「いや,そりゃ作者にいかんよ.作者の奥さん来てんだよ,今日,ちゃんと」 © 飼育係.
1955 年というから,もう 50 年以上前.この前の 京劇二本立て の映像の前年,今度は安部公房.モノクロ,モノラル.さすがにこまかい表情は判別できない.例によって台詞カットが幾つか.少なくとも「気違い」と思しき言葉がカットされてる.「気違い (気狂い) 病院」あるいは「瘋癲病院」か「癲狂院」だと思われるが,原作未読なんで詳細不明.なお,今回は台詞だけでなく,シーンのカットもあるようで,そのせいで繋がりが恐ろしく難解になってる.なお,探検家役の小沢栄は小沢栄太郎.嫌なことに気付いたが,局テロップの下に「アナログ」と常時表示されるように改悪されている.
- 閣下:浜田寅彦
- その娘 (ヨシコ):杉山徳子
- 飼育係 (フジノ):永井智雄
- 秘書:仲代達矢
- 探検家:小沢栄
- 女中:中村たつ
- 運転手:中谷一郎
- ウェーの男:稲葉義男
- ウェーの女:菅井きん
- 大臣:松本克平
- 大臣夫人:中村美代子
- 警官:溝井哲夫
- 警官:木村愰
- 人夫:山崎直衛
- 人夫:矢野宣
- 放送局員 A:中野伸逸
- 放送局員 B:平田守
- 狂人:武内亨
- その付添:岸輝子
- 先生の声:野村昭子
- 作・安部公房
- 演出・千田是也
- 装置:北川勇
- 照明:篠木佐夫
- 効果:中村準一
- 衣装:千田是也
- 舞台監督:川路昌夫
- 1955 年 6 月,俳優座劇場
役としてのウェーは台詞が多いから舞台に引っ張り出す必要があったんだろうけど,どうだろう,これ,具象物としては出さないケースだったとしたら,とか思う.このケースだとプロパガンダとしての側面が露骨になってる気がするな,とりわけ今の時点で見ると.テンポや展開は今風というか,全然違和感がない.で,イントロお題の「ウェーとは何か」,とりあえずは「他者」という名の自己ということでよろしいですか.たいていの場合は鏡として機能しているようだけど.自己が「他者」すらも呑み込んでしまうまでに肥大してしまうと,そちらでは n+1 次元の自己=他者という風になっとるようだが.
安部公房好きなので、これはすごく観たいです。
返信削除もともと佳くない画質に加えて,更に圧縮掛けて 4.7GB に押し込んだので 2/3 D1 になりました.それで佳ければ (笑).
返信削除もちろん、いいですよ。観れるだけで十分。
返信削除では,1) いつ, 2) どこで,ですね.
返信削除「どれい狩り」 録画し損ねました!NHKアーカイブセンターでも検索しましたが、ありませんでした。そこへ検索しているうちに このサイトと出会いました。 私にもダビングを見せて頂けないでしょうか。
返信削除>私にもダビングを見せて頂けないでしょうか。具体的にどのような方法をお考えですか?
返信削除ご提供いただける料金や送料をメールアドレスの方に教えていただき、ご指定の口座に振り込みますので、お手数ですが、DVDか何かで送付して頂けるとありがたいです。
返信削除本気ですか?>ご提供いただける料金や送料をメールアドレスの方に教えていただき、>ご指定の口座に振り込みますので、お手数ですが、DVDか何かで送付>して頂けるとありがたいです。明らかに私的複製の範囲を逸脱してませんかね,コレ.
返信削除それを販売となるとそうかもしれませんが、知り合いに実費で譲ってあげる、という観点ならどうでしょうか?
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