- ワるきゅーレ III DVD 2
- Kotoko 2nd CD
「何言ってんだ.友達だから殺さなかったんじゃないか」 © ルーシー.
ひた走る血とベクター*1.津山ならぬ,江ノ島三十人殺し.ただし,まだ沸点には到達していない.津山でトドメを刺されたのは押し寄せる近代化の荒波に窒息し掛かっていた旧村落共同体だったが,ここでトドメを刺されたのは何だったんだろう.
「これまでだな」 © ルーシー.江ノ島に血飛沫上げるルーシーの姿に全てを思い出すコウタ.
- 猫が捕まえた鼠を扱うようにナナを虐っていたマリコ,不用意にナナのベクター範囲内に侵入してしまい,秘孔を突かれてベクター発動できず.まさかこのまま退場とは思い難いので,憎悪のレンジを上げて再登場か.
- 白河さん,哀れ胴体切断.この殺され方は かなえ と同じ.かなえ といえば中の人は如月さんや斉藤さんと同じ山本麻里安嬢で,一クールの作品の間に三回も殺されるなんて,なんて可哀想な (笑).
- まるで歯が立たない研究施設側に代わってルーシーと対峙する巌窟王坂東.コウタと再会を約し逃走するルーシーを追う.
- ディクロニウスってなかなか死なないのな〜.ナナは数メートルの高度から三〜四回地面に叩き付けられているが,骨折もしてないようだ..
「嘘言吐き」 © ルーシー.かなえ と父の死の原因が自分の小さな嘘言にあることを知らされたコウタ,どうする.まだ,どうもできないだろうな.にゅう=ルーシー=殺害者であることを知っても,ルーシーにとって生き延びるということが人を殺し続けることとほぼ等しいということは,視聴者は知っていてもコウタはまだ知らないしな.逃走するルーシーの後ろ姿に筒井康隆の『アフリカの血』を思い出したよ.
「上流の 小さな嘘言が 血の祝祭」.最初の設計段階での小さなミスが放置されたままプロジェクトが進行しデスマに突入,現場は死屍累々という状況を想像してしまった.笑い事じゃねぇ! ってか,シャレにならんぞ.
というわけで,「ここでトドメを刺されたのは何だったんだろう」再び.判らんがとりあえず,ここで殺されたのは「わたしであること」ということにしとく.座して最終回を待つ.
*1: 元ネタは「ひた走る血とヘロイン」.これの出典がすでに忘却の彼方だったんだが,ちと探してみると,どうもピンク・フロイドの歌詞対訳らしい.
The band is just fantastic, that is really what I think. Oh by the way, which one's Pink? And did we tell you the name of the game, boy, We call it Riding the Gravy Train.
これが対訳では以下のようになっているらしい.
う〜ん、凄いバンドだ、いや全く ところでピンク・フロイドって、どれ? きみにほんとの事を教えてなかったっけ? あれは、ひた走る血とヘロインさ
「らしい」というのは今現在対訳が手もとにないからだが,もし対訳付きの国内盤持っている人いたら教えて〜.それにしても佳く覚えているもんだな〜.中学んときからだよ,これ聴いてたの.まぁ『黒もん』で猫十字社がリフレインしていたというのもあるけど.
訳は思いっきり意訳で,「Gravy Train」はスラングで「ほとんど努力をしないで不当な利益を得られるうまい立場」という意味.そうして得られた「泡銭」で贖ったものが「血とヘロイン」というわけで,インパクトは強烈.自虐もちゃんと表現されてるし.
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