「ジュスティーヌはわたしです」 © ルネ.
美徳と悪徳の対立から発する二時間四十分の言葉の洪水は,徐々に凶悪なその姿を現し最終的には物語の内と外をズルリと裏返してみせる.
- サド侯爵夫人ルネ:新妻聖子
- モントルイユ夫人 (ルネの母) :剣幸
- アンヌ (ルネの妹) :佐古真弓
- シャルロット (モントルイユ家メイド) :米山奈穂
- シミアーヌ男爵夫人:福井裕子
- サン・フォン伯爵夫人:椿真由美
- 原作:澁澤龍彦『サド侯爵の生涯』
- 作:三島由紀夫
- 演出:岸田良二
- 美術:秋山正
- 照明:石井幹子,石井リーサ明理
- 衣装:コシノジュンコ (必見!)
- ヘア・アーティスト:伊藤五郎 (必見!)
- 顔の美術:鈴木寅二啓之
- 2005 年 11 月,東京国立博物館展示室
デリられているのでキャッシュから復元しておく.
三島由紀夫の死後35年を経て、改めて三島由紀夫の戯曲を世に問うという趣旨で発足された
“三島由紀夫全戯曲上演プロジェクト”の第1弾として公演されたのが「サド侯爵夫人」です。
キャスト、演出、美術、照明など当代一流のアーティストが参加しています。
娘のルネをサド侯爵家に嫁がせたモントルイユ夫人は、娘婿のサド侯爵の醜聞から名誉を守るべく、
シミアーヌ男爵夫人、サン・フォン伯爵夫人に助けを求めます。
母の尽力に感謝はするものの、ルネは夫のサド侯爵が悪徳の怪物ならば、自分は貞淑の怪物となり、
夫に従おうと決意するのです。
そんな中、モントルイユ夫人は、妹娘アンヌが姉ルネの了解の元に、義兄であるサド侯爵と二人で
イタリー旅行をしてきたと聞き考えを一転。サド侯爵を訴える決意をします。
6年後、ルネの元に夫サド侯爵の赦免状が届きます。
母に感謝するルネでしたが、これが母モントルイユ夫人の罠であることを、
サン・フォン伯爵夫人より聞かされ激怒します。
母と娘は再び対立し、モントルイユ夫人はルネがサド侯爵の淫らな宴に加わった事を激しく責めます。
が、ルネは、夫のサド侯爵こそ自分自身だったと言い放つのでした。
さらに13年後、ルネが夫の釈放に奔走する間に時代は激しく揺れ動き、フランス革命が勃発。
世の倫理は逆転し、混沌と無秩序が支配する中、サド侯爵は牢獄より放免されます。
メイドのシャルロットが侯爵の帰宅を告げますが、その時ルネのとった行動は・・・。
[ BSオンライン より ]
しのぶの演劇レビュー: 三島由紀夫全戯曲上演プロジェクト『サド侯爵夫人』11/05-13東京国立博物館(特別第5展示室).
ときたま入る言葉の検閲が非常にウザい.かえって注意を引く結果になってしまう.やっぱ,戯曲を読むしかないか.インパクト満点な衣装と髪型,鳥籠衣装はそれを着ている人間像を象徴していると取れそうだが,髪型は何を表してるんだろう.
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