- Gene Kelly, Stanley Donen "Singin' in the Rain", Gene Kelly, Donald O'Connor, Debbie Reynolds, Jean Hagen, ワーナー・ホーム・ビデオ DL-65621, 1952, 2002
1952 年のミュージカル映画.ミュージカルな映画なんて観るのは初めてである (笑).
最近放送されたのを途中から観て「お!」と思ったのだが,改めて観たら,ほんまに凄かった.公開されたのはアメリカン・ノスタルジアの最初のピークだった 1958 年の数年前だが,舞台は 1920 年代で無声映画からトーキーへコペ転が巻き起こる時期.コメディ作品だが,英国流みたいにヒネくれてはいないのでストレート.その分物足りないが (笑).でも,なんか,現在のアメリカン・ハイ・エンド・オーディオの精神的な原点の一つがここら辺りにあるんじゃねぇかな,という感じがする.ぷんぷんする.メインは四人.無声映画のスター,ドン・ロックウッド:ジーン・ケリー,売れない女優のキャシー・セルドン:デビー・レイノルズ,ドンの親友でダンサー兼ミュージシャンのコズモ:ドナルド・オコーナー,やはり無声映画の大スターでアニメ声のリナ・ラモント:ジーン・ヘイゲン.ジーン・ケリーが凄いのは当然としても,ドナルド・オコーナーとジーン・ヘイゲンがとてつもなく凄い.プロ中のプロってぇのはやっぱ凄いっすよ.オコーナーの "Make 'em Laugh" を観てないヤツは人生で損してるぞ (笑).ジーン・ヘイゲン,アニメ声というだけでこの扱いは酷過ぎるという気もするが,マイク・ネタとかけっこう美味しいところやってるしな (笑).ジーン・ケリーは『トムとジェリー』のジェリーと共演経験があるそうである.関係ないんだが,なんとなく,この映画の雰囲気を佳く伝えているような (笑).デビー・レイノルズ,このときはまだ十代だったそうだが,なかなかどうして貫禄充分.
も一つ,ミュージカルっぽいのも作ってる Björk のクリップ "It's Oh So Quiet" の雰囲気がびっくりするぐらい似ているのは当然としても, "Bachelorette" が,ドンのエンディング妄想シーンの頭にそっくりだったのはびっくりだ.そっちの監督 Michel Gondry も相当好きなんだな.
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