ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年3月5日金曜日

立喰師列伝 その後

 その後の 『立喰師列伝』 情報. by 総統.

月見の銀二はさておき、ケツネコロッケのお銀、中辛のサブ、ハンバーガーの鉄、牛丼の牛五郎などがいかなる人物であったかがようやく知れました。

この本では、それぞれのキャラクタ写真を実在の人物が演じているのも見ものです(たとえば、川井憲次は鼻輪ピアスでハンバーガーの鉄)。

たぶん,クレープのマミ,回転焼きの甘太郎にも記載あり. ジャケット絵 から察するに,

  • 右上:ホットドッグ丈
  • 真ん中左:月見の銀二
  • 真ん中のサングラス男:ハンバーガーの鉄
  • 真ん中右:ケツネコロッケのお銀 (ケツネタヌキの龍の弟子)
  • 下のターバン男:中辛のサブ

上中央で,一見ギターを弾いてるように見える男と,その右のデイパックの後ろ姿,そして下右の複数の丼を前に胡座をかいている男の 3 名が判らん.

立喰師とは

以下 犬狼伝説・[偽] より無断引用.

 <立喰師>…それは、立ち喰いのプロ達のことだ…。

<立喰師>…彼らは、出された喰いものになんのかんのと難癖をつけ弁舌爽やかに主人を圧倒し、代金を支払わずに去っていく者達である。歴史に始めてその姿を現わすのは、寛永年間当時、江戸は下谷池端で二八蕎麦を商っていた三代目時蕎麦寛右衛門をその祖とするのが現在の定説となっている。<水際立ちたる技にて主に講釈し、銭を払わず。これ立ち喰いものといふなり。往来をその生業の場とす。不明にしてはばかること多し>という国学者荻生爽来の記述が残っている。

 正史の陰に見え隠れする彼らの生活様式を研究する民俗学者は決して少なくなかったが、異端研究とされ、さらに第二次世界大戦の勃発によってその研究のほとんどが継続を絶たれた。

 戦後、闇市を新たな舞台として確立された第二期黄金時代、<立ち喰いのビックバン>と呼ばれるこの時代以降、高度経済成長期に至る期間は、当時を窺い知ることの出来るのは噂だけであり、飽く迄噂は噂でしかなく、事実上空白期となってしまっていたのである。

 第二黄金期中興の祖と言われながら、忽然とその姿を消した<ケツネタヌキの龍>とその愛弟子<ケツネコロッケのお銀>*1。外資系ファーストフード進出に単身殴り込みをかけ、全米の食品業界全てを震撼させた<ハンバーガーの哲>*2。「早い安い旨い」に真っ向異を唱え、あの予知野屋を倒産させた<牛丼の牛五郎>*3。関東大判焼き連合会の関西進出を叩き潰した<回転焼きの甘太郎>*4。巧みな変装を駆使した謎のインド人<中辛のサブ>*5。原宿の食い物屋のファッション化に歯止めをかけた<たこ焼きのめぐみ>と<クレープのマミ>*6。そして、立喰師史上、最強といわれた男<月見の銀二>*7*8…。

 「なんのかんのと難癖をつけ」ずに弁舌爽やかに主人を圧倒し、出された喰いものの代金を支払わずに去っていくと 『時蕎麦』 になる.

*1: USY の TV シリーズ.「ケツネタヌキの龍」は出てきたっけか?

*2: ibid.,

*3: ibid.,

*4: ibid.,

*5: ibid.,

*6: ibid.,

*7: ibid.,

*8: 押井守初の実写映画『紅い眼鏡』で天本英世が演じた.

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