とりあえず映像盤 2 枚を見れば感じるが,なんかもうね凄まじい. Björk is Justice! ってな感じ.思わず土下座しそうに (笑).こりゃもう本編 "volta", も聴かんと神罰が下るぞ.パリとレイキャビクで様式違い過ぎ (笑).編成は,パリがブラス・アンサンブル,キーボード,ドラムス & パーカッション,キーボード兼務のエレクトロニクス 2 人.レイキャビクがブラス・アンサンブル,コーラス,キーボードというかチェンバロ,そして最後にだけ Mark Bell の MBP.
Mark Bell のラップトップはおそらく MBP の 15 インチではないだろか.キーボード・トップが電卓タイプじゃないヤツ. 2007 年収録のライヴだが,まぁ,さすがに PowerBook じゃないだろう.期待の アレ は "desired constellation", "hyperballad", "pluto", "declare independence", 辺りでちらちらと見えている. ココ に置いてあるのは, "desired constellation" のとこを抜き出したもの.ただ,あんま目立った使い方はしてなくて,たぶんいくつかのノイズ源ぐらいの扱いではないかと.エレクトロニクス関係はその他にも, Damian Taylor が使ってたマルチ・タッチのヤツとか,ハンディ・タイプのライヴ・ステップ・シーケンサのようなものが目立ってた.それにしても, "declare independence" カッチョ佳過ぎ.
手元にあるのは EU 盤.ボックス外箱裏には,パリのとこで "triumph of a heart" ("Medúlla"), レイキャビクで "cover me" ("Post"), "immature" ("Homogenic"), "the dull flame of desire" ("volta"), の計 4 曲も載ってるんだけど,入ってない. DVD メニューのトラック・インデクスにもない.
もう一方の volta videos, "declare independence" のファッショ洗脳クリップは激ヤバだろ (笑).ちなみに「ファッショ」は束という意味だ.その意味でこの映像はこれまた正しい. "wanderlust" はアニクリで流れててもおかしくないな.舌を出したラスボス的雰囲気のクリーチャーは,バンコクはワット・プラケオのハヌマン・ラングール[中野美代子 "綺想迷画大全", 飛鳥新社, 2007, ISBN978-4-87031-824-3, p. 18.]みたいだぞ.メイキング 2 本も興味深い.まぁ,何をやっても Björk だな. "Innocence" コンペ 9 連発も凄い.ちょいと厭きるけど (笑).でも『カイバ』 (の Choi Eunyoung) みたいなヤツとか,『まりあ†ほりっく』 ED でお馴染みの古いビデオ・ゲーム風とか,いろいろアイディアいっぱい.なのはエエけど,およそ 4’30" を一本のネタで押切るのは,ちょいと辛いかもです.途中でブッた切ってるのもあるけど (笑).
CD の方を聴くとよりはっきりとした感触があるんだが,もしかして "volta", って Kate Bush で言うと, "The Dreaming", か "Hounds of Love", に相当するんじゃねぇの. "Homogenic", を上回ってるように聴こえる.リミクスの方ははバラツキが気になるけど,正規版は統一感があるものと期待.激情的なヴォーカルが無表情のように聴こえるエレクトロニカを巻き込んで,エモーショナルの極み.全俺が哭く.やっぱ,この声は人を殺せるな.正座して聴かねば (笑).
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