ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年4月12日水曜日

絶滅危惧種ミヤマシジミの不思議

絶滅危惧種ミヤマシジミはアリと共生関係にある.

  1. 幼生の間は,背中からミツを分泌する.アリはこれを得る代わりにボディガード役を務める.アブラムシの関係と同様.
  2. サナギになる時期が来ると,ボディガード・アリの巣穴に潜り込んで引き蘢る.この時期になると,もはや背中からミツを分泌することはない.
  3. 十日ほど経て羽化する時期が来ると巣穴から出てきて,羽を広げる.

謎.なぜ,アリはミツを出さなくなった幼生 (サナギ) を保護するのか.いまだ判っていないそうである.

  1. ミヤマシジミが与えていたのはミツではなくて.「ミツを与え続ける」という幻想である.アリはいわばこれに中毒した状態になる.
  2. ミツの代わりに「わたしはエサではなくて無機物です」信号に相当するものを分泌している.アリは保護しているのではなくて無視している.巣穴内に引き蘢っているので結果的に保護されることになるが,意図的なものではない.
  3. ミヤマシジミは神である.
  4. 古代伝承によると,ミヤマシジミはある種のアリにとって大いなる厄災であった.死期が近いことを知るとミヤマシジミの個体はその種のアリの巣穴に入り込み破壊の限りを尽くした.これを「火の七日間」という.あるとき,アリの長老がミヤマシジミと交渉して,その幼生の守護役を務める代わりに鎮まってくれとお伺いを立てた.ミヤマシジミはこれを了承した.以後,その種のアリはミヤマシジミにとって「ひまわりっ!」や「陰からマモル!」などと呼ばれる存在となった.ミヤマシジミは絶滅危惧種である.その種のアリが真に解放される日は近い.♪ともよ〜.

キャシーの化学☆授業日記: アリに守られる緑の幼虫 【ミヤマシジミ】,化学の先生のブログ・ページ.画像あり.

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