「シェイクスピアなんてクソ喰らえだ.手前で書いたんだから手前で演れってんだ」 & 「さぁ行け,老いぼれ農耕馬,ちょっくらシェイクスピアでも耕して来るか」 © エドマンド・キーン.
この妙にヒネクレた筋とシェイクスピア科白三昧,喜劇とは言え苦みが勝ったお話はてっきり英国芝居だと思っておりましたよ orz.エドマンド・キーンも実在した人物で,破滅型のシェイクスピア役者だったらしい.ベルリオーズの幻想交響曲の主人公だね (笑).というわけで,フランスずくめで原作はデュマ,脚色はなんとサルトルなんだそうである.キーン,皇太子,エレナの 3P のお話でびっくりだ (笑).しっかし,市村正親凄ぇな〜.あの老けたおっさんのどこにこんなエネルギーがあるんだろと思わせるぐらいの牽引力があるよな.声も美声とは言えんだろうけど,所作だの発話だの全部引っ括めると,あっという間に重心が形成される.ま,実際にワンマン・ショーみたいな芝居だもんな.本来は皇太子とエレナとの合計三本の柱であるんだろうけど,今回は一本だけだな (笑).
- エドマンド・キーン:市村正親
- アン・ダンビー (ネヴィル侯爵の婚約者):須藤理彩
- 皇太子:鈴木一真
- コーフェルト伯爵夫人エレナ (デンマーク大使の奥方):高橋惠子
- サロモン (ドルリー・レーン劇場のプロンプタ兼キーンの身の回りの世話係):中嶋しゅう
- エイミー (エレナの友人):西牟田恵
- コーフェルト伯爵 (芝居音痴):廣田高志
- ピーター・ポッツ (ブラックコック亭の親父),執事:樋浦勉
- ダリウス (ドルリー・レーン劇場の鬘屋):小林正寛
- ネヴィル侯爵・上院議員:田原正治
- セイディ (「冴えない名前」の娼婦):飯野めぐみ
- 曲芸師ほか:高山春夫
- 曲芸師ほか:大橋一三
- 観客ほか:村松えり
- 曲芸師ほか:松本翔
- 原作:アレクサンドル・デュマ
- 脚色:ジャン・ポール・サルトル
- 翻訳:小田島恒志
- 演出:ウィリアム・オルドロイド
- 美術:二村周作
- 照明:塚本悟
- 音響:高橋巌
- 衣装:小峰リリー
- ヘアメイク:宮内宏明
- 2008 年 10 月 16 日.東京・天王洲銀河劇場
先月の,ほぼ一ヶ月前のほやほやのライヴなのか〜.
0 件のコメント:
コメントを投稿