「(中略) 選び抜かれたノワールの三本の苗木のうち,わたしたちはコルシカの娘をあえて放置しました.それは,それぞれを全く異なる土壌で育むため.異なる水と光,異なる風と闇を与えた上ですべてを乗り越え,強靭に成長した苗木のみがノワールとなる」 © アルテナさま.それは間引きの文化,定住を前提とする文化ですね.しかしながら,「闇に生きる」秘密結社としては森林の思考,狩猟民族の文化も必要ではないでしょうか.農耕文化が必然的に生み出すであろう技術革新を取り入れた砂漠の思考というミックス・インという形態にした方が打たれ強くないですか.
終盤へ向けて,関係者が一箇所に集まりつつある.っつ〜か,離れているのはミレイユだけなんだが.そちらの方は二箇所だけしか描写されず,残りは「荘園」に入った霧香の方の事情が描かれるのみ.霧香入場後の翌日の「荘園」に,マレンヌとボルヌを双頭とするアルテナさまを盟主とするアルテナ派の集合.反アルテナ派を抑えてなんとしてもノワール復活の「儀式を強行せねばなりません」.アルテナさま,一人じゃなかったのね (笑).
原初ソルダってノワールの下部組織って規定していなかったのかね. n - 2 の分は「ノワール娘。」にすればエエのに.コストが掛かっているか否かは問わず,「黒き手」は二本に限定されるとしても,二名だけじゃ絶対数足りんでしょ.
- part A サブ・タイトル前.
- 霧香 (仮) ナレーション. 第二十一話 でクロエも「本当の名前はわたしも知らない」と告白しているので (仮) を付けるのがスジであるが,煩瑣なので従来どおりで行こう (笑). "les soldats". 0’20".
- (※) 前回部分.霧香の「荘園」入場〜はしゃぐクロエ〜お迎えするアルテナさま.クロエが一瞬不安そうな表情を見せる. "secret game" や "melodie" と似た感じのマレット系のタイトル不詳曲.初出. 1’33".
- part A サブ・タイトル後
- (※) 中世風の暮らしを続けているという「荘園」案内[「荘園」内部の一室.確か食事をとる部屋.
見てのとおり質素極まる部屋だが,テーブルは磨き上げられていて窓が反射しているのが判る.
「荘園」外部のアルテナさまと霧香.
ほとんど廃墟のような佇まい.真下作品にはこうしたイメージが比較的佳く使われているように思う.].サブ・タイトル前のと似た感じだが違う (ちょっとテンポも速い) タイトル不詳曲.初出. 1’32". - 夕方.柱〜夕陽に染まった「荘園」の一室.六本の槍と血にまみれた二本の大剣と折れた剣〜拷問室らしい部屋〜トレードマークのぞんぞろりんのマントを脱いだクロエが合流.鹿爪らしい顔付きで霧香の「死の気配」だの「わたしの家」だのという言葉を聞いてたくせに,ちょっと躊躇ったあとで「わたしの部屋に来ませんか?」といきなり柔らかくなってしまうクロエがステキ.バグパイプ風というかディゲリドゥ (ディジュリドゥ) 風,あるいは笙や篳篥のようなとんがった音色が目立つ "colosseum". 1’29".
- 回想.ブーケ家惨殺である「コルシカでの勤め」を淡々とこなす霧香と,それを背後から見守っているクロエ〜今に戻って「それはまさに黒き手の処女,ノワールの姿でした」,その後クロエはあそこで霧香に落ちたと告白している (笑) 〜窓から東の方を眺めている二人〜アジトで懐中時計を見て気合いを入れているミレイユ.時刻は五時六分. "melodie". 1’24".
- 夜の「荘園」〜非電化生活〜ランゴーニュ写本の原本を発見〜読みふける霧香を背後から見守っているアルテナさま〜何を高揚したのか音読を始める霧香に微笑むアルテナさま, 二回目 の「愛で人を殺せるのなら,憎しみで人を救えもするでしょう」,よく帰って来てくれました」〜就寝時間〜なぜか躊躇う霧香,待つアルテナさま,右手に ケーキ・フォーク を握りしめてやっぱりストーカーまがいのクロエ. "lullaby". 3’04".
- (※) 中世風の暮らしを続けているという「荘園」案内[「荘園」内部の一室.確か食事をとる部屋.
- part B
- アルテナ盟主派の双頭マレンヌとボルヌ,霧香とクロエにお目見え「美しい……」〜廃墟のようなコロシアムで励むクロエと霧香〜アルテナ盟主派トップ三会談,マレンヌ「この力は重大ですよ,アルテナ.力なくして理想の実現はあり得ません」,アルテナさま「判っています.わたしたちの理想,原初ソルダへの回帰は必ず成し遂げてみせる.たとえこの身がどうなろうと」. "killing".ただし主メロはサックス系じゃなくてシンセ系に取り替えてある. 2’51".
- ノワール候補生二人の水浴び〜ケーキ・フォーク〜クロエ「儀式が済んだら,あなたのお友だちもここに呼びましょう.そして,また三人でお茶を飲みましょう」〜霧香「三本目の苗木は必要ない」. "secret game" のア・カペラ版. 1’34".
- アルテナさまに「コルシカでの勤め」に使った銃を「返しておきましょう」と差し出されて,弾倉を確認し銃身を引いてようやく全貌を思い出す霧香.なんだ,今までのリカバリは不完全だったのかよ.昔のアルテナさまは眼がもっと丸かった (笑).そのアルテナさまに銃を向ける霧香〜まったく動じないアルテナさま〜心配そうなクロエ,不測の事態に備えて準備〜言語は銃より強し〜暗黒に全身浸かっているから「もっとも許されざる罪をこの身に背負いましょう」という重大な飛躍は置いとくとしても,アルテナさまが妙な調子で断言する二箇所, 1) 「あなたは帰って来たのです,自らの故郷に.その心地佳さを受け入れなさい」, 2) 「罪の中の罪.わたしたちはともに闇を生きるもの.あなたの安住の地はここにしかありません」〜ランドローバーで「荘園」まっしぐらのミレイユ. "le grand retour". 3’57".
- 比率
- 17’44" / 20’40" = 85.8% (02’56").な,な,なんと 第二十二話 を 44 秒も上回って含有率更新.平均も 12 秒も上回る.盛り上がっとるな〜.
ソルダ内の「荘園」内が舞台なので. "lullaby" や "melodie", "le grand retour" や "les soldats" に加えて "colosseum" が初登場. "killing" のソロがオチャラケた感じのサックスじゃなくてシンセ系に変更されているのは賢明な処置.
- 「クロエという名の愛 最後の試練 地獄の炎に晒されて 業火の淵」.え〜と,クロエにとっての「酒と薔薇の日々」の最後 (笑).この酒は苦かったようですな.
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