- ワるきゅーレ III DVD 1 / アカネマニアクス DVD 2b
- ドクロちゃん DVD 2 / 苺ましまろ Prologue DVD
「自分が不幸だから自分より不幸なものが必要なんだろ.人間じゃないのは,ヒトじゃないのは,お前らの方だ」 © 幼いルーシー.だからガキに人権なぞ与える必要はないとあれほど.
なんだかんだ言いながらマユに事情を明かしてしまうナナ.典型的な焦らし作戦.しかし,コウタ側の人員ではもっとも事情に詳しいのはマユということになってるな.唯一巌窟王坂東とも繋がりがあるし.一方でルーシー包囲網を構築しつつある角沢長官.蔵間室長にルーシー捕獲とナナ削除のため 35 号の出動を命ずる.故角沢教授の助手は荒川さんという名前.災難ですな (笑).まぁ,角沢長官の非人間性を云々してもエエけど,ここは無知は罪ということで.エエのか,そんな落とし方で.
後半はルーシーの過去話.どっかの施設かなんか知らんが,ディクロニウスの特異性はまだ認知されてないもよう.密かに飼っていた子犬を撲殺されたルーシー,たぶん悪ガキ三人と名無しの少女は斬り殺したんだろうけど,もしかしてこれが最初のベクター発動だったのか.いや,違うな.発動自体は居室のあちこちに残ってた手形の方が前だ.攻撃手段としての発動はこれが最初ってことだな.
ルーシーがどう言おうとも「不幸であるからより不幸なものの存在を必要とする」のが人間.正確に言うと「人と人との交通を滑らかに進行させるためには,現実的にであれ想像的にであれ,必ず犠牲者をつくり出し,その犠牲者にすべての穢れをおっかぶせる
」ことが必要になる.つまり幼いルーシーはこの場合「獣」や「悪魔」と等価であるということになる.悪ガキ連が直接ルーシーに手を出さす,彼女の飼い犬を手に掛ける,抵抗できない小動物を犠牲とするのは,この描写が視聴者に与える心理的効果を考えてみると佳い.つまりが,これがひとりに対する全員の集団的暴力=供儀である.まぁ,直接手を出せない「えんがちょ」的穢れの故とも取れるわけだが,だからといって第三項が子犬であると取るのは間違い.しつこいようだが子犬=ルーシーなのはお忘れなく.
二極分解していたにゅうとルーシーが着実に共用体化しつつある (表情と声質が区別付き難くなっている) というのに,統一感よりもカオス感の方を感じてしまうのは何故也哉.
0 件のコメント:
コメントを投稿