- Paul Graham "ハッカーと画家", コンピュータ時代の創造者たち, 川合史朗 監訳, オーム社, 2005, ISBN4-274-06597-9, (Paul Graham "Hackers and Painters: Big Ideas from Computer Age", 2004)
著者は Lisper (Lispにやさしい新宿ジュンク堂書店\(^O^)/: ホットコーナーの舞台裏).第十二章「普通のやつらの上を行け (Beating the Averages)」は,今では Yahoo に買収された Viaweb の web ベースのアプリケーションが Lisp で書かれている (た) という話.これは以前に四谷で話題になった記憶がある.確か「かっちゃん」がネタを振ったはず ([SML 5049] Beating the Averages).
Lisper っていう時点ですでにダメダメなのに加えて, Lisp Hacker になっちゃうと最早社会復帰不可能になっちゃうんじゃないの? ここではイケてない言語とされている Java の仕事を与えられたりしたら,ささっと Java で Lisp の処理系書いちゃってそこで仕事してたりするんだろう.いや,便利に使わせてもらってますけど (笑).っつ〜わけで,筋金入りの Lisp Hacker が書いた本.ジャーゴン・ファイルの香りもします.と,穏健で温厚で人類皆オブジェクトで日和見主義的な Smalltalk らぶ派は思うのであった.
ってな感じでとっても面白い.まぁ,隣の芝生はなんとやらだと思うけど.それでも第九章「ものづくりのセンス」はダントツ.
そういや 1990 年代末, Squeak がまだ Apple の Research Lab. の Advanced Technology Group で開発されていた頃 (1.2 の頃),同じ ATG の別の部署で MCL (Macintosh Common Lisp) で書かれた SK8 (Skate) ってプロジェクトがあったんだけど,あれ,どうなったんでしょうね. Lemonodor: SK8 Lives.当時,まだ MVC ベースだった Squeak の UI どころか,現在のアプリケーションに比べても,まだ尖った UI を持っていて強烈だったけどな〜 (Lemonodor: Lisp Porn の下の方,緑色の SK8 のロゴ・ウィンドウが開いてるヤツ). SmalltalkAgents よりエグかった凄かった (笑).アップルにある 遺跡.ウチの Classic 環境ではもう立ち上がってくれんです.アスキーから出てる MCL ベースの珍しい『プログラミング言語Lisp 入門からマルチメディアまで』はなくならんうちに確保しとくべきかな〜.
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