- Rozen Maiden träumend DVD 1
- Rozen Maiden träumend OP CDS / Rozen Maiden träumend ED CDS (\1,800 という値段は見間違いじゃなかった.エラい高価いな)
「水銀燈,ほんとうに水銀燈なの?」 © 真紅.そ,それはこちら側で観ているその他大勢の台詞だっ!
以下,妄想度,世迷い事度,戯言度,無推敲の殴り書き度急激上昇中に付き注意.長くて諄くて最悪だ.
薔薇水晶が真紅に,お前が倒した水銀燈は実は云々とねちねち攻撃するんかと思っとったが,ものの見事に誤爆 (笑).いやぁ,ほんまに復活なさるとは思いませんでしたことよ.腹部欠損も解消されて,まずはとりあえずの命,『まことに,まことに,吾汝らに告ぐ (Wahrlich, wahrlich, ich sage euch)』 BWV.86 を聴くが佳い. "Erstanden ist der heil'ge Mercury Lampe" (BWV.306).あぅ,リヒターは BWV.86 は録音しとらんのか〜っ orz.
アリス・ゲームのペトリ・ネットは,トークンの数=ドールの数という条件が揃わないと発火しないらしい.じゃぁ今までのはなんだったんだ〜 (笑).単なる「対決」ならやるだけ無駄じゃん.
- メグ (柿崎めぐ)@河原木志穂って,どっかで見た名前だなと思ったら, FC のヘルガ役だった.道理で (笑).原作ではもっとイヤなヤツだったが,こちらでは緩和されてた.
- B パート頭の音楽が梶浦ライクになってて,ちと意外.ラテン語歌詞 (?)*1 コーラスのバックがパーカッションとディストーション・ギターだけっつ〜のも潔い (笑).
- 「死に掛け」ほど好く歌うとは佳く言ったもんだ (笑).
- 天使=エンゲル.そういや,カール・エンゲルというピアニストがいたな〜.日本人だったとしたら天使さんという名字か.
- ケツのスポンサー・コールに くんくん 登場せず.これって一大事ぢゃ……? (笑)
- träumend の意味.今まであんま気にしてなかったけど, träumen i, t + [e]nd で,現在分詞だった. dreaming だな.発想記号でもあるらしいが, NPDM には記載なし.実は ED の最後で真紅が目を覚ますことから träumen + Ende と考えていた (笑).探してみたら『トリスタン』に用例があるのを確認 (リンク先の真ん中付近.第二幕第二場の真ん中辺).
darin ich sonst nur träumend gewacht, das Wunderreich der Nacht.
the wondrous realm of night, in which I otherwise had awakened only in dreams. (in English)
[ Libretto of Wagner "Tristan und Isolde", M. Price, Kollo, Fassbänder, Fischer-Dieskau, Moll, Kleiber, DG 00289 577 5355, 1982, p.74 より ]
かつてはただ夢見ごこちに目ざめていただけの ふしぎな夜の国を.
[ Wagner "Tristan und Isolde", 高木卓 訳, 音楽之友社, 1959, 1980, p.94 より ]
え〜と.「Rozen Maiden を倒せるのは,お父さまだけ」 © 薔薇水晶.つまり,ドールたちに「倒された」としても「お父さま」なら復活させることが可能なの? それって,「本当のアリス・ゲーム」じゃないから介入するの? 「倒せる」というのはあえて「復活させない」から倒せるということなの?
原作どおり真紅は水銀燈に謝罪するんだが,どうもこの辺りも佳く判らん演出が.会話になってないというか,水銀燈に聞こえているであろう真紅の声がエラくエコーが掛かった (埋もれた) 声なんだよな〜.水銀燈の復活が完全ではないのか,それとも,やっぱ (ほんとうは) 復活していないのか.う〜ん,「ほんとうは復活してない」というのは,やっぱ可能性低いか.「ほんとうに復活した」方が数が揃って美的だし.今回の水銀燈がメグと契約を交わした点で,水銀燈だけがミーディアムを欠いているという特殊条件もクリアされて,他のドールたちと同等になったし.
水銀燈の復活は,製作 (槐) サターン and/or 営業 (白崎) メフィストフェレスの「予定どおり」なのは判るとして,コレに使い魔として薔薇水晶が絡んでいる.う〜む,やっぱ薔薇水晶のポジションってイマイチ判り難いな.まぁ,とにかく,コレで真紅がヘタレる原因が綺麗さっぱりと払拭された訳だ.元の高飛車に戻るかと思いきや,「お茶を入れてみ」たし「掃除もしてみた」,おまけに棚は雛苺に開放だと〜 (笑).ジュンが名実ともにミーディアム (奴隷) からマスター (これが私の御主人様) に昇格か.待遇改善されて佳かったね,で済むのか (笑).
今までずっと「お父さま」はすでに物故していて,その意志だけが水銀燈と薔薇水晶という二体のアリス・ゲーム原理主義者に連綿と引き継がれているものだと思っていたが,実は「お父さま」もカリオストロ伯爵 (=アッリエ侯爵) みたいに時空を超えてひっそりと生き続けている (のかも知れない) 説も出てきた.まぁ,第一話の真紅の螺子巻きに出てくる彼は槐にそっくりだもんな〜.「お父さま」の墓を暴いたら生きている槐だったというのより,やっぱ「骨が歌う」方がエエとは (未だに) 思うけど.ドイツ的だし.
真紅との対話に続いて,薔薇水晶の水銀燈との会話.同じように,薔薇水晶は調子をつかむまでは相手の言葉を繰り返す.どうもコレが気になって仕方がない.
- 薔薇水晶は鏡である.実体はない.裏で槐 and/or 白崎あるいは「お父さま」が制御している.つまり第七ドールというのは存在しない.なぜそんなことをする? 審判役であるラプラスの魔がコケてもシステムがちゃんと動くように手を打っている.「お父さま」が欲しいのは公正なプロセスを経た上での「蠱毒」.従って,アリス・ゲームは厳正に粛々と行われて単一の終了ノードに達しなければならない.
- 薔薇水晶は実在するが,最新型 Rozen Maiden シリーズであるが故に,すでにミーディアムを必要とせず,自己完結するシステムがインストールされている.ミーディアムと会話する必要がないので,必要最低限の会話能力しか与えられていない.または心的言語の基本原理である文法のスーパールールにおける応用段階が終了していない.
- 薔薇水晶は実在する.ミーディアムは白崎あるいは槐.ただし,基本的な部分はミーディアムが,あるいは「お父さま」が直々に制御している.
- 「お父さま」が送り込んだ「11 人め」.
さぁ,どれだ? 発想が指数級数的に貧困化しとるな.どれも違うと思う (笑).
ま,どんな妄想をするにせよ,これで七体のドールが勢揃い.片や,あくまで「お父さま」へのリビドー的固着を維持し外部からの誘惑を拒絶しようとするアリス・ゲーム原理主義者の水銀燈と薔薇水晶のコンビと,「蠱毒の迷宮」であるとするアリス・ゲームそのものを粉砕し,エレクトラ・コンプレクスからの脱却を目論む真紅軍団 (金糸雀は気付いたときにはここに参加させられている) の闘いという構図に…… なるのか (笑).蒼星石はなんか原理主義に転びそうな気もするんだけど.そんな訳で次回は軍団の結束を固めるために「茶会 Teegesellschaft」.実は水銀燈あるいは薔薇水晶はたまた両者も乱入する「月下之茶宴」だったりして.
いやぁ,メグというミーディアムを持ったことによって,指輪の機能を通じて敵ではない第三者の存在を認識するなど水銀燈も少しずつ変化を見せていることでもあるし,水銀燈が反アリス・ゲーム派に寝返るかも (笑).「もう好きにして」的厭世観に沈んでいるメグに水銀燈が逆に生きる活力を与えるという展開もあるかもね*2.いやぁ,コレは綺麗に収まりそうな感じなんだけど,その場合は,薔薇水晶には実体がないとした方が後味は佳い.いっそのこと,薔薇水晶もエレクトラ・コンプレクス克服派に抱き込んで,全ドールが膣系統に移行して「お父さま」を廃すか.聖バルバラは「お父さま」に首を刎ねられたが,一方ディアナは極めて戦闘的だし,ヴァルキューレのブリュンヒルデは「お父さま」に刃向かったぞ.
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