- 本川達雄 "ゾウの時間 ネズミの時間", サイズの生物学, 中公新書, 1992, 2006, ISBN4-12-101087-6, (※)
ニワトリは三歩歩けば忘れるというが,おれの頭もその程度 (あるいはそれ以下) の記憶容量しか持ってないことを思い知らされる本.まずもってこの一冊はあくまで「サイズの生物学」であって時間論はその一章に過ぎないという点.なんでこんな重要なことをこうまですっぱりと忘れられますかね orz.
大型の車輪動物 (スクリュー動物,プロペラ動物) がいない理由というのは青木さんの イエロー・ブック を読んでいたので知ってはいたが,機構的な問題の方が大きいと思い込んでいた.が,それが数μというバクテリア的世界では実現済みなのを (再度) 知ってびっくり (笑).体長 1mm を境にして世界を支配する力学が慣性力から粘性力に一変するというのも面白い.宇宙空間にまで出掛けてドンパチしなくても (行っても佳いけど),センス・オヴ・ワンダーは至るところに転がっているもんだな.
面白い本は二度読んでも面白い. n 回読んでも面白いだろうか.どっかで飽和するんだろうか.
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