第二期広島時代 Book One だったと思うけど,佳く覚えていない.ううむ,並木通り近辺だったかな〜? たぶん, 50 円とか 100 円とかそんな値段だったはず.
- ケラー "村のロミオとジュリエット", 他一編 伊藤武雄 訳, 角川文庫, 1953, 1960, (Gottfried Keller "Die Leute von Seldwyla, I", 1856, 1874)
言わずと知れたディーリアスのオペラ A Village Romeo and Juliet (村のロミオとジュリエット) の原作.角川文庫ってぇのが珍しい.岩波文庫版で頭 4 行,ケツ 3 行の「ちょっと突き放した感じ」または「斜に構えた感じ」の理由は,こちらを読めば佳く判る.原著者序の最後に「そしてゼルトヴィーラでなくつては見られないやうな,さういふ奇妙な落穂を拾つてみたいと思ふのである
」とある.まぁ逸話集の体裁を取ってるわけだ.「ゼルトヴィーラ」はこの短編集の共通舞台となるスイスと思しき国にある架空の村.んで,引用で判るように正字正仮名.収録されているのは,序文の他に,『ふくれつ面のパンクラーツ (Pankraz, der Schmoller)』と『村のロミオとジュリエット (Romeo und Julia auf dem Dorfe)』.オペラの方,マッケラスが振ったのはオペラ映画にもなってるけど,純粋に映画にしても佳いかも.絵的なシーンがいっぱいあるし,なにより入水で終わる悲恋物語ってのが…… ううむ,今時分ウケるかなぁ?
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一般的には 岩波文庫 の方が入手容易.
- ケラー "村のロメオとユリア", 草間平作 訳, 岩波文庫, 1934, 1972 改訳, 1973, (Keller "Romeo und Julia auf dem Dorfe", 1856, 1874)
手持ちのは ISBN なんぞない時代のものだけど,現行版は ISBN4-00-324255-6 という型番が付いている.もちろん買ったのはこちらがずっと先で,学生時代.日付けによるとメレディス・デイヴィスの全曲盤を買う半年ぐらい前だな.
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