維新派 オフィシャルサイト,nostalgia 《彼》と旅をする20世紀三部作 #1 [特設ページ] ‖維新派 オフィシャルサイト
あさ姐がスタッフやってるからって, T 田さんのお誘いで.風邪で咳が止まらんのでどうしようかと思ったが,観に行って正解 (ライヴ中はたいして咳も出なかった).いや〜,放映録画で観た『ナツノトビラ』の印象しかなかったが,今,印象を比べてみるとかなり派手になっていて,ちょいとびっくり (笑).あっちは随分とモノトーナルでストイックだったんだな〜.かなり奥行きの広いステージの最奥にドでかいスクリーンが一枚.そこに映像を映し出すのはべつに珍しくもないが,それがステージの延長として使用している部分があって,目も眩むような奥行きを出していた.これぞマルチ・メディア (死語).あのバベルの階段とかどうやって撮ったんかな.映像と音楽が MIDI/OSC でリンクしていたのかどうか不明だが,照明と音楽はマニュアル・リンクだった (あさ姐談) そうなんで,おそらくこちらも.赤が効果的に使われていた.ジャングルジム,印刷工場とかの大道具がとにかく派手な印象. 4m ぐらいはありそうな巨大なノイチ人形とかも.プランテーションのダンスはヒナステラ.嘘言です,マランボとか出て来ません (笑).音楽の方は四拍子が一曲あったのは覚えてるが,あと気付いた範囲ではすべて五拍子と七拍子.ダクソフォンは基本的にステージ上の役者の動きと連動してるが,バックは固定のもよう.機関車のカーテンコールはなし.期待してたのに〜 (笑).ほぼ満席.客席最前列中央はオケ・ピット代わり.もうオペラ・ハウスでやってもエエんでない?
終演後に姐さんと再会.大阪厚生年金での美奈子ライヴ以来.その後姐さんにお願いして内橋さんのサインをいただく.前兵衛レコードから出てたソロ・アルバムとナイマン本.ソロの方はもう廃盤で手に入らないとかで,懐かしいね,これ,とのこと (笑).
筋は例によって佳く判らんのだが,カルペンティエールの『失われた足跡』みたいなもんだろか.冒頭のモノローグでは「対の物語」のようにも取れるが.以下,ちらしから引用.
1908 年,ブラジルへの移民船,笠戸丸.日本人少年ノイチは,ポルトガル移民のアンと恋に落ちる.カーニバルの夜に人を殺してしまったノイチは,アンと先住民のチキノをつれて,南米中を転々とすることになる.放浪の途中で散り散りになってしまったノイチたち.彼らは再び出合うことはできるのだろうか.
- M1 : 海の近くの運動場
- M2 : 移民たちの肖像
- M3 : 身体検査
- M4 : 《彼》
- M5 : 7 拍子のサンバ
- M6 : 渡河
- M7 : 難民
- M8 : 風の旗
- M9 : ジャングルジム
- M10 : 白と赤のタンゴ
- M11 : 護送列車
- M12 : El dorado
- M13 : 山高帽
- ノイチ:藤木太郎
- アン:大石美子
- チキノ:岩村吉純
- 少年ノイチ:田口裕子
- 少女アン:尾立亜実
- 新聞記者・印刷工:升田学,坊野康之,森正吏,西塚拓志,まろ,金子紗里
- サトウキビ畑の女たち:石本由美,平野舞,エレコ中西,稲垣里花,江口佳子,中麻里子,境野香穂里,大形梨恵,辻本真樹,土江田賀代,近森絵令
- 大農場主の男:金子仁司
- 大農場の女:吉本博子.石橋秀美
- 作・演出:松本雄吉
- 音楽:内橋和久
- 舞台監督:大田和司
- 美術:黒田武志
- ジャングルジム製作:友井隆之
- 照明:三浦あさ子
- 音響:松村和幸,田鹿充
- 2007 年 11 月 3 日,彩の国さいたま芸術劇場大ホール
内橋さんのお話によると, DVD は (おそらく今日の夜の部を録画して) リリースするそうだけど,音声はミックスの都合なんだろか,マルチになるかどうかは未定とのこと.本編は『ナツノトビラ』より取っ付きやすいので上映会でも可か知らん.ただし,大音響が必要だが.
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