「ライオンさん,胸の奥がね,凄く,痛いんだ」 © 鴨川アスミ.
「絶対に行けるよ.わたしがロケット運転するから.一緒に行こうよ,宇宙」 © 鴨川アスミ.
過去話というかアスミの初恋 (?) の話.?付きなのは本人に自覚があるのかどうかイマイチ不明なため.なんだが時制は中一の頃なんでほんの三年ほど前の話.相手は同級生の島津くん.やはり獅子号墜落事故の犠牲者らしく,小学校低学年から病院住まい.その頃から窓下を走るアスミの姿を見ていた.
プラネタリウムのエピソードというとシスプリ Repure の千影の話が思い浮かぶんだけど,フロー図でいうとあっちがサブ・プロセスのエンド・ポイントやステートでいうとジョインやマイルストーンに相当する,どっちかというと終端点っぽい属性を感じさせるのに対して,こちらはフォークっぽいのかな,開始点っぽいイメージなのは島津くんがすでにいないという特殊性のせいかね.
墜落事故以来花を咲かせることがなかった高台の公園の桜.島津くんの死の直後に花を咲かせることになるのは,そこに埋められてるのが島津くん.となると坂口安吾になっちまうけど,まぁそんな感じだろう.島津くんにライオンさんが見える (声が聞こえる) ようになるのも同様.ジョバンニ=アスミを除けば,銀河鉄道に乗る権利を持っているのは死者だけに限られる.
中一のアスミは現在よりも髪も長く,輪郭も少々ぷっくりした感じ.これはこれでエエかもね〜.ただ,小学校での鈴成先生や宇宙学校での塩見先生のような,権力側での理解者は居なかった模様で,どうもあんまり楽しくなさそうな中学時代.掃溜めの鶴であることを理解するには最低でも鶴が鶴であることを認識できる第三者が一人必要になるわけで.
avant は「獅子号墜落」.ちびアスミの過去の話は 第一話,第五話, 第九話, 第十二話 に続いて五本目で,あとはサヴァイヴァル訓練に突入するからこれが最後かな.
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