Perfume LIVE! | WOWOWオンライン (5 月 16 日分).
つい先日行われた,健気な三人娘のアリーナ・ライヴ. Perfume のライヴは,以前 NHK でどっか野外のステージをやってたのをちらっと見たことがあって (もちろんその時点で『ポリリズム』は知っていた) 気になってた.今回の放送は,なんと 2 days ライヴ本番二日目からほぼ一週間後に WOWOW に登場したもの.売り攻勢ですか (笑).頭に 6 分ほどイントロ.過去のステージ回想. Perfume 上昇の軌跡. 1) 2007 年 11 月 8 日の Liquidroom, 2) 2008 年 2 月 12 日の Shibuya-AX, 3) 2008 年 5 月 4 日の Zepp Tokyo, 4) 2008 年 11 月 6-7 日の日本武道館.んで,本番前日のリハーサル風景.
- ワンルーム・ディスコ
- ポリリズム
- シークレットシークレット
- edge (MC)
- コンピューターシティ
- plastic smile
- マカロニ (MC)
- love the world
- Seventh Heaven intermission - What is Disco?
- 代々木ディスコ MIX (6 曲ぐらいのトランス・バージョン・メドレー?) (MC)
- Dream Fighter
- パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
- ジェニーはご機嫌ななめ (PTA)
- チョコレイト・ディスコ
- Puppy love encore
- Perfume
- 願い
- 2009 年 5 月 10 日,国立代々木競技場 第一体育館
Perfume Magic
内容はほぼ 2 時間弱のライヴ映像だが,ステージ上に現れるのは三人娘のみ.最後まで他の演奏者は一切登場しない.こういう形態のライヴは『古今東西』より前の森高のライヴ映像以来である.なんか新鮮 (笑).ステージ奥には巨大なディスプレイ.解像度はさほど高くない.最初聴いた時間は,知ってる曲も含めて全部一本調子の同じような曲に聴こえたが (笑),何回か聴いてると区別が付くようになる.慣れは大事ですね.不思議なのはマイク付きのヘッドセットとハンド・マイクを併用してること[衣装替えは intermission とアンコールの二回あるが, intermission 以降はヘッドセットを付けてないように見える.],モニタが見当たらないこと.まぁモニタの返しはヘッドセットで返してるのかも知れんが.まぁ,そんなこんなで最初に連想したのがテクノ時代のクラフトワークのライヴだったりする.あの,ステージ上には人形だけが置かれていて,メンバーはどっか隠れた場所にいて演奏してたっつ〜アレ.その場合であっても,一応のところ,そのライヴで鳴る音はそのライヴに限定された音であるハズであり,一対一の対応があったハズである.もちろん media Opera <h />our<br />link でも,その前提は崩れていない.けど,この Perfume のライヴでは,そういう一対一という対応がない.特徴なあのエフェクト・ヴォイスも,その戦略に則って使用されているわけですな.っつか,それが最大の要因かな.いや〜,面白いな〜.それをディスプレイで見るということは,二重に仮想化されているのか.ほんとんど騙し絵の世界ですな.シアトリカル・ロックなんて吹っ飛ばされますぜ.シミュラークルとシミュレーションみたいなバズ・ワードが思い浮かびませんか.名付けて「Perfume Magic」.ライヴという特殊な時間もすでに仮想化されているのか.生なのは空間だけだ.さすがは「近未来型テクノポップユニット」,次は残された「空間」も仮想化してください.
MC 聞いて「あれ?」と思ったが,そ〜か〜,広島弁やんか.久しぶりに聞いたぞ (笑).お気に入りは『edge』.それと『代々木ディスコ MIX』.だけど,中田ヤスタカの曲はけっこうツボなので,総じてレベル高い.と言わざるを得ない (笑).やっぱ「ト短調の青空」っすよ.『ジェニーはご機嫌ななめ』はもちろんジューシィ・フルーツのあの名曲.この曲と『代々木ディスコ MIX』の最後のパート,および『Perfume』は生声.『チョコレイト・ディスコ』は掛声だけが生声という変則仕様.まぁ LC フィルタは掛かってるだろうけど,ここでは便宜的に「生声」とする. Perfume のヴォーカル・ワークは『まりあ†ほりっく』の ED ほど目立つ処理はされてないとはいえ,ヴォコーダ的な処理以外にトーキング・モジュレータあるいはピッチ・シフトをかましたような音高補正も掛けられてるようなんだけど,あれってリアルタイムじゃ無理な処理なのかね.リアルタイム処理が可能なら,ステージ上である程度コントロールしつつも一対一対応を破壊する (ように聞こえる) 場を生み出せると思うんすけどね.まぁ,その場合はもう一つ通信経路を確保しなけりゃならんけど.ってな感じで,生声のパートもあることで,一度形成した非一対一対応ですら破壊してみせる.ただ,その破壊はまだ退行になってるような感じなんで,もう一つなんか切り口欲しい気はする.だけど.やっぱオモロいライヴ・ステージだわ〜.このユニットは,ライヴよりもむしろビデオ・クリップの方が面白いんじゃないかと思ってたけど,要は昔のピーター・ガブリエルとかビョークのクリップ集みたいなヤツ.そういう非リアルな時間をあえて持ち込んでいるライヴの方が効果的なのかも知れんな.パフォーマーから切り離されたパフォーマンスはどこへ行く?
レーザが惜しみなく降り注ぐステージは,照明の変化が激し過ぎて DVD では追っ付かんと思われるので,いっそのこと BD オンリーとか.内需拡大を目指しましょう (笑).
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