ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年4月24日土曜日

Gilgamesh

 ついにキャプチャ用ディスクの空きが 890MB! もうこれ以上は録れんというギリギリのときになってようやく Gilgamesh 全 7 枚が上がった (印刷未済). 2 枚がマルチで他はシングル.最終巻はプロパティ設定間違えてたり発想記号にスペル・ミスあったりして 3 回もビルドし直し.ダメぽ.ともかく,これで 70GB ほど空いた.

 勝手に「音響アニメ」と命名してるけど,やはり音と絵のギャップあり過ぎ (笑).あまりに絵がヘタレてるというか「バランスが変」「対比が変」「動きが変」なので一度は切り候補にまで落ちたのだが,なんだかんだでずるずると録り続けているうちにダークな雰囲気の相乗効果もあって音の魔力に囚われてしまい,上手い具合に全話放送されて全話録画できたのは結果的に佳かったのかも.あ,「音響」ってのは,特別に音が佳いとかそんな意味ではなくて,いわゆる音楽の分野からちょいと離れたところ,パーカス主体のサウンドとかノイズっぽいのとか,楽音の範疇外の音をうまく使ってる,という程度の意味.えと, avex の OP / ED は,この場合,楽音の範疇内です (笑).「次回予告」,コラージュされた台詞群もエエけど,バックに流れるパーカッション,なんかインダストリアルっぽくてエエよね〜.

 多用されるベートーヴェンとレハールというマッチングも凄いが,「ぶ〜らぶら」が耳に付く (笑) 聖歌 687 番 (新聖歌 475 番) "Shall we gather at the river" を臆面もなく使いまくったりと音的にも面白い作品だった.戦闘シーンはまるでホルストの「火星」*1だもんな〜.最終話のオルガ殲滅戦のバックもベートーヴェンの『皇帝』第二楽章 Adagio un poco moto を長々と流すというのがなんとも痛快.しかし,みんな死ぬんだな.あとギリシアの昔から「父殺し」ってのは有名なモティーフだけど,父の「子殺し」のモティーフってのは,けっこう珍しいんじゃない? ゴヤのサテュルヌスの絵ぐらいしか思い浮かばん.まぁ,この場合は tear の食餌用というだけかも知んないけど.

 けっきょく「進化のテープを巻き戻す」実験ということか.数億年経ったエピローグ,蘇生した紀世子の元にふら〜と近づいてくる影山紘子ちゃんもどきの tear,なんて言ってるんか判らんけど「あ・そ・ぼ」なんかな? でもそれを聴いた紀世子はいきなり音叉振り上げるしな.これはやはりイヴの原罪ですかね.未来のイヴもご同様ですか.

 あまり人にはお勧めできないし文句もいっぱいあるけど,好きな作品ですな.ただし,サントラが CCCD だというのはいただけない.

*1: こちらの方は「火星」っぽい感じだけど, "Stratos 4" では,もろ「木星」のパクリが聴こえてきて面白い.

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