- D.C.S.S. OP Re-mix CDS / D.C.S.S. vcls CD 1
- フタコイ alt. DVD 3
「君には魔法は教えない」 © 芳乃さくら.
「魔法」が悪に転用できるが故に封印しようとする さくら に対し,「魔法」の性善性を信じて解放を迫るアイシア.ってな感じで「魔法」が科学のメタファを纏ってきた.その「魔法」なるものの特性如何.対極的な立場のように見えるが,「魔法」なるものに外在の倫理体系を押し付けようとする点では一緒.「魔法」なるものの独自の倫理を見出そうとするものはおらんのか.
筒井康隆『顔面崩壊』ですな,こりゃ.あんたら,誰? (笑)
蜃気楼解説
D.C.S.S. #18 桜色の蜃気楼 での疑問点. plateau さん から公開の許諾をいただいたので下記に引用.
蜃気楼の意味ですが、実はここから初音島は大きな変革の時を迎えます。枯れない桜が枯れても、初音島はまだ魔法がかかったままだった。サポート部隊と称して純一にらぶらぶな面々。この状況こそが純一が作り出した幻の世界だった。しかし純一は音夢を召還しただけにとどまらず、さくらをも呼び戻してしまう。「ふたりの妹」という禁忌に世界が崩壊を始める。桜色の蜃気楼に包まれる三日月型の島で頻発する超常現象。真夏に降る雪。時の番人たる美咲さんの見守る中、静かに最後の魔法が解けてゆく。遠くから聞こえる音は、銀河鉄道の汽笛か、瑠璃鳥の啼く声か……。
#「W〜ウィッシュ〜」と「夏と冬の奏鳴曲」ネタを混ぜてハイブリッドタイプにしてみました。
ところで,左眼を抉られるのは…… さくら という名の音夢か,音夢という名の さくら か.ほかにも さくら という名の さくら と,音夢という名の音夢という選択肢もありますが.
(野川)さくらという名の音夢だったり(声優ネタかよ)。そういえばラジオの初期に、パーソナリティの田村ゆかりが「芳乃さくら役の……」というのをたびたび「野川さくら役の……」と言い間違えてたのが印象的です。彼女が劇中で「芳乃」と呼ばれることが少ないことを言い訳にしてましたが、それこそがまわりの友人にとってさくらがあくまで「さくら」であって、芳乃の血を引くものという捉え方をしていた人間が皆無であることの証左でしょう。こういう点も「夏冬」のエピローグとの暗合を見せてる気がしません?(笑)
いや,むしろ和音=さくら は遍在すると言った方が (笑).
あたしゃ,さくらという存在自体が「蜃気楼」なのかと思っとったですよ (笑).つまり,環世界には在るが,環境には在ることができないという…….
彼女は一期最終回で明確に「脱落」した人間ですから、そういう面もあるかもしれません。その点でさらに気になってるのは美咲さんだったりもするんですが。
んで,総括として.
まあ戯言はともかくとして、この物語の季節が夏だということが重要でしょうね。「枯れない桜」という舞台装置のもと、春夏秋冬、そしてふたたび巡り来る春までを描いた前作に対し、今作ではじっくりとひとつの季節を描いています。アイシアの緑のリボンが葉桜を象徴してるというのは以前指摘しましたが、名も体も「春」を象徴するさくらと、綺麗な対比を見せています。それなのに、蜃気楼の中から現れたのはさくらであって、アイシアは一旦物語からの後退を迫られています。北欧育ちで暑さに弱いという設定もちゃんと伏線として効いているのですね。朝倉家でくつろぐアイシアの描写はけっして私みたいな視聴者を喜ばせるためだけじゃありません(笑)。「桜色の蜃気楼」という一見矛盾したサブタイトルですが、もともと芳乃さくらというキャラクタ自体が矛盾をはらんでいるわけで。枯れない桜の魔法が解けても子供のままだとか、純一を「お兄ちゃん」と呼ぶのに妹じゃないとか。そんなさくらの登場によって物語がどう動いていくのか、ますます目が離せない終盤なわけです。
OP の歌詞中にも「さくら色の季節」云々というフレーズ有り.初音島自体が隔離された実験島なのであるからして,独自の倫理体系が構築されていてもおかしくはないですわね.
0 件のコメント:
コメントを投稿