ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年2月10日木曜日

Peach-Pit『ローゼンメイデン』

2004 年 10 月〜 12 月に TBS と BS-i で放映された 作品 の原作. TBS で 全話観た っす (笑).お〜,今現在 (Wed, 09 Feb 2005 22:06:39 JST) は RKB毎日放送で放映されてるそうな.

  • Peach-Pit "ローゼンメイデン", 1 幻冬舎コミックス, 2003, 2004, ISBN4-344-80212-8
  • Peach-Pit "ローゼンメイデン", 2 幻冬舎コミックス, 2003, 2005, ISBN4-344-80340-X
  • Peach-Pit "ローゼンメイデン", 3 幻冬舎コミックス, 2004, 2005, ISBN4-344-804520-X
  • Peach-Pit "ローゼンメイデン", 4 幻冬舎コミックス, 2004, ISBN4-344-804505-4

期待していたほどではなかったが,けっこう面白い. TV シリーズでは後半うやむやにされてしまったアリス・ゲームの件も,蠱のゲームたる主題としての展開が与えられている.まだ連載は続いているはずなんで,たぶん追い掛けることになるだろう.

水銀燈の性格がまるで違う (明確な悪意がない)」というのは判らんかった.それよりも蒼星石の方がかなり変えられている.マスターは違うわ,途中でリタイアするわで, TV シリーズのように共闘することがない.まぁ 1 クールという時間的制約を課せられているからしょうがないのかも知れない.原作通りのマスターを持ってきたら,そりゃ話が大きくなり過ぎて終わらんわな.『御先祖様万々歳』と『麿子』みたいな関係にも思えるけど,あちらのように同じ素材を用いながらまったく異なった展開を見せるというような大技を見せてくれるわけではない.ま,確かに後半は別展開ではあるけれど,あれは明らかに TV シリーズを終わらせるための展開だからな〜 (笑).

TV シリーズの先入観があるせいで,かなり緻密な絵を期待していたのだがハズレ (苦笑).けっこう薄味.ただ,オリジナルのエピソードかもと思い込んでいた第五話「階段 Die Treppe」にはちゃんと原作があったのですな〜.ってか,だいたいギャグ・ネタは (絵柄も) 原作通りかな.あと,ストーリーがけっこうごちゃごちゃした印象を受ける.これも TV シリーズの印象のせいなんかな.

第四巻末 Phase 22 では TV シリーズには登場しなかった金糸雀(かなりあ)という六番目のドールが登場するんだが,この六体の薔薇乙女のうちでもっとも人形らしく見えるのが水銀燈というのは,ワタシ変ですかそうですか.闘う人形たちというフレーズから連想されるホフマン的イメージにはみな程遠いとはいえ,彼女がいちばん近いように思える.お父さまに対するエレクトラ・コンプレクスは真紅を除きみな明瞭ではないんだが,今後どうなるんか興味はある.

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