Pharo Open Source Smalltalk - Home.
昨今は本家よりも勢いがある Pharo である.最近出た (と言っても,今月 3 回目のリリースだ) pharo1.0-10451-BETAdev09.09.3 を半日ほどぶっ続けで使ってみた.シンプルなコア・バージョン [Pharo-project] [ANN] Core image #10451 ではなくて,でぶバージョンの方.
- 画像で判るとおり,デフォルトで BlockClosure aware になってる.
- 以前のバージョンは「クラス・メソッドを定義しようすると堕ちる」とかいう噂もあったんだが,今回はさすがにんなことはなかった (笑).とりあえず,「窓から投げ捨てるべき」バージョン地獄からは抜け出したか.
- ふだんは 3.10.2 のでぶバージョンをメインにしてるんだけど,修飾キーのアサインが違っててまごつく.メニューもコンパクトになっちゃってて,慣れるまでがタイヘンかと (笑).新規プロジェクト作成がワールド・メニュー内に隠れてて, opt + click でないと出て来ないのには参った.
- デフォルトのブラウザは O2SystemBrowser (OmniBrowser) ではなくて, OBSystemBrowser になってる.この程度のマシンだと Omni でもストレスないけど,ウィンドウのパーツの色が,昔に戻ったりする.
- フォントが充実してて Comic Sans MS も復活 (笑).
- ウィンドウのパーツがデカいので,少々不格好な感じがせんでもない.
- アップル・メニューが使えるようになってるのは VM のおかげかな.
- あと,とくに終了時に頻発するのが doesNotUnderstand: などのウォークバック[こんな感じで出る.
].マウスのハンドリングに難あり,ですか.遅いマシンだけかと思ったけど Core 2 Duo 2.66GHz/4GB でも起こるんで,なんかこの辺が「まだまだ」ということですかね.UndefinedObject(Object)>>doesNotUnderstand: #includes: Receiver: nil Arguments and temporary variables: aMessage: includes: a QuestionDialogWindow(747) exception: MessageNotUnderstood: UndefinedObject>>includes: resumeValue: nil Receiver's instance variables: nilMouseOverHandler>>noticeMouseOver:event: Receiver: a MouseOverHandler Arguments and temporary variables: aMorph: a QuestionDialogWindow(747) anEvent: [216@107 mouseOver nil nil] Receiver's instance variables: mouseOverMorphs: an Array(a LazyListMorph(3536) a TransformMorph(3271) a Plugga...etc... enteredMorphs: a WriteStream #() overMorphs: a WriteStream #() leftMorphs: an IdentitySet(a LazyListMorph(3536) a PluggableListMorph(873) a Pr...etc...
- Transcript に出ている warning は, 例によって
SystemWindow>>setUpdatablePanesFrom: getSelectors
にパッチを当てれば出なくなる.
Damien さんは Squeak's developer images からは手を引いて (中断して) こっちの方に注力してるようだし,引っ越すことを考えておくべきか知れん.ただ,現状では,多いときで月に 6 回,少ないときでも 3 回もアップデート掛かってる状態だから,もうちょっと落ち着いてからにせんとな.え, 今さら 3.9 (ベース) に戻るの? (笑) いや,それより,ほんまに eToys なくなっちゃってダイジョブなんか,自分?
お約束のシンプル・メトリクス.だいぶ充実してきた,っつ〜か, 3.10.2 (3.9.1) のでぶバージョンを追い越した? (笑)
version | classes | methods | NOM |
---|---|---|---|
Pharo 1.0-10451-BETAdev09.09.3 | 3229 | 58567 | 18.14 |
Pharo 1.0-10451-BETAweb09.09.3 | 4292 | 69757 | 16.25 |
Pharo Core-1.0-10451-BETA | 1708 | 41824 | 24.49 |
んで,ハンディ・ベンチマーク.
vm | vi | benchFib | benchmark | tinyBenchmarks |
---|---|---|---|---|
4.2.1b1U | Pharo 1.0-10451-BETA dev09.09.3 | 13,094,500 | 625,000,000 | 554,112,554 bytecodes/sec 12,477,977 sends/sec |
4.2.1b1U | Pharo Core-1.0-10451-BETA | 10,617,162 | 625,000,000 | 606,275,902 bytecodes/sec 13,182,092 sends/sec |
4.2.1b1U | sq3.9.1-7075dev09.07.1 | 11,904,090 | 555,555,000 | 605,558,840 bytecodes/sec 13,741,570 sends/sec |
4.2.1b1U | sq3.10.2-7179dev09.07.1 | 12,672,096 | 500,000,000 | 603,417,796 bytecodes/sec 13,182,092 sends/sec |
3.8.18b4U (*) | 不明 (sq3.10.2-7179dev08.09.1?) | 7,612,453 | 357,538,160 | 357,541,899 bytecodes/sec 7,578,586 sends/sec |
4.2.1b1U (**) | Pharo Core-1.0-10451-BETA | 2,953,646 | 57,471,000 | 55,944,055 bytecodes/sec 2,906,348 sends/sec |
とくに速いというわけでもないな.下の 3.8.18b4U のは Pharo イメージでもないし MBP でもないけど,参考程度に以前の暗黒本 (Tiger / MB / Core Duo 2GHz 2GB) での結果.クロック数の差異相当よりも早くなってるな. VM のおかげ? OS の違いも関係してんのだろか? 最下段は Tiger / PowerBook G4 867MHz / 1.12GB (Jacqueline) での結果.もはや,悲惨としか (笑).
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