東京湾の入り口,館山沖でのタコの生態.ちなみにタコ刺しはちぬ刺しと並んで好き (笑).
- 擬装能力
イカやタコの身体表面をディスプレイに見立てて動画再生みたいなアイディアをどっかで読んだが,スライド・ショーならほんまにできそう.ただし,秒間 30 フレームってのは無理かも.
色彩だけでなく,筋肉を変形させて突起とかも生じさせることが可能.脊椎動物でこういうことができるなら,まんま翼手ですな.
- スーパークラス
(殻が一枚の貝類) -> オウム貝 -> コウモリダコときて,イカ / タコとなったそうな.イカとタコの違いは貝殻の有無.タコ以外は殻 (あるいはその痕跡) を持つ.タコへ来て初めて殻の痕跡を捨て去って新たな地平へ飛び立った.
- 足
両眼中にある脳直下の二本が触角を兼ねる.他の六本は主に移動用.まるでキャタピラみたい.移動の際は胴体が後ろ.触角代わりの足で探るときは胴体が前に来る.
館山沖合のマダコ,胴体が約 20cm, 足の長さが 60cm ぐらいにまで成長するものがある.海外には全長 3m ぐらいにまでデカくなる種もある.
- 吸盤
大吸盤は小吸盤から構成される階層構造.吸盤の中央に小さな口のような凹みがあり,ここの容積を増減させることで圧着する.これで重さ 10kg ほどの岩でも楽々と引き寄せることができる.岩を引っ張って来て何をするかというと,岩棚の窪みとかに潜り込んで,岩だの大きな貝殻だので蓋をして,ウツボ等の攻撃から身を護る.
- タコ踊り
大小の吸盤の脱皮.古い皮を削ぎ落とす運動が踊ってるように見える.
- 好物
甲殻類.貝も喰うんだっけ? エビってほんまに後ろ向きに進むんだね.
- 天敵
ウツボに代表される肉食魚.
- おこぼれ
イセエビとかカニとかを喰ってると,周りにおこぼれを狙う小魚たちが集まってくる.彼らはタコの卵も喰う.
- 生殖
一回の受精で 150,000 ほどの卵ができる.受精後の母親は一ヶ月半飲まず喰わずの付きっきりで卵の世話や外敵の排除.親父は何しとる.卵が孵化してしまうと,力尽きてそんまま死に至る母親も多いのだとか.親父は何しとる.足を喰い千切られてほとんど死に体の母タコが肉食魚に生きたまま喰われる様,哀れ.親父は何しとる.
150,000 匹の幼生のうち生き残って成体になるのは僅かに数匹.壮大な蕩尽と思えるが,子孫を残すのと同時にエコ・システムへの食糧の供給も行っているような.
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