視覚の場合は,包囲光が充満していると変化するものの連続した動きの中から「名称のない無形の不変項 (インバリアント)[佐々木正人 "アフォーダンス—新しい認知の理論", 岩波書店, 1994, 1998, ISBN4-00-006512-2, p. 49.]」を見てしまうのに,聴覚の場合は,四個の八分休符を挟んだ八個の八分音符の動き[ictus : drumming の真ん中辺りの譜面の「8」.]から,その背後に不変項を聴き取ることができないのは何故なんだろう[『木片音楽』や『ハ調で』のパルスは,これを「全体」と聴き取る阿呆はいない.要するに,これは定規であって不変項ではない.].
- 全体が動いているから.フライト・シミュレータの場合で言うと,同一のテクスチャが二種同時にしかも別々に動いているさまを見て「不変項」が知覚できるかということ.
- ズレがある単位よりも大きい場合はズレとして聴こえるが,小さくなるとズレとして聴こえなくなる.その代わり,ズレていた項目とズレてない項目の聴き分けが困難になる.もっというと,別々のものとして聴こえていたものが一かたまりのユニットとして聴こえて来るようになる.この「一かたまりのユニット」はズレが解消されるたびに形態が変わるので,これを「不変項」とは言わないだろうが.
- 耳の場合,眼における包囲光に相当するものは何?
極めて個人的なメモなので文意不可解でもおけ.
これに関して西方より啓示が下る.
視覚と聴覚と触覚は言語を作ります。視る文字、聴く音字、触る点字。言語を作る三感(視覚と聴覚と触覚)を別々に使うのではなく、一緒に使った際の不変項を大切にしなければならないのだろうと思います。
聴こえてくるものは, 1) 視ることができて,なおかつ 2) 触ることができなければならない. 1) ができたら めたぼうさん や羽生田さん[以前に めたぼうさん から指摘されていたこと,および MMM at Squeakers’ Night in 未来パーティ での羽生田さんの指摘事項その一.まぁ,視覚との連動に関してはネタがないこともない.が,もっと発展させんと単なる環境ビデオに堕してしまうのが頭の痛いところ.]にも見てもらえるかな〜 (笑).
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