電脳コイル #24 メガネを捨てる子供たち

「天沢勇子の言葉によると，人と人とを繋ぐ心の道は細く途切れやすいそうです」 © 小此木優子 as ヤサコ．

サブ・タイトル，正確には「メガネを捨てさせられる子供たち」．一晩明けて．全てのリンクが切れたイサコは未帰還者となった．デンスケは bit の海に還元されて行った．大きなショックを受けると現実感が喪失する．紗が引かれたようなようなヤサコの感覚と感情．

強制フォーマットを行ったのは，空間管理局ではなくて 電脳局 で正しい．ここのフォーマッタは各省庁ドメインにも強制執行可能なんだそうである．ヤサコ父一郎は出張．金沢か？ (笑)　妙に責任感のない発現をしてる玉子オバちゃんによると，猫目は四年前に一緒にキラバグ集めをしていた男．ひょっとして猫目もコイル探偵局メンバー (スパイ) だった？　キラバグもコイルス空間も全て消えた．あるとしたら「都市伝説のはざま交差点」 (信じてない)．ピンク耳のミゼットは猫目のではなくて，タケルのだったか．猫目の仕事はまだ終わってない．猫目を信用してない玉子オバちゃんも「個人の権限で」調査．象の時間・ネズミの時間．本物と偽物．有機体だろうがビット列だろうが，お前の心にいろんな感情を引き起こすことが出来るものは全部本物だろう．ヤサコ母静江「だから，メガネはもうお仕舞い」，あ〜，子どもをメガネに任せっきりで放ったらかしていたという反省もあるのか．ヤサコが祖父から譲り受けたデンスケの名前もちゃんと覚えてないぐらいだから，交友関係も知らんのだな〜．しかしですね，奥さん，あなたの娘さんはあなたが想像もできないような経験をして来たばかりなのですよ．

イサコの病室も 4423 だ．今度は遮蔽スクリーンはない．玉子オバちゃん，イサコの叔父さんに全部話す．叔父さんの言葉．信彦はすでに故人．二人は幼い頃に父親を亡くし，母親も入院することになって叔父夫婦に預けられた．その引っ越しの日に交通事故で二人とも意識不明．イサコを治療したのが小此木先生 (オジジ)．イサコは当該期間の記憶をなくして覚醒．小此木先生が亡くなった頃．事故後の信彦についてはメガマスの守秘義務があって言えず．ヒント一つ「22」．

「今本当にここに在るものは何？　間違いなく今ここに在るものって何．胸の痛み．今本当にここに在るものは，この胸の痛み．これはまやかしなんかじゃない」 © ヤサコ．げ，デカルト．

1. ヤサコは「デンスケの毛並みに触りたいって，いつも思ってた」．でも京子は「フサフサだったよ．いい匂いがしたよ．暖かかったよ」．もしかして，ヤサコって最初からズレてる？
2. 猫目父ちゃんの名誉って？　猫目父ちゃんって反小此木派の研究者・開発者か何かだろうか．

カンナの死に関して猫目「こっちこそめったにないチャンスとキラバグを失った．そのためにどれだけ苦労したことか」．自らが関わった人の死に対してそのような発言って，タケル，お前の兄ちゃんヤバいよ．更にもう一つの 4423．このとき，猫目は 4423 のハンドルでカンナに二回警告している．ダイチ，ダイチチの教育の甲斐あって，投げ技ばっちし．う〜ん，これが後々どのようなエピソードを (笑)．

ハラケンとヤサコ，メガネを持ち出して出奔．ハラケンは大黒駅．見上げた電車でヤサコは金沢へ．マユミ 0267-83-5427．ヤサコを見張っているタケルのミゼット．マユミからのメールのアーカイヴ，下から「明日一緒に遊びに行こう」「証拠の写真が」「本当に見たんだって！」「さようなら，もう絶交」「もうメールしないで」．下から二番目の添付画像を開くと，マンホールが四つ．この画像の場所が「はざま交差点」．これは古い空間の中にあった．

「わたしが (あなたを) 虐めてた？　虐めていたのはあなたの方じゃない！」 © マユミ．げ，記憶操作．きおくなんてただのきろく．その前のヤサコの台詞は「あなたがわたしを虐めてたなんて，もう思ってない」． 23 分掛けて積み上げて来た切なさに冷水をぶっ掛けるとんでもない引きだ (笑)．しかし，イサコ & ヤサコの靴箱での虐めネタがこんな形＝きおくはきろく で展開して来るとは思わんかった．脱帽．