ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2008年5月23日金曜日

クィーン『靴に棲む老婆』

  • エラリイ・クイーン "靴に棲む老婆", 宇野利泰 訳, ハヤカワ・ポケミス, 1977, (Ellery Queen "There was an Old Woman", 1943)

むかしむかし,あかね書房という出版社があって,「少年少女世界推理文学全集」というシリーズを出していた[あかね書房/少年少女世界文学全集 が佳くまとまっている.].通っていた学校の図書館にも置いてあって,後他聞にもれず,これが切っ掛けになって推理小説 / ミステリを読み出すことになる.先のジュヴナイル版では『十四のピストルのなぞ』というタイトルになっていた.クィーンの巻は横尾忠則が挿絵を描いていて,これがまた凄かった (笑).

というわけなので,本編の方はあらかたストーリーを覚えているのでアレだが,実はこの作品,前期国名シリーズのようなステレンキョウな設定だが,『災厄の町』と『フォックス家の殺人』との間に刊行されている.そうだったのか! そうや,確かに謎解きも二回あるな (笑).もう一つ,コーネリアの末子シーラ・ポッツ (ブレント) の存在.『ハートの 4』のラストもこんな感じだったと思うけど,エラリーはシーラをスカウトして自分の秘書に雇うことにする.んで,シーラ・何某という名前じゃ嫌だってんで,付けた名前がニッキー・ポーター.なんでもニッキー・ポーターという名のクィーンの秘書は複数名いる[ニッキー・ポーターの謎]そうだが (笑).

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