プロロゴス:「ぼくは「どっしる」を見たよ.「しっしん」はいなかった.触りたかったけど我慢したんだ.すごくいい感じだった.また来るかな」 © 一年三組 逢沢歩. エクソダス:「そんなことも思い出せないの!? 逢沢歩,何しにここへ戻ってきた.これも覚えてないの? 「どっしる」と「しっしん」を忘れたの?」 © 深山美玖.
『風の又三郎』の変種みたいなのかと思ってたが,どうみても,↑の歩はわっくんそのもの.小一の歩がわっくん.だとすると,置き忘れられた過去と面と向かって対話するという話になる.過去と現在の隔たりが大きくなればなるほど,筒井康隆『鍵』的な遡行に要するエネルギーとその反動は膨大になる.今の歩の場合だと,五〜八年といったところだろうから,まだマシか.
サブ・タイトルの「月読天文台」の方,実質的に何も語られていない.詐欺じゃ〜 (笑).
OP に出てくるワイアードなぐるぐるレインは,根拠ないけど,たぶん髪を降ろした潮音.
ED, Rez のラスト・エリアのような構図.ときおり飛んでくるひかくんに当たると,しばし過去の時間を覗き見ることができる (らしい).
- 深山美紀.歩に興味があるらしい.
- 阪倉亮介.最後の夏休み.何かに踏ん切りを付けるために,その象徴であるオカカ婆ぁと決着を付けようと不法侵入までして探索中.最近剣道止めた? 歩が携帯で写真撮ろうとしたのを知って勝手に盛り上がり,仲間意識を抱きはじめる.
- 鏑木拓馬.潮音の電話の相手「タク」.ただし,まだ一度も通話してないっぽい.美紀へ電話掛けてきた「たっちゃん」も彼か.剣道やってる.潮音→拓馬→美紀方向のベクトルはあるが,逆方向は今んとこないっぽい.
- 藤堂麻子.「空白の十年」の持ち主.
- 深山美玖.少彦名大神.
- 「世界の被膜が薄くなる」.まだ単なる謎の提示段階のみ
- 美紀と亮介が話していたエメランの幽霊.『笑う関取』=筒井康隆『走る取的』 or 「泣き叫ぶ斑の老婆」.共通項はどこまでも追ってくる恐怖.
- 海野潮音.毎週バスで行ってるのは麓の街か.バス停まで迎えに来てもらってるって,それほど田菜には友達がいないってことだろうな.小学校は世田谷で,親の都合で中学からこっちって,別荘地だろ,夏の間だけ居るんじゃないのか.通年で住んでるの? 親の都合って,別荘地開いたのが海野だってことだろか.別荘地の管理してるとか? それならそう言うだろうしな.まぁ単なる住人だとしても,ここでも「外れもの」ってことですかぃ.拓馬に避けられているので歩にチョッカイを出す.携帯番号交換しようと詰め寄るも,タイミング悪く失敗.
- ミコシバさん.謎の人.
- 「どっしる」と「しっしん」.ひかくんの一種みたいな丸い発行物体だが,遠くになると星形に見える.
- 時折執拗に女の子たちの下半身を追うカメラ視線は誰のものだろう.ふらふらと嘗め廻すような視線がふっと顔に戻るのって,声を掛けられて慌てて視線を顔に戻してるような感じで,なかなかエロい,というよりイヤらしい.
今まで出て来た登場人物たち,多かれ少なかれ闇の部分を抱いているというものの,現段階では潮音がいちばん不安定.潮音のアンバランスさによって美玖の見通す力=統率力が問われることになる.
もしかして,この話のベースにあるのは, 津山事件 か? ま,まさか,ったらことねぇべ.
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