ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2009年10月5日月曜日

ChucK というか Audicle

ChucK というか Audicle

ChucK => Strongly-timed, On-the-fly Audio Programming Language (プリンストン大), ChucK => Strongly-timed, On-the-fly Audio Programming Language (スタンフォード大).

ChucK,おもしれぇ〜っ!

ChucK はリアルタイムの音響合成,コンポジション,パフォーマンス,アナリシスのためのオーディオ・プログラミング言語.本体だけだとテキスト記述のソース・ファイル・ベースなコマンド・ライン・アプリという仕様でちょっとアレなんで, UI というか IDE というかを被せたヤツで遊ぶ方が楽しい.そのラッパが 2 種類ある. Audicle はよりパフォーミング向けの, miniAudicle の方はライトウェイトな IDE という位置付け.いずれも,コンパイラ, vm,デバッガなどを内蔵している.

  1. miniAudicle : Integrated Development Environment for ChucK
    miniAudicle-0.1.3.9
  2. The Audicle : A Context-sensitive, On-the-fly Audio Programming Environ/mentality
    起動直後の audicle-1.0.0.6

両方とも ChucK 本体を内蔵している. miniAudicle はまぁふつうの IDE のイメージなんだが, mini が付かない Audicle の方は変態.パッと見じゃ手も足も出ません (笑).っつ〜か,起動しても File メニューには Open アイテムすらない (笑).

  • audicle-1.0.0.6 ファイル・メニュー

起動するとメイン・ウィンドウとコンソール (ターミナル) が開く.コンソールにはシステム・メッセージがずらずらと吐き出されたのちに,各種キーボード・ショートカットがずら〜っと.メイン・ウィンドウの方にはヘルプ・メニューすらない.

メイン・ウィンドウ下部に二つ表示されてるが, now とある右側がランニング・タイマー, 1 ShrEDITOR とある左が,現在のフェイス (画面) を示している.この辺りをクリックすると,下部領域がうにょ〜んと延びる.

  • audicle-1.0.0.6 下部領域

フェイス名の前にある番号が,左のサイコロの番号に対応している.フェイス切り替えはこのサイコロをクリックするか,キーボードのショートカットで行う.右にはシェル画面.ここで使えるコマンド等は, Getting Started with the Audicle の下の方に短い記述がある.まぁ, miniAudicle と同様っぽい.

  1. ShrEDITOR
    audicle ShrEDITOR
  2. VM-Space
    audicle VM-Space
  3. Shredder
    audicle Shredder
  4. Time 'n' Timing (TnT)
    audicle Time 'n' Timing (TnT)
  5. Non-Specific
    audicle Non-Specific
  6. Co-Audicle
    audicle Co-Audicle

ビルド

miniAudicle も Audicle も環境はかなりロバストで,ファンがブン回って cpu がひいこら言ってるような過酷な状況でも落ちない.レスポンスがなくなってフリーズしてるように見えても,実はちゃんと動いている.時間掛けて復帰させれば元に戻るのはアッパレ.あと, Tiger 上では,開発者自身が MacOS X 使ってるというのはとくに関係ないか知れんけど,配布されているソースだけを拾って来て make 一発で済むのは楽チン. Fink だの MacPorts (aka. DarwinPorts) だのは要りません (笑).が Leopard 上だと↓とか言ってリンクできん.

ld: library not found for -lcrt1.10.5.o

Compiling universal binaries in Mac OSX 10.5 (Leopard) against 10.4u SDK problem | miscellaneous.debris のハックにあるように 10.4u.sdk の crt1.o に crt1.10.5.o でシンボリック・リンクを張ってもリンクは通るが,

sudo ln -s /Developer/SDKs/MacOSX10.4u.sdk/usr/lib/crt1.o \    /Developer/SDKs/MacOSX10.4u.sdk/usr/lib/crt1.10.5.o

お薦め解法 (とコメント) にもあるとおり,makefile で MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET=10.4 を指定する方が佳い (のか知れん).ここでは大人しく, Chuck 本体と Audicle 自身の makefike の先頭で下記を指定した.

MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET=10.4export MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET

MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET は ソフトウェアを実行できるMac OS Xの最も古いバージョンを指定 するものという定義なので,要するにこれは 10.4 以降で動くという意味になる.

セッションの wav 吐き出しは ChucK/Record - CSWiki を参照すればエエか知れんが未テスト.

0 件のコメント:

コメントを投稿