「何か来る.何かが.得体の知れないが["Something wicked this way comes.", Macbeth, Act 4, Scene 1, by Second Witch, SCENE I. A cavern. In the middle, a boiling cauldron.]」 © 草摩由希.
追試話と見せ掛けて透の風邪話になるんだが,実は「早く元気になるんだな.君が床に伏していると,どうも落ち着かないヤツが多いらしいからな」→「自分のためではなく,誰かのために元気になりたいと思えるのはなんと幸せなことでしょう.わたしの元気の源はいつもみなさんが与えてくれるのです」である第十九話.冒頭で改めて新規蒔き直し的に本編の成り立ちを繰り返すのはそのためか.
続く第二十話, 第十八話 ほどではないが,コレも暴れまくっとるな〜.綾女の話なのに切り込み隊長はなんと 第十二話 でのみ登場した草摩家温泉宿の女将さん.しかも,三回.次いで綾女と唯一の店員である倉前美音の暴走.この二人は理解し合ってる仲.が,二人掛かりでも「♪せいらふぐ〜 せいらふぐ〜 おにぎり星人 せいらふぐ〜♬」には勝てん (笑).綾女の饒舌は無関心恐怖だと言いたいらしいが,とても信じられん.「きっと君にないものをぼくが持ち,ぼくにないものを君が持って生まれて来たのさ.ぼくは君の持つ優しさがとても貴いものだと思っているよ」,いや,つまりそれは『ABC 殺人事件』だろ,そりゃ.台詞は台詞の中に隠せってな.なんで隠すんだよ.いやぁ〜,「溝を埋める」という意識が先走っているからだろ.透のコスプレ三回は「先に進んでってば!」とおにぎり星人に突っ込まれる始末.いや,総じて透の扱いはあんま佳くないっすけど.文句ばっかし書いてるようだが,オモロいからこそ,緩急の付け方は実に見事だし,だいたい詰まんないならとっくに見るのも録るのも止めてるわな.
『フルーツバスケット』のメッセージとは何か? 「変化ヲ抱擁セヨ (Embrace Change)」. OP の歌詞にも「生まれ変わることはできないよ.だけど変わっては行けるから. Let's stay together, いつも」ってあるしね.
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