この本を読んだ後に,かの有名なる「光さす庭・プレリュード」,「光さす庭・フィナーレ」,「幹の巣箱 (光さす庭・アレンジ)」というフレーズを聞いて (観る必要はない) なお,あの圧倒的な淘汰圧に思いを馳せないようでは人としてダメだ.と思う (笑).「光さす庭」云々が何のことだか判らんってぇのは論外だ.
グールドの『ワンダフル・ライフ』が 1989 年 (訳書は 1993 年),コンウェイ・モリスの『カンブリア紀の怪物たち』が 1998 年 (訳書はそれより早い 1997 年),で本書が 2003 年 (訳書は 2006 年),この 14 年間の間に,カンブリア紀の爆発の研究は恐ろしいほど進んでいるのが判る.先の二冊いずれも,またはどれか一冊を読んだ人がこの本を無視できるなんて信じられない (笑).前書きで著者自身が「おのずと探偵小説の構成をとることになった」と述べている.まず島荘以上に派手な「謎」をブチ上げておいて,その後様々な分野をあちこち飛び回って一つ一つ解き明かしていくという手法は,確かに読みやすさに貢献していると思う.少し時間をおいて再読しようっと.
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