないので (笑) 撤収ほぼ確定.アルバム・リリース後 30 年以上経った後の爺ィ集団 (もちろんロジャー・ウォーターズはいない) Pink Floyd による狂気全曲ライヴ (これはチャプタ打っただけでまだ見てない) などなど.
「刺激で頭を痺れさせて,嫌なこと,浮き世の憂さを忘れさせる. (中略) 忘れない方が佳い.今は思う存分傷に向き合うと佳い.年を取るとその体力もなくなるからね」 © ニック先生.実はあまり深い意味はないのだろうけど,ニック先生の一挙手一投足はいちいち気になる.う〜みゅ,陽動作戦担当?
クレアってオペラ聴くんだと意外に思ったら,ちゃんと 公式 に「意外にもクラシックを嗜む」と明記してあった.曲は『カロ・ミオ・ベン』すか.ぬわんと,葬儀屋モーリスのルーラと JC が学校の理事長室でミーティング.こいつらツルんでいたんかぃ.そこにお茶を運んで来る女眼鏡教師のルーシー.名前はコクラン? あらら,他三人は直立不動.ルーシーが職掌的にはいちばん上で,しかもかなりの隔たりがあるようですね.
犬人間二人組撲殺招集でいよいよケイトが発動.当然まだコントロールできない.佳く判んないけど,レイチェルとケイトの発動要因は一定の範囲内にローズがいることが必要条件ですかね.レイチェルまた噛まれた.噛まれることと発動可能な能力の間には因果関係あるんかね.なら 1) ケイトは描かれてないところで噛まれている. 2) 発動開始要因は個人によって異なるので,別の要因がある. 2) ならエルヴェとのデートを控えていることがソレ? あ〜,「噛まれる」ということには性的な暗喩があるとか (笑).和風レストラン「Fujijyun」はキャラクター原案の藤純からきてるんだろうけど,「Nori Next Door」は判らん.リーズ二号,少しずつ記憶を取り戻しつつあるもよう.ケイトの名前が出て来た.エルヴェを張っているクロードとニール,いつからエルヴェが不審だと気付いたんだろ.あとは,ミレーユの容態急変ぐらいか.他は目立った動きないが着々と進行中.
年が改まって OP とスポンサー・コールそれぞれの絵も変わった. OP はほんの少しリズミカルになったとはいえ基本的に前とおなじだけど,リーズとエルヴェの重要性がかなり上がってる (笑).今後の方向性を示唆してますか.ただし,曲の音量は前より下がってるぞ,どうなってんだ, また 何か変なことやってるんか,テレ朝.
「Noir,その名はあたしも知っていた.この業界で最も古い称号の一つ.でも,その起源を知るものは誰もいない」 © ミレイユ・ブーケ.やっぱ Mireille Bouquet なのか〜.
Tres のアルデンティ大佐はもっと洒落っ気があったが,今回のソルダ鼻男は名無しなだけあって下っ端も下っ端,名乗る程の者ではありません.そんな男が「おれを撃てば鍵は消える」とカッコ付けてもな〜.まだ第五話だし,たいそうな秘密がある訳でもない.膝の辺りをちょいと撃てば,小鳥みたいに喋り出すんじゃねぇの.そんなんより,「イマイチ本気になれない」がために冷静にツッコミを入れてしまう霧香にミレイユ姐さんがいちいちムカついているのが可笑しい.ギクシャクの最初の兆候.そのせいで服にまで気が回らんのか,オフでは二人とも第二話のカッコに戻っちゃいましたよ.さすがにカタコンベ行きでは着替えてたけど.
今まで怠慢コイテて調べてなかったから判らんかったけど,なんでソルダがあんなにへちょいのかようやく理解できましたよ. Soldats って soldiers の意味だったんすね.「雑兵団」ってな感じじゃん.そりゃ名前からしてへちょいわ.強くするには,まず,名前を変えましょうよ.話はそれからだ.アビニヨン・イルミナーティとかどうですか,アルテナさま.
ヴァネルが隠した封筒の中身はとある古書のコピー.
Le Noir, ce mot désigne depuis une époque lointaine le nom du destin. Les vierges règnent sur la mort, les mains nues protègent la paix des nouveaux-nés.
Parmi le peuple, parmi les amours, parmi les péchés. (Les soldats se trouvent dans la vérité) dit l'ermite au pécheur.
二つあるパラグラフのうち最初は毎回霧香が冒頭で語る「ノワール,其は古よりの運命の名〜」というアレで,ミレイユが「人の中の人.愛の中の愛.罪の中の罪.隠者は罪人に告げた.ソルダは真実とともにあると」と読み上げるのは二番目のパラグラフ.
『Saint October』 #01 「ロリ誕生!少女が超ゴスロリに!」,限りなく駄作の予感.とにかくひたぶるにへちょい.無論来週も観るであらう (笑).「巷で噂のゴスロリ少女探偵団」って,どこがゴシック (むしろモナー・フォント),どこがロリータ,どこが探偵団.三戦三敗です.なんか『吉永さん家のガーゴイル』みたいだし,夕方流しても何の問題もないんじゃねぇの?
「あれ (特製のジャム) はふつうの食べ物とは違う何かのような」 © 月宮あゆ.しかし,どんな面妖 (麺妖) な喰い物なんだ.水瀬家のご先祖さまは夜泣き蕎麦屋でも斬り殺したのか.「生き物としての本能が警笛を鳴らす」ような喰い物って,もしかして,金属的な味なんだろうか.金属的って,どんな味なんだよ,それ.非生物的というと,火のような味とか,絶対零度的とか,極度に思弁的で実体がないような味とか.もはや意味不明.もはや廃墟.
舞篇中のサブ・カテゴリで佐祐理メインのお話.佐祐理は留年してるだけではなくて,リスカ女でもあったという衝撃の事実 (笑).オオアリクイのぬいぐるみ背負って夜の街を彷徨うなんざ,ふつうの神経ではできません.それも,背負ってる自分と見ている自分が別になっているせいですか.「自分自身を客観的にしか見られなくなった」って,客観視してる対象とその行為の主体の同一性はどうやって保持しているんですか.それとも保持してないんすか.舞と祐一の関係は,舞と佐祐理間にも敷衍できますか.二者間の関係が一方通行ではない ↔ になったときに,佐祐理が殺した一弥はヤーチャイカになりますか.
もしかして本編中で「Kanon」の説明があるのはこれが最初で最後ですか.パッヘルベルはありきたりだし,「同じ旋律を何度も繰り返しながら,少しずつ豊かに美しく和音が響き合うようになって行く」というのは,ぜんぜんカノンの説明になってないけど,それはともかく,対象が「旋律」ではなくても「繰り返しの美」は確かに存在します (笑).
名雪が演劇部から借りて来たというウサミミ,もう あゆ 篇の仕込みですか.エラく気の早い話だけど.
タカ〜ヲちゃんに ふ〜くん.思ったよりも元気だった (安堵).まずライヒの滑川 & デイヴィス版 "Piano Phase" を軽くカマして,ついで,本題の『Black Lagoon』から頭二話,次いでラトルの第六巻『After the Wake』,『ワルシャワの生き残り』でズド〜ンと行ったあとに,スピードを殺さぬように『Madlax』第一話で「やんまにやいや」.〆は劇場版『ウテナ』.最後の脱出劇で,樹璃,幹,西園寺が乗ってた車は篠原若葉が変身したものだったのね.城からの逃走を果たしたあと,アンシーとウテナが向かっていたのは (また別の) 城なんすけど,エエんすか.その後亀戸に移動して ふ〜くん と合流し宴会.新年早々大根尽くし.もう喰えねぇ (笑).
ヨドバシ錦糸町店.亀戸ブックオフ.
一応最終型の文庫版『暗闇坂の人喰いの木』にはノベルズにあった処刑図絵がないのね.ふ〜くんお薦めの遠藤浩輝『Eden』は,とりあえずお試し版で第一巻を.他に薦められた『スプリガン』は,ちょっと絵がアレだったので,とりあえず保留.平野耕太『Hellsing』は見付からず.
新小岩の大魔王, KM 師匠.まずは『立喰師列伝』.長いと不評 (笑).次いで KM 師匠持ち込みの雑誌付録版『女立喰師列伝』,短い,訳判らんと不評 (笑).あれはおまけの方がオモロいです. Wii で遊んだあとに大魔王の『LORD OF WAR』,ニコラス・ケイジ主演のシニカルだけどユルい視線の武器商人映画を吹替え版で.オモロかった. OP 前の「銃弾の一生」がいちばんオモロかったかも.使われている楽曲がエラく懐かしい. David Bowie の『Young Americans』で始まり,フライング・リザーズの『マネー』,クラプトンの『コケイン』などまでは記憶していた.
ブックストア談錦糸町店.ヨドバシ錦糸町店.
今度は 1998 - 99 の頃の作品の復刻ですな.
KM 師匠からの頂き物.
月刊アフタヌーン誌 2006 年 5 月号の付録で,第一話〜第十三話の特別編集版オーディオコメンタリーと表記してある.ランニング・タイムは 17 分弱.出演は長濱監督にギンコ役の中野裕斗.原作の「漆原友紀氏からのお手紙」ってなんだろ.
七枚組 DVD 箱 Leaving Home の 第六巻 おまけに収められているのが Stockhausen の "Gruppen", 1958 年に初演された三群のオーケストラによる空間音楽の試み.この巻だけはおまけは静止画のスライド・ショーの付いたオーディオ・トラックではなくてライヴ映像.演奏はおよそ 22 分.日時は不明だが,おそらく 1996 年 3 月だと 思われる.
120 名の CBSO のメンバーを三等分にして配置し,John Carewe (orch-1, 青),ラトル (orch-2, 赤),ハーディング (orch-3, 緑) が振る.オケは客席を取り囲むように配置されていて,客席から見てラトルが中央奥,ハーディングが右, Carewe が左.オケのメンバーはそれぞれの色のシャツを着て客席にケツを向けており,三人の指揮者はコンタクトが取れるように中央を向いているので,結果的に客席を向くことになる.サックス軍団を含むオケの編成は膨大で,持ち替えが大変そう.ようけたくさんの打楽器,ピアノ (o2),チェレスタ (o3), o1 にも鍵盤が二台あるが判らん, EMG のハムバッキングをマウントしたエレクトリック・ギターまでいる (o2).
曲は,ぱよ〜〜ぺよ〜〜ぼよ〜〜きゃりこきゃりこぽへ〜からこりくれかれぐがんぐがんだぱととんがりごりぐりげらぱらららてぱととんみたいな感じ. 13 分過ぎ辺りからトランペットを皮切りに三群間で呼応し始める金管群,そのあとに続く打楽器群など,エネルギッシュに音が飛び交ってカッチョエエ.こういうのこそ, 2.1ch * 3 のマルチ・トラック音源にして欲しいですな. 2ch だと眼前に繰り広げられている感じで,取り囲まれる感じはないもんな〜.こういう曲だとスーパー・ウーファは一個で済むなんて呑気なことは言っとられんです.ところで,このライヴが 1996 年 3 月で間違いないとすると,このときのハーディングはまだ 20 歳ですよ.末恐ろしいですな.もっとも CBSO には 1994 年にデビューしてるそうだが.
これがケージだったら指揮者とオケの位置関係は逆になるね.指揮者には他のオケの音が聞こえんようにヘッドフォン掛けさせるかも知んない (笑).それとも,テンポを素数にして割り切れないようにするか.いやいや,そんな小細工はしませんね. 1958 年といえば例のピアノとオーケストラのためのコンサートが初演された年でもある.そこでの指揮者は単なる不均衡な時計代わりでしかない.もはや「合わせる」なんて小手先のワザは必要ないのです (笑).
やっぱこの人は,ハスっぱというか少しばかりヤサぐれたというか,ヤケクソなろけんろ〜が似合ってるよな〜.ドラムスが前に出ていて,がしゃがしゃしたあるいはハネたバックに喉を絞ったような高音のロリ声巻き舌ヴォーカルが乗るとイチコロですよ.
ちょっと後期ビートルズ掛かった『g.e.m.』はやっぱ違うと思う.いや,予想よりもかなりデキはエエんだけど.その意味じゃ『Melodic Hard Cure』もいささか乱雑か.
2007 年は『薔薇の騎士』二連発で開始.
2006.10.10 に 買った 18 枚組のケージ ピアノ箱 も残すところ "Etudes Australes" だけとなった.この曲三枚組なんすけど (笑).
年始恒例の衛星生中継ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート 2006 でもやってた.途中,映像の乱れ二箇所.音声も一箇所切れたが,演奏後の拍手の場面だったのは幸い.
タイトルは「三重唱とフィナーレ」となっていたが,実際はオックス男爵の最後の言葉,退出の合図の「Leupold, wir gehn!」から最後までで, 23 分ほどある.頭のワルツはオケだけで,アンニーナもヴァルツァッキもいない.やっぱあそこは「パパー,パパー,パパー」が欲しいよね (笑).衣装はなしだが,簡単な所作が入ってる.百合百合な抱擁もある.もしかしてレコーディングするんですかね.カラヤン & ウィーン・フィルのあとで聴くとやや味気ない感じもあるし,何よりワルツがハネないのはどうよ.とは思うが,速めのテンポでぐいぐい.歌い手ではまずマルシャリンの胸の大きさに目を奪われるが (笑),なかなか貫禄もあって,しかもアンサンブルから突出してないのはエエんではないかと.ただ,この部分だけ取り出したせいなのか,それとももともとそういう趣向なのか,若い二人の方に目が行ってしまって,マルシャリンは「寂しい女」になってしまうよな.ゾフィはオクターヴィアンより元気がよいはねっ返り.オクターヴィアンはちょっと賢過ぎませんかね.なんかケルビーノというより「悩める人」という感じだ (笑).いや〜,でもこれは期待してエエかも.全曲盤出たら欲しいッス.
新年は 47 年前の『薔薇の騎士』から (笑).
いや〜,さすがにカラヤン若い! 声と画像が合ってない箇所があるように思ったが,やっぱライヴ録音に合わせて,あとから芝居を撮ったらしい.それからですね,音の傷が気になった.六箇所ぐらいあったような.ステレオとはいえけっこうグダグダな音. EMI 盤かデラ・カーザの DG 盤を買えということか. LD はモノラルだったもんな.映像の方はあんま気にならない.というか 47 年前の録画としては優秀ですか?
主なメンツ.
ユリナッチおばさま,着痩せするのね.冒頭のベッド・シーンではぷにぷにでどう見ても女だが,正装するとなかなか凛々しい.が,やんちゃ坊主的な雰囲気はあまりない.ポップさんよりお転婆っぽいローテンベルガーさんは三十代前半だったですか.その年ではまだまだ小娘扱いということですかね.シュヴァルツコプさま,こんなに凄かったっけ.この人の手に掛かるとオクターヴィアンが童顔でゾフィが「気だてのよい愛らしい,だが十人なみの娘 (シュトラウス宛のホーフマンスタールの手紙)」であるということを思い知らされますな.幕切れのあんなにも美しい二重唱を背負ってても.っつか,全体がマルシャリンが計画した厄介払いのようにも思えますよ.第三幕でオクターヴィアンの方を見ずに「これで目が開いたわ,男たちは——みんなこんなもんよ (Hab' jetzt einen montierten Kopf gegen die Männer - so ganz im allgemeinen!)」 (内垣啓一 訳) とか言ってるし.
この映像,三種類のメディアで持ってるんだが,β (¥24,800), LD (確か再発盤で ¥10,000), DVD (¥6,930) と推移して来た. DVD だとβの 28% のお値段.安価くなったと喜ぶべきか,ボラれ過ぎだったと歎くべきか (笑).
『小鳥たちのために』の共著者による 23 の論文集.目次が巻末にあるんでアレだが,四部構成.第三部の「対角線」と題された哲学的考察はとりあえず戯言だとして棚上げ.第四部「パースペクティヴ」もそれに準ずるが,コンパクトな「ジョン・ケージ」と「龍安寺註解」は面白いので除く.第一部「アプローチ」は並みで第二部「作品紹介」が, 1948 年のソナタとインタールードから 1973 年の「エトセトラ」までしかカバーしてないという難点はあるが,いちばん面白い.ヘチョい読者で済みません. ポール・グリフィス "ジョン・ケージの音楽", 堀内宏公 訳, 青土社, 2003, ISBN4-7917-6050-6, (Paul Griffiths "Cage", 1981) の方がオモロかったッス.
第四部第二十章の「ユートピア的実践」の末尾にある例として上げられた音楽のリスト.
テリー・ライリーの『ゴーデック姉妹』って,例によって即興だったんだろうか.