2009/08/20 の収穫:讀物篇
- 倉橋由美子 "蛇・愛の陰画", 講談社文芸文庫, 2009, ISBN978-4-06-290058-4
- セルジュ・グリュジンスキ "アステカ王国—文明の死と再生", 「知の再発見」双書 19, 落合一泰 監修, 齋藤晃 訳, 創元社, 1992, 2007, ISBN4-422-21069-6, (Serge Gruzinski "Le destin brisé de l'empire aztèque", 1988, Découvertes Gallimard - Ouvrage)
- リチャード・F. タウンゼント "[図説] アステカ文明", 増田義郎 監修, 武井摩利 訳, 創元社, 2004, ISBN4-422-20227-8, (Richatd F. Townsend "The Aztecs", 1992, 2000)
- 土方美雄 "マヤ・アステカの神々", Truth In Fantasy 69, 新紀元社, 2005, ISBN4-7753-0380-5
タウンゼント本は第三版が出る (た) らしい.極めて真面目な入門書.モノクロ図版多数.七年振りの文芸文庫版倉橋作品集,前巻の『パルタイ・紅葉狩り』は危うくダブり買いするところだった.とりあえず現在までの文芸文庫はおさえてある.ところで,『宇宙人』,『蠍たち』,『愛の陰画』の底本が徳間書店の『蠍たち』でないのは何故? 仮名遣いと漢字のためか,おそらく.グリュジンスキ本はカラー図版多数.後半の資料篇,それにスペイン征服以後にも記述を割いているのがポイント.余談ながらフリーダ・カーロの旦那ディエゴ・リベラの絵がいくつか載っている.この文献リスト見てひっくり返ったが,サーグン (サアグン) の翻訳って出てたんですか! 大航海時代叢書 第II期 12 征服者と新世界,アンソロジー 新世界の挑戦 9 神々とのたたかい I,いずれも品切重版未定だが.土方本,収められたシリーズの他のタイトルからして怪し気な本かと思ったけど,この本に関しては真面目に書かれてると思う.それに神々に関して辞典形式で記述されていて 2000 円以下で買える本って,これしか見付からん.ミラー & タウベの『図説マヤ・アステカ神話宗教事典』なんて 12,600 円だもんね orz.
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