- ローレンス・ブロック "泥棒はクロゼットのなか", 田口俊樹 訳, ハヤカワ文庫, 1993, ISBN4-15-077455-2, (Lawrence Block "The Burglar in the Closet", 1978)
掛かり付け (?) の歯医者クレイグ・シェルドレイクから,別れた妻の宝石を盗み出してくれという依頼.今回もまた,物色中に帰宅してきた家人を避けるために入り込んだクロゼットに鍵を掛かられて閉じ込められている間に殺人が起こるという,柳の下の展開.当然クレイグに容疑が掛かるが,物色中だった宝石類を入れたアタッシュ・ケースも盗まれた (笑) ために,プロの意地もあって真犯人探しに乗り出す.トドラス刑事とナイスワンダー巡査の (まるで黒崎緑の『しゃべくり探偵』みたいな) 漫才コンビが出て来て,ちょっとしたデジャ・ヴ〜.自分に掛かった容疑を晴らすためにバーニイを売ったクレイグに腹を立てて別れたはずのジリアン・パーが,バーニイが真犯人を見付け出してクレイグの容疑が晴れたとたんによりを戻すという流れは,フェミニスト方面からクレーム付くんじゃないか (笑).
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