「いったいどうなってるの,この街は?」 © 小此木優子 as ヤサコ.
"Coil a Circle of Children". え,これもまた マッドハウス っすか.なんか個人的に観てるもののほとんどがマッドハウス制作のような気が…….タイトルはこんな感じで彩色されている. 電脳コイル
元ネタが『アリス』である "Fainting in coils" (Bruford) は関係ない (笑).なんか講談社の「ミステリーランド」っぽい雰囲気だな〜.二冊しか読んでないくせにそ〜ゆ〜ことホザきやがりますか (笑).サブ・タイトルの「メガネ」ってのは眼鏡あるいはゴーグル型のディスプレイ機能付きインタフェース.リアル層と可視化されて実体化 (後述) した電脳データ層が重層的に見えているという仕様.感覚としてはいわゆるアート・アニメをぐぐぐっとポピュラー寄りに持って来たという印象というのが一つ.とくにその音楽.二つ目.その昔,新本格ブームに乗ってなし崩しで中西なんとかの『消失』というクソ下らないミステリが出てたが,そんな感じがしないでもないのが,ちと不安.三つめ,もしかしたら内田美奈子『Boomtown』みたいなのになってくれたら嬉しい誤算かも.あちらは C·ウィズダム社という一企業が作ったネットワーク型の自己増殖する「街」だったが,こちらは大黒市という自治体が自らの上に重層的に築いている,とか.そこを走り回る『オタバリの少年探偵たち』という感じでどうよ.
ただ,電脳データが実体を持つのかどうかはイマイチ判らん.デンスケはナップザックとは干渉せんようだが,おじじんとこでは抱くことができていた.加えて「コイル 電脳探偵局」のメンバーが探している同じ電脳ペットであるヘプバーンはちゃんと捕まえることができる.どっちが正しいんすか.対人のときだけ物質化するの? 無機物とは干渉しあわないのなら,全身有機物で覆えばエエんでない,宇宙服や潜水服みたいなのを有機物で作るとかさ.「ヘルプはありません」って,ヘタダサ・フォントみたい.「球ちゃん」は形状が吾妻ひでおの『墨東綺譚』[永井荷風のオリジナルのタイトルはむろん『濹東綺譚』.]に出て来る「臨検」に似てる.機能も似てるんだろうと思うが,『墨東』の方はゲロ吐きするだけだもんな〜.
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