電脳コイル #19 黒い訪問者

「関係者の噂によると，イマーゴと電脳医療には深い関わりがあるそうです」 © 小此木優子 as ヤサコ．それを言うなら，マイクロ化も医療と関わりが (※ ←はどちらかというと破壊行為だが (笑))．

前回イサコとハラケンが (期せずして) 開けた穴は，一度塞がったあとに小此木家に開いたようだな．裸足なんで赤い靴を履いてないにも関わらず黒い異人さんに連れてかれた京子の残された身体は，色相が抜かれて黒一色で塗りつぶされてる，と見えたが照明を当たられると階調が少しばかり見て取れる．が，その黒塗り身体にデカデカと「NO DATA」のキャプション．ひぇ〜．これ考えたのは誰だ〜 (笑)．小此木家に次々と異人さん来訪．異人さんたちにはメガビーは効かない．メタタグは少しだけ効く．ドアがバグって黒い領域が開き，そっから黒い異人さんたちがにょ〜んと出て来るのはインパクとあるな〜．異人さんたちのタイム感覚がどうなってんのか知らんが，動きは遅い．メタタグを貼りまくったメガばあの結界．うひ〜，何か初版本『新耳袋』みたいでぞ〜っ．しかも，長時間は効かない．異人さんたちの結界破りはどんなんなんだろ．口 (らしきもの) を開けてるんだけど，なんか音声的なもの，詞の類いですか．隠し扉に隠し廊下に隠し部屋．いったい MEGASI や ってどんな構造やねん．ひょっとして通路を塞いであるコンクリ部屋とかないか，壁一面に日の丸を描いてあるような．

コイル・タグ．黒いメタタグ．残された電脳体の濃度はあっちの世界での (との？) 距離に比例する．あんまし距離が開き過ぎるとリンクを辿れなくなる＝未帰還者．コイル・タグは近距離専用で有効範囲は 3m くらい．りんご飴＝黄泉戸喫．隠し廊下の先には街灯．それも石炭袋のアレだ．デンスケに乗った京子が帰還して来たのがそこから．

そういや「何かもう一つ未知の要因」って，タケルが 第十五話 で言っていた「イマーゴの子ども」による触発か解発のような何かかな．というわけで，ヤサコ走り以外のヤサコの特異性を強調．そういや，ヤサコのメガネはかなり古いもんで祖父から贈られたもの，その祖父は「メガマス病院」で「メガネの技術を医療に役立てる研究をして」いた (※)．ヤサコのメガネは他のフミエやハラケンがしているゴーグル型のそれとはかなり違ったスペックを持ってるんだろうな．

イマーゴ→考えたことを電脳世界に反映させる．それが「その逆」＝「あのイリーガルや，あの変な空間が伊マーゴを通じて人の意識を連れ去る」になるのか判らない．これはすでに「逆」ではない．