- Air DVD 一発目
- Air DVD 二発目
「だって,この駅もう廃線になってるもの」 © 神尾観鈴.
BD でリリースされるという 噂 の『Air』がとうとう再放送開始.ほぉ〜 (© 内田雄一郎) 的に見出したら,いきなりレギュラー昇格 (笑).やっぱ Key/ビジュアルアーツ ものはエグいわ.
まず avant でナレーション.「我が子よ,佳くお聞きなさい.これから聞かせる話はとても大切なこと.わたしたちがここから始める,親から子へと絶えることなく伝えて行く,長い長い旅のお話なのです×」.最後の一字が聞き取れない.んで OP でいきなり「The 1000th summer -」とか出てくるんで,なるほど『ファンタジックチルドレン』みたいに時空を飛び回るお話かなと思う訳だが.
狂言回しは国崎往人.母親は人形遣いの旅芸人だったそうで,本人もそれを継いでる.名前が「往」であって「復」がないのは王孫不帰だからか (違います).まず登場するのが 神尾観鈴 なるポンコツ娘.川上とも子とは判りませんでした orz.まぁ,この辺は avant の先入観もあって,ロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』とか萩尾望都の『マリーン』みたいなエエ話的に進んで行く.次いで,観鈴の母親 ハルハラ 晴子@久川綾が出てきて,あれま,『ぽぽたん』ですか. B パートになるとぞろぞろ出てくる.ぴこぴこ言ってるくせにロボ子ではない ポテト@今野宏美 なる犬はまぁエエとして,犬語を解する 霧島佳乃@岡本麻見,夕方の廃線駅前でしゃぼん玉の 遠野美凪@柚木涼香,乱暴者で叩いたらエエ音がする頭の持ち主 みちる@田村ゆかり などなど.どいつもこいつもポンコツで,眼の焦点がどこに合ってんのか判らんので怖い.この辺から妙な雰囲気.
- 観鈴たちが着ている制服のスカート.夏なのにえらく厚手に見える.カーテンか遮光幕かってな感じ.
- 街に人がいない.背景としての「人」しかいない.あ,霧島診療所に一人いた.
- 役に立たない地図.
- 廃線路.これが意味深.船舶は動いているようだが,当然そりゃ「黒い」んだろうし,「見えない海路」があるに違いない (笑).
- 東映版 Kanon でもそうだったが「父親」の不在.水瀬家にも神尾家にも姿が見えない.相沢祐一は居候だったが,迷い込んだ往人の場合は,父親の件は未だ語られず.
- 「うぐぅ」が「がぉ」に遷移.
不在の父親と廃線がセットになっていれば,来るはずのない列車で「帰ってくるもの」が「父」であるのは容易に想像がつく.「父」は何をしにやって来るのか.そりゃもちろん彼らを殺すためである.「父親というものがしなければいけないことは,すべて死んでゆくものに対して,死んでいいといってやることなんだ
」 (別役実『ジョバンニの父への旅』, 三一書房, 1988, p, 213.).
などと妄想を膨らませて行ったら『タール博士とフェザー教授の療法』に行き着いた.そ〜ゆ〜ことですかぃ (笑).「解放治療」という訳か.スカートが厚いのは,拘束衣か,安全服か.なら,舞台は福岡の馬出浜だ (笑).埜戸じゃないの? でも,海あるし.それって,ほんまに海? ラストで観鈴が語る「もう一人の自分がそこ (空) にいる,そんな気がして.それってロマンチックだよね.本当の自分が空にいるなんて」は,面壁男の演説や舞踏娘の歌みたいなもんだろ.そう思わせといて,実はほんとだったということになるんすがね (笑).それを受けた往人の「それは,おれにとって星の瞬きのように短く,そして永遠のように永い夏の始まりだった」は,まぁとことんまで付き合おうという決意表明ですか.まぁ名前のとおり往きっぱなしで帰って来ないんだろう.
う〜ん,やっぱ 3.8M の 2/3 D1 モードだとエッジがユルいな〜.
0 件のコメント:
コメントを投稿