新年は 47 年前の『薔薇の騎士』から (笑).
- R. Strauss "Der Rosenkavalier", Schwarzkopf, Jurinac, Rothenberger, Edelman, Kunz, Karajan, ニホンモニター・ドリームライフ DLVC-1183, 2006, 台本
いや〜,さすがにカラヤン若い! 声と画像が合ってない箇所があるように思ったが,やっぱライヴ録音に合わせて,あとから芝居を撮ったらしい.それからですね,音の傷が気になった.六箇所ぐらいあったような.ステレオとはいえけっこうグダグダな音. EMI 盤かデラ・カーザの DG 盤を買えということか. LD はモノラルだったもんな.映像の方はあんま気にならない.というか 47 年前の録画としては優秀ですか?
主なメンツ.
- Der Feldmarschallin : Elisabeth Schwarzkopf (45 歳)
- Octavian : Sena Jurinac (39 歳)
- Sophie : Anneliese Rothenberger (34 歳)
- Baron Ochs von Lerchenau : Otto Edelman (43 歳)
- Herr von Faninal : Erich Kunz (51 歳)
- Herbert von Karajan (52 歳)
ユリナッチおばさま,着痩せするのね.冒頭のベッド・シーンではぷにぷにでどう見ても女だが,正装するとなかなか凛々しい.が,やんちゃ坊主的な雰囲気はあまりない.ポップさんよりお転婆っぽいローテンベルガーさんは三十代前半だったですか.その年ではまだまだ小娘扱いということですかね.シュヴァルツコプさま,こんなに凄かったっけ.この人の手に掛かるとオクターヴィアンが童顔でゾフィが「気だてのよい愛らしい,だが十人なみの娘 (シュトラウス宛のホーフマンスタールの手紙)」であるということを思い知らされますな.幕切れのあんなにも美しい二重唱を背負ってても.っつか,全体がマルシャリンが計画した厄介払いのようにも思えますよ.第三幕でオクターヴィアンの方を見ずに「これで目が開いたわ,男たちは——みんなこんなもんよ (Hab' jetzt einen montierten Kopf gegen die Männer - so ganz im allgemeinen!)」 (内垣啓一 訳) とか言ってるし.
この映像,三種類のメディアで持ってるんだが,β (¥24,800), LD (確か再発盤で ¥10,000), DVD (¥6,930) と推移して来た. DVD だとβの 28% のお値段.安価くなったと喜ぶべきか,ボラれ過ぎだったと歎くべきか (笑).
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