「言い忘れたことがあったから.「どっしる」からの伝言.「待ってるぞ.今でも.わっくん,いつもの場所で待ってる」.莫迦だな.待ってんのに怒ってるわけないだろ.じゃな」 © 深山美玖.
そういや,『鍵』的状況って,第三者にも伝播するんだろうか.伝播しないんなら次の二つの場合しかないだろう. 1) 『鍵』的状況と言う認識自体が誤り. 2) 第三者など存在しない.
とうとう潮音もタルトの眼に映った「どっしる」の姿に気付く.のはエエが,位置関係からすると,その「どっしる」ってやっぱタルトの眼に映った潮音自身の姿とも取れる.
- 「待ってたわっくんは自分と同じだって,歩,そう言ったよな.ずっと,わたしも同じだったんだ.独りだ」 © 深山美玖.
- 「猫踊りの夜はぼくと遊んで……ください」 © わっくん.「三度目なんだ……」 © 逢沢歩.
「この盆地には何か居る.それは間違いないんだ.幽霊とがそんな判りやすいもんじゃなくて,もっと訳の判んない何か.猫の眼に映ってたんだよね」 © 須河原晶.この台詞を聞いたからには麻耶雄嵩『鴉』を連想せずにはおれん.
「だから,勝手に探せよ」 © 逢沢歩.亮介と歩の漫才.美玖の登場の仕方もそうだが,何か今回はギャグっぽい.「う〜〜ん,不登校仲間」 © 深山美玖.
潮音の役割って,「みがきおび」を身に付けた《いちゃもんや》 ((C) 別役実) っぽい.拓馬の場合は自分では「みがきおび」を身に付けることなく第三者に転嫁して付けさせる新手の《いちゃもんや》だ.
ひかくんのうち名前で認識可能な二体,緑色でちょいと太めなのが「どっしる」,オレンジでちょい細め,ラクロスのラケットみたいなのを二本頭に刺してるんが「しっしん」らしい.
その名のみ言及され,未だ姿を見せぬミコシバさんの正体,タルトも知りたがってるぞ.ミステリなら,こういう場合は「すでに死んでいる」というのが常套手段だが,こちらではそういうことはなかろう (笑).
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