ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年11月30日木曜日

残波大獅子太鼓の東京公演『Zampa 沖縄から』

2006 年 11 月 19 日 NHK 教育 (芸術劇場) で録画, 10 月 6 日のオーチャード・ホールでのライヴ. 和太鼓集団 残波大獅子太鼓 オフィシャルホームページ | 有限会社 ちむどんステージ.「うふじしだいこ」と読むそうです.

二部構成だが,一部はカット入りまくり.和太鼓集団ということで太鼓だけかと思ったが,金物やその他のパーカッション,鳴物,三線や十三弦の箏などの糸物も入る.一カ所金管も入る.金属製のゴミ箱も楽器として大活躍.他に,アクロバットやお獅子までも.一見さんにはヴァラエティ豊かな方が聴きやすい.だもんで,第一部「かりゆしむらあしび」の方が面白かった.「戦争と平和」と題された第二部は金属製のゴミ箱を叩きまくるアメリカ占領後以降が聴いててワクワク.っつか,どこが「戦争と平和」なんだか判らんです.そんなんあってもなくても太鼓の音はそこにある (実際には脳内だけど,言葉のアヤとして).あと,え〜と,どこを切ってもつねにある確定された構造の配下にあるから意外性はない.ま,ノることに意外性は必要ないですから.

太鼓にセットに金物に笛にと八面六臂の大活躍を見せる新垣千里リーダーの姿が印象に残る.頭に被っているのがネコミミのように…… 見えない見えない (笑).知らないけどリズム構造とか似てるんですかね,金物が入るととたんにサムルノリとか思い出しそうになるけど,見るとシンバルとゴングしかない.鉦がないので,あんま金属音が表に出て来ない.和太鼓って,もしかしてα波出まくり? あと,非常に気になったのがパフォーマーの視線.全然楽器の方を見ないんですけど,いったいどこ見てるんですかね.コマンダーとかプロンプターとかどっかにいるんかな.あ〜,鉦は第二部ラストでちょこッと使われてた (笑).

あとは音だ.アクオスのヘボいスピーカではいかにも非力.舞台中央奥に神格を与えられてそうなデカい太鼓があるんだが,こんなん放映録音と並みのスピーカじゃ全然それっぽく聴こえんよ.こういうのになると面で押して来るんだよ,音が.うちの GPH じゃどう足掻いても無理ね (泣).こりゃもう佳い席で聴く生には絶対に勝てんわ.

「かりゆしむらあしび」とは「めでたや、村遊び」という意味だそうです (音の抽象画-石垣島より).もうちょっと探してみると,「嘉例吉」と書き,「かり」は縁起を担ぐ、勢いをつける。「ゆし」は良いという意味で「良し、良し」 と教わりました (かりゆし青年部).なるほど.

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