「サムトの婆は風使いだったんだよ,きっと」© ナオ.(参考 日本鑑定 遠野物語 第2話 寒戸(サムト)の婆(ばあ))
雪緒さん再登場.「遂にそのときが来ちまったみたいだな」 © 大気先生 とのことなんで,何か大事らしいんだが佳く判らない (笑).未来を見せに来たんか,リファクタリングされちゃうんでインヘリタンスに齟齬が出ないように調整に来たか.ともかく,寒戸の婆は不意にやって来て帰って行った.ナオの「身体の中で風が騒いでいる」=ジミヘンの「おれの中には (創作衝動の) 悪魔がいる」を沸き立たせて.
八 黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ.松崎村の寒戸というところの民家にて,若き娘梨の樹の下に草履を脱ぎ置きたるまま行方を知らずなり,三十年あまり過ぎたりしに,或る日親類知音の人々その家に集まりてありしところへ,きわめて老いさらぼいてその女帰り来れり.いかにして帰って来たかと問えば人々に逢いたかりし故帰りしなり.さらばまた行かんとて,再び跡を留めず行き失せたり.その日は風の烈しく吹く日なりき.されば遠野郷の人は,今でも風の騒がしき日には,きょうはサムトの婆が帰ってきそうな日なりという.
[ 柳田国男 "遠野物語", 岩波文庫 1976, 1988, ISBN4-00-331381-X, p. 19 より ]
松崎村は遠野町の北隣にある.
柊子先生 & 槙野先生の「汐時」談義の元ネタ「如何せむ 汐時ならし 波音の 枕に高き」は出典が判らんかった orz.
前回では「いっしょの高校に行けるといいね」云々と言ってたのに,ナオとミキは別々の高校に進学したらしい.この時点の涼子は出て来ない.さらに時間が進んで,大学生のナオは経済学部生らしい.一人暮らしで相変わらずデジカメ.猫も飼っている.風猫だろうか.部屋は見晴しの佳い高層建築物.まだ風が使えるんだろうか.
脚本は兵藤まこ & 監督の西村純二.
#5 保健室物語 〜 #10 地球最後の日 あたりは多少の凸凹はあれど完璧ですな.「全13回を通して主人公の内面が劇的に変わることはおそらくありません。ただ、そこに付き合った視聴者が13話まで見終わったところで、最初と見る目が変わっていたら成功です
」だそうだが,「何も起こらない」ってのは明らかに間違いだ.実際に視聴者には「終わった後」が見せられるし,ここには確実に「終わりの予感」がある.
0 件のコメント:
コメントを投稿