- 大江戸ロケット ED CDS
「(円周率は?) 割り切れない! は〜,ゆとり教育じゃなくて佳かった」 © 算学の駿平.時事ネタは風化しやすいんだが,舞台だといくらでもアドリブで置換可能だもんな.あと清吉も「(この時代には) そんな言葉はねぇ」と指摘していた「プロ」とかソラが説明時に口走る「炭酸ストロンチウム[SrCO3.炭酸ストロンチウムは花火では赤色担当らしいが,炭酸ストロンチウム自体はどんな色なんだろ.硝酸ストロンチウムでも赤で発光するらしいし.]」とか,古典的な技だけど,決まると大きい.
何かもう,ステージ上の所作が思い浮かぶようなデキですな.遊眠社風に例えると『小指の思い出』よりも『野獣降臨』の方だな.あ〜,でも全体的には SET の方が近いかも.
頭のテレビ・モニタはともかく,白濱屋のシーンでもカット・バック用にモニタが出て来る.ステージ上にも設置されてたんだろうか.なるほど,新しい (初演は 2001 年).でも,こちらの場合は「テレビで見ている」という事実よりも,見ている「内容」の方が大事だから,モニタじゃ小さ過ぎて客席からは判らんだろう.だとすると,プロジェクタ使ってたのか.それはそうと,毎回々々玉屋清吉の「え"〜っ!」という雄叫びから OP になだれ込むんだろうか (笑).
ちょっとしかないけど白濱屋での算盤ガールズによる算盤踊り,なんか岡本喜八とか思い出しちったよ (笑).ここで出て来るモニタ・シーンの BGM にはまたぞろケテルビー.女主人のお伊勢がふと口走る錠前屋銀次郎の過去.大塩平八郎と何か関係があったらしい.単なる門弟だったのか,部下だったのか (大塩は与力だった),それとも共同謀議するぐらいの深い仲だったのか.大塩の乱は天保八 (1837) 年.確かに水野忠邦が筆頭老中に就任する数年前の出来事である.「ソラの獣」とそれを追跡中の目付黒衣衆に遭遇した銀次郎,目付の一人が銀次郎の腹を弄って「なるほどな」.目付黒衣衆,南町隠密周り赤井西之介に銀次郎に関するデータ吸い上げを命じる.焦臭くなって参りました.
風来長屋風紀取り締まり番犬小町おぬい,番犬だからって犬の髪型に加えて「くんくん」までせんでも.その名を冠した 探偵 じゃないんだから (笑).青の獣とソラの本来の姿である白の獣[目付黒衣衆は「ソラの獣」と呼んでいる.].青はなんすか,これ,人の内臓でも喰らうですか.ちょっと犬に似た造作だけど,これを舞台上ではどうやって演じていたんだろ.まぁ 離風霊船 で大橋泰彦が書いた『ゴジラ』の冒頭の注意書きには「ゴジラや他の怪獣たちも,ぬいぐるみなど使わず,生身の役者で,勝負して下さい.観客の善意と想像力を以ってすれば,必ずしや,ゴジラがゴジラに見えてくるはずだから…….」[大橋泰彦 "ゴジラ", 白水社, 1988, 1989, ISBN4-560-03339-0, p. 4]とあり,実際に素で演じていたが,これの場合はどうだろ,周りが江戸時代の風俗だからな〜.いや〜,ファインとレインの着ぐるみが出て来てダンス・レッスンとかしてた初代『ふしぎ星の☆ふたご姫』の特番とか,着ぐるみのまま芝居してアクションまであるというプリキュア・ショー[キャラクター・ショー (キャラショー) というらしい.例えば キャラクターショー 一覧 | 【空から行けちゃう遊園地、よみうりランド】 .ちなみに,「ふたりはプリキュアショー」の場合,一日 30 分 X 二回のステージで ¥556,500 + 交通費 + 運搬費 だそうである. ふたりはプリキュアショー〜キャラクターショー【イベントメニュー】]とかの例もあるしな.やってたのかも知れん (笑).他にも,この芝居の場合は実際に獣衆を演じる役者がいるからあてはまらないけど,獣は在るがそれを演じる役者はいないという演出も可能なわけで,どうやってたんだろと想像しているだけで時間が経って行く (笑).
ソラの依頼を一度は断った清吉だが,けっきょく話に乗る.ここで行くところがないから清吉と同居するというソラの発言で出てくるのが「隅のご隠居[バロネス・オルツィかよ.安楽椅子探偵ならぬ安楽椅子ご隠居! (笑)]」とご隠居ガールズ六名.ただし,歌も踊りもないが,たぶん舞台では落差を狙うために歌ったり踊ったりしてたんじゃないかな.
ソラが月までの距離として「1,254,000,000 尺」と述べているが.これは地表から月表面までの最短距離よりも 3,700km ほど多い (月の直径は約 3,500km).その時刻での現地 (風来長屋) から月面までの距離を言ってるのかも知れんけど,月の裏側 (The Dark side of the Moon),あるいはその上空 200km ぐらいのところに何かあるとする方が自然だよな. 月面兎兵器 ならぬ月面獣基地だろうな〜 (笑).
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