- ダニエル・シャルル "ジョン・ケージ", 叢書 言語の政治 #3, 岩佐鉄男 訳, 水声社 (書肆 風の薔薇, 白馬書房), 1987, ISBN4-89176-209-8, (Daniel Charles "Gloses sur John Cage", 1978)
『小鳥たちのために』の共著者による 23 の論文集.目次が巻末にあるんでアレだが,四部構成.第三部の「対角線」と題された哲学的考察はとりあえず戯言だとして棚上げ.第四部「パースペクティヴ」もそれに準ずるが,コンパクトな「ジョン・ケージ」と「龍安寺註解」は面白いので除く.第一部「アプローチ」は並みで第二部「作品紹介」が, 1948 年のソナタとインタールードから 1973 年の「エトセトラ」までしかカバーしてないという難点はあるが,いちばん面白い.ヘチョい読者で済みません. ポール・グリフィス "ジョン・ケージの音楽", 堀内宏公 訳, 青土社, 2003, ISBN4-7917-6050-6, (Paul Griffiths "Cage", 1981) の方がオモロかったッス.
第四部第二十章の「ユートピア的実践」の末尾にある例として上げられた音楽のリスト.
- John Cage "Sonatas and Interludes"
- John Cage "4’33""
- John Cage "Variations IV"
- La Monte Young "13 I 73 5:35-6:14:03 PM NYC"
- La Monte Young "Drift Study 14 VII 73 9:27:27-10:06:41 PM NYC"
- Steve Reich "It's gonna rain"
- Steve Reich "Piano Phase"
- Terry Riley "in C"
- Terry Riley "ボビノ座のゴーデック姉妹"
- ペルランパンパン・フォーク "ガブリエル・ワルツ"
- アラ・ラカ "ルパーク・ターラ" (タブラ・ソロ)
テリー・ライリーの『ゴーデック姉妹』って,例によって即興だったんだろうか.
0 件のコメント:
コメントを投稿