TV 版と佳く似た絵柄.なんだが, TV 版は 1999 - 2000 年製作,こちらは 1978 年と,なんと 20 年以上前の作品だった.しかし,佳くまぁ 20 年も経ってからテレビ版を作ったもんだな.基本的に原作準拠の作りで,ブラックベリがメスになってったり,キャンピオンがヘイズル一派に内通したりするような変更はない.もちろん,みんなで海に行くなんてエピソードもない (笑).のはエエんだが,如何せん尺が短過ぎるよな,これは. 90 分弱なんだけど,訳本にして二巻本合計 740 ページになるこの叙事詩を全部盛り込むには足りるはずもない.だもんで,エピソードはみな駆け足な印象.残念.佳い具合にコンパクトにまとまってはいるんだがな〜.エル・アライラーも冒頭に出てくるだけ.でも,終盤近く,ビグウィグの「おれの長うさぎが,この通路を守れと,おれに命令した (My Chief (Rabbit) has told me to defend this run )」という名台詞が聞けたからエエか (笑).おまけは, 1) ストーリーボードと本編との比較, 2) メイキングというかスタッフ・インタビューが二本, 3) 英国版予告編に 4) 日本語吹替版.吹替版が別音声としてではなくて丸々収録されているのが珍しい.もしかして映像の方にオリジナルと異同があるのだろうか.
- Martin Rozen "Watership Down", ジェネオンエンタテインメント GNBF-7224, 1979, 2006
ところどころ見覚えがあるシーンがある.とくに,ウーンドウォート将軍の最期,犬に立ち向かって行く姿.佳く々々考えてみたら,昔,フィルム・ブックというのかな,ペンギンから出ていた本編からのスチールで構成した本を読んでいたのを思い出した.そうだったのか.
原作 (の翻訳) はファンタジー・クラシックス・シリーズ移行を機に 改訳 されたそうである.訳者は神宮輝夫さんで変更なし.
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