ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2007年8月12日日曜日

ジョセフィン・テイ『時の娘』

『国盗人』を 観て 再読.アームチェアならぬベッド・ディテクティヴ + 歴史ミステリの傑作.デクスターや PDJ (+ T. A. クリッチリー) では市井の無名人[島田荘司 "秋好事件", 講談社, 1994, ISBN4-06-207259-9, も生き残ったら歴史ミステリにカテゴライズされるだろ.]だったが,あ〜,カーのゴドフリー卿もここ日本ではあまり一般的に知られた人物ではないな.となると,歴史上の著名人を扱ったものとしては,個人的にはコレしか読んでないのか.コンパクトでスリリング.いや〜,ランカスター家もチューダー家も嫌われていたんですねぇ〜 (笑).それぞれ王位簒奪者 (p. 52.)に「きたない (p. 186.)」である.かの聖トマス・モアもこてんぱんである.そのモアが土台としたモートンに至っては「彼の一生はこの国の庶民の大いなる軽蔑と憎悪の的なりき (pp. 207-8)」.グラントが見たとおぼしき肖像画はおそらく Richard III of England - Wikipedia, the free encyclopedia のコピー.

  • ジョセフィン・テイ "時の娘", 小泉喜美子 訳, ハヤカワ・ポケミス, 1975, (Josephine Tey "The Daughter of Time", 1951)

え〜と,他にシェイクスピア絡みでは マイクル・イネス "ハムレット復讐せよ", 滝口達也 訳, 国書刊行会, 1997, ISBN4-336-03846-5, (Michael Innes "Hamlet, Revenge!", 1937) なんてところが有名どころですか.あ,なんとリチャード三世の専門サイト発見. 白い猪亭 真実のリチャードを探して

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