「死人が出てこその祭りなんだよ」 © 中川晴樹.
最初,ヨーロッパ企画だとは判らなくて,岡安伸治の世仁下乃一座 (『洞道のヒカリ虫』とか) のようなもんかと思った (笑).そのうち役者陣に見覚えがあることに気付き,記憶の底をまさぐることしばし,ようやくヨーロッパ企画だと判った orz.もはや記憶力すらも! orz
地球のコアから獅子座方向に開いているデーモンズ・ゲイトからやってくるドラゴンと闘うメロスの戦士たちの物語 (嘘言).舞台は円形で, 6m ぐらいの櫓 (?) が組んである. 3 階建てで,最上段にはドラゴンがとぐろを巻いている.最下段を除き,床は網仕様なので下からでも見える.が最下段より下は見えない.これがおそらく客席の眼の位置より高い.なので,ライヴだと始終見上げる感じになるのでは.首がちょっと辛いかも.その点放送録画だと楽だわ (笑).客席からでは絶対に見られない真上からのショットとかもあるし.ときたま締まるんだけど,基本『サマータイムマシン・ブルース 2005』みたいなゆるゆる感があってよろしい.ただ,このゆるゆる感だが,もちろん始終てれ〜っとしてるんではない.むしろ 801 Live のソレである.鬼の形相でしゃかりきになってるゆるゆる感なので,演る方はけっこうタイヘンだと思う. STMB 2005 のときは役にちゃんと人名が付いてたが,今回は全員が名無しっぽい.っつ〜か,劇中で一度もヒトの名前が呼ばれることはない.ちょいと驚いた.の割りには,それぞれのキャラクタは STMB 2005 から変わってないような.当て書きっつ〜ヤツですか.そうそう, STMB 2005 は未来人の田村も入れて,全員が一つのグループに属しており,お話はその中でのみ推移するというカタチだったのだが,今回は外様で「ロック・フェスを見に来た高校生」という設定の局外者が一人だけ出て来る.そして,この局外者が触媒になってて,話を転がして行くという役目を担っているのに気付く.へぇ〜.
- 石田剛太 (ハバネロ的な凶悪な辛さで)
- 酒井善史 (ドワーフとエルフとホビットと)
- 角田貴志 (アンテナ男,転送屋)
- 諏訪雅 (ロコモコ執着男,カップ・ラーメン執着男)
- 土佐和成 (右手首を見せない男)
- 中川晴樹 (小池さん)
- 永野宗典 (リーダー格というか苦心の係長格? 10.21 東京タワー決戦経験者)
- 西村直子 (ロック・フェスを見に来た高校生)
- 本多力 (ケータイ・カメラ男)
- 山脇唯 (ブログも担当)
- 作・演出:上田誠
- 音楽:伊藤忠之
- 美術:長田佳代子
- 照明:葛西健一
- 音響:宮田充規
- 衣装:中嶋佑一
- 2009 年 6 月,伊丹市立演劇ホール AI・HALL
劇後のインタビューで明かされるんだが,戯曲のグラフィカルな第一稿には仰天.ほとんど事前審査の状態遷移図である.一見すると超複雑なマインド・マップだが,開始点が右上になるんでマインド・マップではない.それから言うと右から始まる点でも状態遷移とは言えんのではないかという気もするが (笑).まだまだメンバーの名前と顔が一致しないので, メンバープロフィール を参照せざるを得んかった.
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