ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年6月25日日曜日

アンドリュー・ヴァクス『セーフハウス』

  • アンドリュー・ヴァクス "セーフハウス", 菊池よしみ 訳, ハヤカワ文庫, 2000, ISBN4-15-079609-2, (Andrew H. Vachss "Safe House", 1998)

いきなりとんでシリーズ十作目.『鷹の羽音』と『嘘の裏側』が抜けてしまった.あと,なぜか訳者も変わっている.初出の形態 (本書以降,文庫オリジナルになるそうな) のためか.今回はストーカー被害者のための駆込寺「セーフハウス」責任者クリスタル・ベス (バイク乗りとしても超優秀らしい) と,一時期バークと同時に服役してたハーキュリーズが発端で,先の方でストーカー被害者のマーラ,その夫で加害者のローサー,ローサーが所属している狂信的なネオ・ナチ集団,それを見張っている政府嘱託プライス.いろいろ絡み合ってきて面倒なことになっている.実はハーキュリーズも人を殺していて高飛びするたにバークのところに駆け込んで来ている (笑).

ま,高飛びの代償としてハーキュリーズが先のネオ・ナチ集団に潜入,大規模なテロ計画を潰して組織を潰す云々.多少冗長の感あれど,まぁエエでしょ.あとの方になるほど「へちょい」ハーキュリーズがどんどんへちょくなくなってきて,しかもヴァイラと身も心も意気投合してしまい,こりゃ死亡フラグ立ちまくりだな〜と思ってたら,無事に帰還して来てちょっと拍子抜けだったりするんだが,まぁ,そりゃ三文芝居の見過ぎでしょう (笑).

ミシェルがすでに性転換手術を済ませ,ついに心と身体が一致しているのにはちょいと驚いた. 370 ページからはストーカー被害の実例集.

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