「チャップリンもフラメンコも起源は陰陽道」 © 中禅寺秋彦.をいをい.
京極堂シリーズは確か『絡新婦の理』まではノベルズで読んでたはずだと思ったけど,『塗仏の宴』まで読んでいたらしい.少なくとも買った 形跡 がある.今となっちゃ,さっぱり覚えておりませんがね.かと言って,あの体積じゃ読みなおす気力もないけど (笑).というわけで,映画版である,というのはウソである.だいたいが原作と映画はそもそもが別物であって (笑).この場合,京極夏彦,堤真一,魍魎の匣というキーワードは単なるトリガに過ぎない.そういや,テレビ・アニメ・シリーズもやってるけど,日テレなんで見てない・録ってない.
堤真一,阿部寛,宮迫博之,椎名桔平,田中麗奈,黒木瞳という善玉側主役級も,宮藤官九郎,柄本明という相手方もけっこうハマってて面白い.元からアクが強い「マンガ」的なキャラクターだからというのを差し引いても,けっこう再現度は高いんではないか.木場はもちっとガタいがでかい体育会系だと思ってたが,まぁこれもエエかも.関口の凡庸っぽさも佳く出てると思う (笑).意外に田中麗奈が佳い.柄本明がちょっとふっくらしてて判らんかった.三島演劇を除けば,野田芝居で元気な役しか見たことがなかった堤真一,けっこうハマり役かも.元ネタがバラバラ殺人事件なんで,まぁショッキングなシーンがあるけど,それ以前にシーケンスの繋がりが佳く判らん.一つ一つのシーケンスは明確なのに,それを繋げて 132 分にすると佳く判らなくなる.だいたい,木場の拳銃一発で箱舘が崩壊するわけないよな.
あまつかみのみおや教えみことのり賜くもし痛むところあらば……この葦のうつぼなる深秘の御筥をしてソテナテイリサニタチスイイメコロシテマスしふるフルゆらふらシフルふる……
それはともかく,『Texhnolyze』ラストの蘭の姿を実写で見せられると,インパクト大きいですな.なんつ〜か,乱歩風味というか,『占星術殺人事件』?
- 榎木津礼二郎:阿部寛
- 関口巽:椎名桔平
- 中禅寺秋彦:堤真一
- 木場修太郎:宮迫博之
- 鳥口守彦:マギー
- 青木文蔵:堀部圭亮
- 中禅寺敦子:田中麗奈
- 柚木加菜子:寺島咲
- 柚木陽子:黒木瞳
- 美馬坂幸四郎:柄本明
- 久保竣公:宮藤官九郎
- 原作:京極夏彦
- 監督・脚本:原田眞人
- 音楽:村松崇継
ED クレジットでキャストが終わった辺りで音楽が一変.東京事変の『金魚の箱』という曲.意図が判らん.
でさ,『魍魎の匣』って,こんな話だったっけ? (笑)
寺田兵衛役に大森博史,ナイフの男役で植本潤が出とるのに気付かなかった! orz
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