「君に死んで欲しくないから.ぼくにとって,とても大切な人だから」 © 吹原和彦.クライマクスでこういう台詞を吐くんだけどギャグなんだよな.そうでなければ,「わたし待ってる,吹原くんがもう一度来てくれるまで,ずっと」© 蕗来美子.なんて台詞は出て来んよな〜 (笑).
演劇集団キャラメルボックス.クロノス・シリーズ第一作.
この作品は梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説』所収の『吹原和彦の軌跡』を舞台化したものだそうである.身の丈に合ってない熊本弁がウザいよ orz.方言にせにゃならん必然性あんの? 今回のクロノス・トラベルの制限は, 1) やはり過去単方向のみ, 2) n+1 回目の試行地点は n 回目の離脱時点より過去方向には行けない, 3) 人間の場合,行った先に留まっていられる時間はごく僅か (分単位),その後未来へ飛ばされる.そのジャンプ量は試行回数に応じて等比級数的に増加する.それぞれ離脱時点から七ヶ月後,二年二ヶ月後,七年,五十六年,四千三十一年先の未来という具合.説明は一切ない.これは.ま,あれだ,ギャグというか菅野良一イヂリだな.じゃなきゃ,吹原という特異点を考えてみりゃ判る.この特異点は変化を拒絶している.つまり最初のシュートですでに吹原は死んでるとでも考えた方が妥当.
- 吹原和彦 (ピーフレック開発二課員,開発三課へ出向):菅野良一
- 蕗来美子 (花屋シック・ブーケの店員,吹原和彦の同級生):岡内美喜子
- 海老名 (科幻博物館長):坂口理恵
- 中林 (科幻博物館学芸員):左東広之
- 足柄 (住島重工倉庫守衛,花屋の客):筒井俊作
- 鈴谷 (女医):岡田さつき
- 久里浜 (看護婦):實川貴美子
- 辻堂 (花屋の店長):三浦剛
- 圭 (花屋の店員):温井摩耶
- 野方 (ピーフレック開発三課長.クロノス・ジョウンター・プロジェクトのリーダー):西川浩幸
- 藤川 (ピーフレック開発三課員):細見大輔
- 津久井 (ピーフレック開発三課員):前田綾
- さちえ (吹原和彦の妹):藤岡宏美
- 頼人 (蕗来美子の弟):畑中智行
- ……
- 原作:梶尾真治
- 脚本・演出:成井豊
- 脚本助手:隈部雅則
- 音楽監督:加藤昌史
- 美術:キヤマ晃二
- 照明:黒尾芳昭
- 音響:早川毅
- 振付:川崎悦子
- 舞台監督:村岡晋,矢島健
- 2005 年 12 月 7 日,サンシャイン劇場
やっぱ,このシリーズとは相性悪いな (笑).他の二作は,もうエエや (笑).で,このバンド・サウンドは一体全体何? 台詞の出入りの FI / FO が凄ぇ耳障りなんですけど.
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