「ソロモン本部で,おれはある人からお前 (=ロビン) のハントを命じられた.ソロモンでもっとも権威あるハンター教育者,そして君を育てた男,ジュリアーノ・コレグィ (Father Juliano Colegui).ハントを命じたのは彼だ」 © 亜門.送られて来たハンターたちは陽動作戦で,真のハンターは亜門.ちなみに Aamon はソロモン七十二柱中の第七の魔神.
Laibach もやってたけど,ふつう, "Sympathy for the Devil" っつったら,ストーンズの『悪魔を憐れむ歌』だろうな〜.
- 亜門と堂島のひみつ会談. STNJ が動いてないのも関わらず実行されたハント.亜門は (そしておそらく堂島も) ソロモン本部からの指示で動いてる.堂島の指摘,財前の目的は「オルボを使い,ふつうの人間によって Witch をハントすること」.亜門の疑問,「ふつうの人間を使って Witch をハントすることはソロモンの理念から外れているとは思えんが」.
- ↑の二人,命令系統は別らしい.
- 前回ラストで凪羅を襲ったのは堂島.堂島の車の後部座席に引き摺り込んでる.凪羅はすでに意識を取り戻しており,二人の会話を盗み聞きしている.
- 藤堂の日記を読みふけるロビン,ロフト様の寝具はきちんと片付けてある.最後の破り捨てられたページ近く,藤堂の遺伝子実験は失敗の様相.あるいは.
- 前回,堂島がマイケル畑に蒔いた種が芽吹く.ソロモンの研究施設では一時期集中的に遺伝子研究が行われていた.他の五年以上も前にゲノム解析に成功していたらしい.が,その直後,プロジェクトは中止され,一切が公表されぬまま闇に葬り去られた.榊「オルボじゃねぇか?」.烏丸の指摘「もし,ここを襲ったのが本当に本部だったなら,そこまでしてやめさせたいもの (=オルボ) をわたしたちは使っていることになるんだなって」.全員黙り込む.監視カメラの眼.
- それを秘かに聞いている小坂署長.
- 凪羅の所在が不明なんで怒り狂ってる花村.
- 凪羅法律事務所の「ヘンリー・ファー的名無しの中年事務員」は平田って名前?
- KOUCHI YAMA Hotel の一室で,凪羅,見張り役の堂島とけたたましく談笑.食糧調達から戻って来た亜門,堂島は退散.
- ファクトリーで障害の原因に関する報告を受ける財前.オルボに残存する Witch の個性 (?) と被験者の人格とのミス・マッチングが引き起こす拒絶反応が原因かと.もう少し多くの臨床データが欲しいとの研究員に,財前,「人体実験を続けろというのか. Witch とは違うのだぞ.とにかく当面は安全が確認されているレベルにオルボの使用を制限する」.
- 凪羅 vs. 亜門.凪羅と亜門は異母兄弟.亜門の母親はシードだった.凪羅の母親は普通人だったらしい. (二人の) 父親は Witch.亜門の平穏な子ども時代は「あの事件」で一変,「あの人は,母はおれの目の前で,ヤツのために魔女に覚醒した.もうあの人にはおれの声は届かなかった」.亜門の言う「自分の中で眠るあの人の血が,いつか突然あのときの彼女のように目覚めるかも知れないという恐怖」,実はこれは凪羅にも当てはまるんだがな. 1) 亜門は未覚醒のシード. 2) 亜門が凪羅の鼻先に餌をブラ下げていたのは,亜門たちが知らない「ロビン自身も知らない秘密」を探るため.「ロビンは彼女も知らない理由でソロモンに追われている.彼女をハントするためには知らねばならない.本当のわけを」.亜門,たとえ勝てる相手ではなかろうとロビンをハントするという亜門に凪羅は反対しない.
- 凪羅と堂島という珍しいコンビ,ファクトリーを張る.
- 先に帰る榊,少し残業すると烏丸.
- 藤堂家のお婆さんを再訪しようとしていたロビンの部屋に,オルボ・ガンを構えた亜門が姿を現す.
- ファクトリーを「あれはあたしの組織じゃないわ」と堂島.
- ソロモン本部で亜門にロビンのハントを命じたのはジュリアーノ神父.「ロビンはクラフトの奥義によって危険な力を得た.ハントしなければならない」.もちろんコーション審問官が助言しただろう.
- 第十四話 で届けられ 第十八話 で行方不明となっていた手紙を抜き取ったのは亜門.「あの日,この手紙を読まなかったら,君を助けることもなかったのかも知れない」.手紙の内容は明かされないが,「死に行くものへの告白」と「バラバラの恐怖と愛情,そして悔恨」が綴られていたらしい.手紙の書き手と実際のジュリアーノ神父との差違に違和感を感じた亜門は,神父の恐怖がロビンの存在自体に向けられているではないかと疑い,ロビンの過去=藤堂の足跡を追った.え〜と,写真に写っていたとなりの女が藤堂の妻ならば,ロビンの母親はその女か.
- 撃つのなら撃て=「わたしは亜門の心を信じる」との言葉を引き出すことに成功した亜門,見事ロビンの心を捕らえ,仲間に引き入れいる.謎はまだ全容を明かしていない.
- 堂島から亜門にファクトリーが動き出したとの連絡.襲撃部隊追跡にロビンも同行する.
- 襲撃部隊は二手に別れ,堂島は湾岸方面に向けて追跡中.運転手は凪羅.
- 車中での亜門との会話から「ハンターを使わずに…….じゃ,ハンターは?」.
- と言ってる間に,榊が襲撃される.走ってるバイクの前に急停車するファクトリーのバン.榊,横転して避ける.右脚骨折が直ったばかりだというのに,怪我担当とは可哀想に.
- ファクトリーの榊ハントは,駆け付けた堂島とロビンが阻止.
- ロビンのクラフトにはオルボも利かない.もしかしたら,先に財前が報告を受けていたミス・マッチングによる拒絶反応を促進する作用もあるのかも,
- 倒れた隊員を回収して緊急撤収するオルボ部隊.
- 陽気に「よぅ!」と凪羅,「話は付いたってところだな」.
- 榊,「あ,堂島? お前何やってんだ.亜門さん.それにロビンも.どういうことなんだっ!」 (笑).そういや烏丸を除く旧メンバー全員が集合している.
- 烏丸が危ない! と言ってる間にバンではなく財前の車に同乗している烏丸.真っ暗な部屋に鳴る電話.取るのを躊躇しているマイケル.眼を悪くするぞ,せめてデスク・ライトぐらい付けろ/点けろ.
悪魔に共感した (あるいは,したように見せ掛けている?) のは亜門.憐れんだのはジュリアーノ神父.共鳴したのは…… STNJ メンバー.ロビン= Devil とするなら,だが. Devil が Witch という存在そのものを指すのなら, sympathy を抱いたのはロビン.それに亜門も.いずれも Witch の血を引くもの.
次回予告
Three hundred and twenty years have passed since the coven sank in the dark. A broken shell. A forbidden power. A prisoner.The name of the sacred mother brings back an carved in the darkness.
コヴェンが闇に沈みし時より三百と二十の年.突き破られた殻.禁断の力.知り過ぎた囚人.清き聖母の名は,闇に刻まれた畏怖を蘇らせる.
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